キム・チャンワン、初の個展を開催…「誰でも絵を描くことができる」

2022年10月06日

「誰が言ったのかは覚えていないが、“歌は誰でもできる”というロックの名言がある。絵も同じ。上手に描けるとか描けないではなく、誰でも絵を描くことができる。描けるから挑戦してみようと思い、始めた」
バンドSanullim出身の歌手で俳優のキム・チャンワンが、今度は画家として帰ってきた。ソウル・江南 (カンナム)区の延世 (ヨンセ)ギャラリーで初の個展を開き、歌ではなく絵で人々に会う。
歌手キム・チャンワンは、韓国の大衆音楽史において説明などいらない人物だ。弟キム・チャンフン、キム・チャンイクと結成したバンドSanullimとして「いや、もう (原題:아니 벌써)」をリリースし、1977年にデビュー。
その後、Sanullimは「私どうしよう (原題:나 어떡해)」、「Laying silks and satins on my Heart」、「The Meaning of You 」、「Long Lost Memories Loom Beyond the Window」、「My heart is waste」など多くのヒット曲を出した。
2008年からは、「キム・チャンワンバンド」として活動している彼は、ドラマや映画などにも多数出演し、演技者としてもお馴染みとなった。今年1月、グループ展に参加したが、彼の作品だけを集めた個展は今回が初めてとなる。
4日、展示場で会った“画家”キム・チャンワンは、「絵を学んだこともない。なぜ絵が好きなのかもよく分からない」と語り始めた。
実は、彼の絵が世に披露されるのは今回が初めてではない。1977年のデビューからずっとSanullimのアルバムジャケットのカバーは、彼が描いていたからだ。
「当時は、私の歌を私の絵で飾っていたので、私の絵日記のようなものだった」
本格的に絵を描いてみたいと思ったのは、7~8年前だった。好きな作家の絵を見ながら「私も絵を描きたい」と思うようになり、少しずつ描き始めたという。しかし、絵を学んだことのない彼にとって、キャンバスがプレッシャーとなり、筆が進まなかった。
その時浮かんだのが、「歌は誰でもできる」というフレーズだった。ロック界で話題となったこのフレーズを思い出した彼は、「うまく描けるとか描けないではなく、誰でも描くことができるんだ」と思い、「描けるから挑戦してみよう」と筆を執った。
キム・チャンワンの絵は、彼の歌に似ていた。時に破格的なサウンドに飾らない歌詞を盛り込んだ彼の歌のように、一見破格的に見える筆の中には、“ダメな人生などない。人生は落書きのようなもの”、“人生は決めたとおりになるものではない”といった励ましのメッセージがある。
普段カジュアルな服装の彼はこの日、展示場にスーツを着て現れた。「なぜスーツを着ているのか」という問いに、キム・チャンワンはその事情を語った。
「絵を (展示場に)掛ける日にジャンパーを着てきた。その日、何点か売れたのだが、あんなに心が痛むとは思ってもいなかった。眠れないほど嫌だった。寂しかった。歌は、歌うと出会いのように感じるが、絵は完成すると別れのように感じる。だから別れの時の礼儀を守ろうと (スーツを)着てきた」

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