映画『私たちの愛が香りとして残るとき』主演のユン・シユン、「童話に出てくる魔法のような映画」
2023年02月08日

かけるだけで皆が自分を好きになる香水があったらどうだろうか。
8日に韓国で公開された映画『私たちの愛が香りとして残るとき(原題:우리 사랑이 향기로 남을 때)』は、ある男が正体不明の香水を手に入れ、数年間片思いしてきた女性と恋人になる物語を描く。
仕事も恋愛も思うようにいかない“チャンス”を演じた俳優のユン・シユンは最近、鍾路(チョンノ)区三清(サムチョン)洞のあるカフェで行われたインタビューで、「30代後半になりつつあるこの青年にとって、語り継がれている童話の中のファンタジーではないかと思う。魔法のステッキや、シンデレラのガラスの靴、カボチャの馬車のような感じで見てほしい」と述べた。
自動車販売会社社員のチャンスは、繰り返す遅刻と低い販売成績のせいで、職場では叱られてばかりいる。毎日、同じバスに乗っている片思いの相手には一言も話しかけられない。
そんなある日、偶然手に入れた香水をかけてみたところ、奇跡のようなことが起こる。目を合わせたすべての女性が自分に向かって走ってくるのだ。同じバスに乗った“アラ”(ソル・イナ)もチャンスに謎のときめきを感じ始める。
ユン・シユンは「僕も大好きな人の前では、正気でいられなくなってしまうが、そんな姿がとても似ている」と照れくさそうに笑った。さらに実際に恋愛においては、シチュエーションコメディ「明日に向かってハイキック」で演じた“ジュンヒョク”とよく似ていると明かした。
「ものすごく臆病になる。勇気を出してアプローチすることができず、ぐずぐずしていたら、偶然にも相手が(僕を)必要として、お近づきになれるというのが、今までの恋愛パターンだった。もし僕にも(異性を誘惑する)香水があったら、乱用すると思う。毎日かけて残量を気にしたりしそう」
チャンスは香水を手に入れたことにより、自信を持ち始め少しずつ成長していく。ユン・シユンは「結局チャンスが自信を持つようになったのは恋愛」としながら、「僕もまたそんな恋があったから、今まで来ることができた」と述べた。
「誰かが僕を好きになってくれるということは、僕が立派だというのではなく、その人が僕をよく見ようとしてくれたからだ。足りない部分も理解し、包み込んでくれるから勇気を出してこんなふうにテレビの前に立っていられると思う。僕は本当に度胸がない。ある意味本当に(愛の)恩恵を受けている人」
『私たちの愛が香りとして残るとき』は、女優のソル・イナの初主演映画でもある。ソル・イナは、分別のない家族に苦しめられ、めったに笑うことがないアラを演じた。劇中のソル・イナの姿は、昨年放送された人気ドラマ「社内お見合い」に出てくる愛らしい“チン・ヨンソ”にそっくりだ。
ユン・シユンは「このような部類の作品は、相手の俳優との呼吸が一番重要だということを学んだ」としながら、「イナさんが僕という人をたくさん頼ってくれて、尊重してくれて楽しく作業した」と称賛した。
「この作品では、イナさんが本当に愛らしく登場する。ハツラツとした春のエネルギーがある感じなので、ソル・イナという俳優を見る楽しみもある映画だと思う」
デビュー作となったドラマ以降、絶えずロマンス演技をしてきたユン・シユンは「俳優さんたちのそれぞれの恋愛観や、恋愛の思い出を最大限引き出しながら作業をしようとしている」と自身だけの演技の秘訣を語った。
「相手の俳優さんが実際に恋愛しているかのような様子を(作品に)たくさん投影するようにしている。そうしてこそきれいに映る。恋に落ちた女性はとても美しい。今回の作品をやりながらも、イナさんに『実際に恋愛していると思って、やりたいようにやってほしい』とお願いした」
今回の映画のもう一つの魅力は、カメオ俳優の演技だ。女優キム・スミは悪口をよく言うおばあさんに、コメディアンのユン・ジョンスは毎回チャンスの店で車の試乗だけして帰ってしまう客として登場し、面白味を加えた。特に、キム・スミが香水をかけたチャンスに惚れ、無理やりキスをするシーンは笑いを誘う。
ユン・シユンは「僕がキャスティングされる前からカメオの方々は皆、準備ができていた状態だった」としながら、「おかげで、とても愉快で面白い作品が出来上がった」と感謝を伝えた。
映画の結末は、予想を外さない。チャンスは時間が経つほど、香水の力でアラの気持ちを手に入れたことがバレるのではないかと恐れる。しかし2人の愛は、香水の力ではなく、本当の自分の気持ちから始まったということを知り、チャンスは変わる。
ユン・シユンは「恋愛について少しシンプルに考えることができ、穏やかに見ることができる作品になれば幸いだ」という願いを示した。
「迫るバレンタインや、春のデートなどで気軽に見てほしい。負担のない映画として近づけたら幸いだ」
