NU'EST出身のベクホ、アルバム『Absolute Zero』でソロデビュー…「僕自身についてたくさん学んだ」

2022年10月12日

「今回のアルバムを作業しながら、僕は思ったよりロマンティックに暮らしたい人だということに気付いた。レコーディングしながら『僕にもこんな声があったんだ』と思った」
グループNU'ESTのメンバーからソロアーティストとしての第一歩を踏み出した歌手ベクホは12日、インタビューで音楽的インスピレーションの根源を尋ねられると「夜の海」の話を切り出した。
済州島(チェジュド)出身の彼の説明によると、建物も街路灯もなく漆黒のように真っ暗な海辺に行くと、「ざあざあ」という波の音だけが聞こえるという。集中したいことに集中できる最適の場所だ。
デビュー10年目にして初となるソロアルバムは、静かな夜の海のように、すべての煩わしい修飾語や先入観をすべて捨て、 “自分自身”にだけ集中した成果だと述べた。
ベクホは「今回の作品は、僕も僕に対してたくさん勉強することになったアルバム」だと語った。
2012年にNU'ESTとしてデビューしたベクホは、グループのメインボーカルを務め、パワフルな歌唱力とがっちりした体つきで人気を集めた。今年3月にグループ活動を終えると、メンバーのミンヒョクと共に所属事務所のPledisエンターテインメントへの残留を選択。そしてソロアルバムを準備してきた。
彼はグループ活動を終え、ソロとして乗り出したことについて、「メンバー5人全員が、今より成功しなければならないという強い思いがあった」と述べた。
それとともに「(ソロとして世に出てくると)当然緊張するし、期待も大きくなって、ワクワクしたりもした」とし、「アルバムを準備する過程では欲がたくさん出たが、完成した物を見たらその欲が消えた」と話し笑った。
ベクホはソロデビュー作となる初のミニアルバムのタイトルを『Absolute Zero』とした。エネルギーの流れが“0”になり、いかなる抵抗もない状態の“絶対零度”のように、すべての先入観と偏見をなくし、純粋な“白紙”から別の出発をしようとする意志を盛り込んだ。
アルバムにはタイトル曲「No Rules」をはじめ、「Festival in my car」、「LOVE BURN」、バンドGlen Checkのジュンウォンがフィーチャリングで参加した「We don't care no more」など計6曲が収録された。ベクホはタイトル曲を含む、収録曲のほとんどの作詞と作曲に参加した。
タイトル曲「No Rules」は、中毒性の強いベースラインとロックサウンドが特徴的な楽曲だ。
恋人と楽しむナイトスイミング(Night Swimming)を素材に、「ぎゅっと目をつぶって水の中に入ろう…君の好奇心をすべて満たすことができる」と歌うなど、アイドルグループ時代より果敢になった歌詞が目に留まる。
ベクホは「グループ活動の時は楽器の音をもっと強くしようとしたり、音楽を総じて強烈に作ろうとしたりしていた」とし、「今回はできるだけミニマルに(単純に)作りたかった」と語った。
さらに「3~4分歌を僕ひとりだけの声で満たさなければならないので悩みも多かった」とし、「今回は『僕は誰なのか』に重きを置いて作業した」と付け加えた。
彼が苦悩の末に見出した答えは、気楽さと単純さだった。NU'EST時代にはメインボーカルとしてずっと出していた“叫ぶような高音”も意図的に減らしたり、排除したりしたと述べた。
ベクホは「ポップミュージックを聴く時、歌詞が聴き取れなくても、よい歌だと思えば聴くと思う」とし、「僕のファンには、音をディテールに切り取って楽しめる音楽を、僕の歌を初めて聴く方々には、気楽に聴くことができるような音楽を作りたかった。好き嫌いのない音楽をやるのが目標」と強調した。
高い身長、すらりとした顔、運動で鍛えられた体つきが目を引く彼は、自身の長所を生かす振り付けになるよう気を配った。ダンサーがベクホを中心に、椅子でぐるりと取り囲む振り付けは、まるで“被写体”のような彼を際立たせた。
ベクホは「ステージで、もっとカッコよく見えるよう運動も頑張った」とし、「じっと立っていてもエネルギーを与えられるようパフォーマンスについて悩んだ」と付け加えた。
多事多難な歌謡界で10年を過ごした彼は、過去とは異なり、伝えたい話も筋を通して話せるようになった。頭の中でぼんやりした考えを整理し、一歩一歩目標に近づくことができるようになったのも、この歳月を通じて得た結果だと述べた。
ベクホはこの10年で最も大きなターニングポイントを尋ねる言葉に、「所属事務所にスカウトされ、ソウルに上京してきた瞬間とデビューした瞬間」とし、「この10年はとても大切な時間だった。もちろん幸せな日も、つらい日もあったが、それを否定する理由はない」と答えた。
そして「デビューしてから間もない頃、10年目の先輩たちを見るとすごいと思ったが、僕が10年を経験してみると大したことはない。10年間、毎日一生懸命生きてきただけだから。僕より長く活動している先輩たちも多く、バラエティの撮影現場に行ってもヒョン(年上男性を呼ぶ言い方、先輩)たちがほとんどなので」と明かした。

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