映画『非常宣言』出演の俳優イ・ビョンホン、「パンデミックと妙に相まっている作品、皆が夢中になるだろう」
2022年07月29日

「撮影を開始してからパンデミックが始まった。現実が映画を先立っているという思いになった」
俳優イ・ビョンホンは28日、リモートインタビューで「『非常宣言 (原題:비상선언)』は妙にパンデミックの状況と相まっている感じがある」としながら、「全世界の皆が深く感情移入できるのではないかと期待する」と述べた。
来月3日に公開を控えた映画『非常宣言』は、テロが予告されたハワイ行きの航空機で起きる物語。
生化学テロに直面した人々の姿は、自然に新型コロナウイルス感染症の事態の中の我々の姿を連想させる。感染症状が誰かには早く、誰かにはゆっくり表れ、一部は感染されない状況で見えるさまざまな人間群像がそうだ。
イ・ビョンホンが演じたジェヒョクは飛行恐怖症を持っているが、娘のアトピー治療のためにハワイ行きの飛行機に乗る。飛行そのものに恐怖感を覚える彼は、機内で起きているささいなことにも敏感にならざるをえない。ジェヒョクはテロリストのジンソク (イム・シワン)の正体を機内で真っ先に悟る。
彼は「ジンソクは映画のオープニングからとても不吉な気運を観客に与えるキャラクターだが、映画の中でそれをまるごとすべて受け入れるのがジェヒョクだと思った。一人で行くわけでもなく、娘と一緒に乗った飛行機にとても怪しい人物がずっと目の前に見えるということ自体が気になるのでは。戸惑いや恐れのような感情を真っ先に表現するという点で、乗客を代弁する人物でもある」と付け加えた。
イ・ビョンホンは「初めてシナリオを読んだ時、ジェットコースターに乗った気分で一気に面白く読んだ」とし、「観客も最初から最後まで緊張の連続を経験できるだろう」と述べた。
映画は実際の飛行機で製作したセットで撮影された。航空機がひっくり返る場面はセットを直接360度回転させて撮った。人々の頭が空に跳ね上がり、乗務員が天井に落ちる様子が没入度を最大にした。
イ・ビョンホンは「ハリウッドでもこんなに大きなサイズの飛行機を360度に回したことはなかったという話を聞いた」とし、「シートベルトが間違ってぽろりと落ちたらどうしようという心配にもなったが、このような恐怖が演技にもある程度役立ったようだ」と笑った。
彼はハン・ジェリム監督について、「一緒に仕事をしてみた監督の中で最も執拗で繊細で、ディティールにこだわる人」とし、「それが結局、俳優たちの演技をはじめとしてすべてが良くなるようにした」と述べた。
ソン・ガンホやチョン・ドヨンなどそうそうたる同僚俳優たちとともに演じた経験については、「“鬼に金棒”の気分で撮影した」と笑った。「競演する俳優たちがこのように立派な場合には自信が生まれる。映画が愛される可能性がはるかに大きいので、より楽しく働ける背景になるようだ」とも明かした。
『非常宣言』はチェ・ドンフン監督の新作『宇宙+人 1部 (原題:'외계+인' 1부)』、『バトル・オーシャン 海上決戦』の後続作『閑山:龍の出現』に続いて今夏の映画レースの3作目の目玉として登場する。
イ・ビョンホンは「観客が飛行機の中の状況をより実際のように感じられるよう、すべてを注ぎ込んだだけに面白い。また、パンデミックを経て、一度は人間性について質問を投げかけることができる時間になるだろう」と関心を呼びかけた。
