映画『非常宣言』出演のイム・シワン、「『目線がイカレている』という評価が一番記憶に残っている」

2022年08月10日

今月3日に韓国で公開された映画『非常宣言(原題:비상선언)』の豪華出演陣の中で、最も注目された人物は断然、“ジンソク”を演じた俳優イム・シワンだ。彼はまなざしと表情でテロリストのおぞましい雰囲気を演出した。
ハン・ジェリム監督は「テロ映画ではなく災難映画」だとし、ジンソクを「災難の象徴」と述べた。このような演出意図により、ジンソクは想像より早く物語から退場する。しかし、相対的に少ない出演時間がかえって、キャラクターの強烈さを引き立てる。
最近、リモートで会ったイム・シワンは「照明の影響でそのように見えたのかもしれないが、『目線がイカレている』という評価が一番記憶に残っている」とし、「表情演技をやろうとしたわけではない。表情を伴う感情を出そうと努力した」と述べた。
彼は「正常ではないキャラクターを表現するのだと思いながらアプローチする瞬間、矛盾が生じる。正常ではない人がどんな妥当性を持って、このような大きなことを起こしたのかを考えながら始めた。ジンソクがそれなりの実験精神を持ち、事を円滑に進める時、見る人たちに異常でぞっとする感じを与えられるのではないだろうか」と付け加えた。
生物化学の専門家であり、ソシオパスであるジンソクは、ハワイ行きの航空機に、致命的なウイルスをまき散らす。ジンソクの過去はもちろん、機内で制圧された後の状況も大幅に省略された。イム・シワンは「妥当性がぼんやりしているくらいなら、むしろないほうがいいと思った」とし、「ジンソクは過去の痛みのせいで誤った価値観を持つようになったと思いながら、個人的に描写した」と述べた。
話題となったジンソクのまなざしは、機内のトイレで“ジェヒョク”(イ・ビョンホン)の娘“スミン”(キム・ボミン)に出くわす場面で最も際立つ。このシーンはもともとリハーサルだったが、映画にそのまま盛り込まれた。イム・シワンは「監督が、『リハーサルの時も本番と同じように演じてほしい』と注文した」とし、「リハーサルなので緊張感がなく、リラックスして演じた」と説明した。
2012年、ドラマで演技を始めたイム・シワンは、映画『弁護人』(2013)の“ジヌ”、『名もなき野良犬の輪舞』(2016)の“ヒョンス”を経て、いつの間にかキャリア11年のベテラン俳優になった。
「演技を始めた時は、この作品がヒットして、演技を続けられたらと思っていた。しかし、演技が何なのか、まだ自分なりの答えは出せていない。まだ学ぶことがとても多くて、年数は数えたくない。芸能界と適当な距離を置くのが理想的だという考えは変わっていないが、一緒に作業した先輩や同僚俳優たちの作品を見て、レビューをする新しい楽しみができた」

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