リー・アイザック・チョン監督、「マンダロリアン」パート3に参加…「幼いときに想像していた銀河系を演出」
2023年03月20日

「『ミナリ』を編集していた頃、夕方の時間は決まって『マンダロリアン』を見ていた。そのときに、あのシリーズのエピソードを一度演出してみたらいいのではと思った。そこから縁が始まった」
映画『ミナリ』(2020)のリー・アイザック・チョン監督が、韓国のメディアと行ったリモート記者懇談会で、Disney+オリジナルシリーズ「マンダロリアン」シリーズ3の一部のエピソードを演出した感想を明らかにした。
彼は「幼い頃、『スター・ウォーズ』がとても好きだった」とし、「 “僕は今、田舎に閉じ込められているが、いつか銀河系に行くルーク・スカイウォーカーになるんだ”という想像をしながら大きくなった。時々、こんなにも面白いSFシリーズの演出を僕がさせてもらえるなんてと考えたりする」と述べた。
「マンダロリアン」は、映画『スター・ウォーズ』シリーズの世界観に基づいた実写ドラマだ。最高の懸賞金ハンターと呼ばれる“ディン・ジャリン”(ペドロ・パスカル)と神秘的な能力を持つ存在のグローグーを主人公にした。
チョン監督は、「マンダロリアン3」の3番目のエピソード「転向(Chapter 19: The Convert)」を演出。このエピソードは副題通り、消えた帝国の科学者だった“パーシング博士”(オミッド・アブタヒ)が、新共和国の一員になり、起きる物語を描く。
これに先立ち公開された1話と2話がディン・ジャリンとグローグーの旅程に焦点を合わせたとするなら、3話は、新共和国に転向したパーシング博士と“イライア・ケイン”(ケイティ・M・オブライエン)の関係に集中した。
チョン監督は「シリーズの中でも、ドラマ的な部分がとても浮き彫りになるエピソードなので興味深かった」と振り返った。
「(制作者の)ジョン・ファブローが、『ミナリ』を見て演出をオファーしてくれた。俳優たちの演技を極大化する上で、僕の潜在力を買ってくれたのだと思った。そういうことは得意だと思い、安心できた」
また、脚本を読みながらアルフレッド·ヒッチコック監督が頭に浮かんだとし、ストーリーテリング技法などを研究し、彼をオマージュしようとしたと説明した。
「マンダロリアン3」は、『スター・ウォーズ』で共和国が帝国を倒し、新共和国が入った後の時期を背景にしている。
チョン監督は、「その後、帝国が再び戻ってくるということを念頭に置きながら、演出に臨んだ」としながら、「新共和国という空間は希望に満ちている一方で、いつか帝国が戻ってくるかもしれないという可能性とのバランスを合わせようと思った」と述べた。
「マンダロリアン」シリーズは、チョン監督が演出してきたこれまでの作品たちとは相反する性格を持つ。今回の作品を通じて初めてSFジャンルに挑戦することになった彼は、「特殊視覚効果(VFX)が一番難しかった」と告白した。
「こんなにVFXがたくさん使われた作品は初めて。難しかったが、学ぶことが多くてむしろ僕が一番楽しんだ部分でもある。特殊効果からプロダクションデザインまで、ハリウッドの有名な職人たちが集まり作ったので、その協業自体もとても楽しかった」
「マンダロリアン」シリーズの主人公ディン・ジャリンを演じたペドロ・パスカルとのタッグについては、「本当に才能があり、ものすごく献身するよい俳優」と絶賛した。
「ペドロ・パスカルは、さまざまな道具使ってヘルメットを被っているディン・ジャリンの人間性を引き出す。そういった才能を持っている。誰もが、彼と共にした時間を光栄に思うだろう」
一緒にタッグを組みたい韓国俳優を尋ねると、ためらわずに「ユン・ヨジョン先生」と答えた。
チョン監督は「一緒に仕事をした俳優の中で最高。ユン・ヨジョン先生とまた一度作業をしたいという思いをいつも持っている」と格別な愛情を示した。
「この記事を先生が見てくださり、僕がいつも思っているということを知ってくだされば幸いだ。また、できればユン・ヨジョン先生を『スター・ウォーズ』の銀河系に招待したい」
