映画『ウンナム』で1人2役に挑戦のパク・ソンウン、「パク・ソングァン監督の覇気で出演を決めた」
2023年03月22日

「お酒を飲んでいたらソングァンさんが、急に『映画監督が夢。僕が必ずシナリオを書いて兄さんに差し上げます』と言ってきた。お酒を飲んでいては何の話もできない。右から左に流したが、それが現実になった」
パク・ソングァン監督の初の商業長編『ウンナム(原題:웅남이)』は、シナリオの執筆段階から俳優のパク・ソンウンを念頭に置いて作られた。主人公の名前でありタイトルの『ウンナム』の“ウン”もパク・ソンウンの名前から取った。
最近、鍾路(チョンノ)区昭格(ソギョク)洞のあるカフェで会ったパク・ソンウンは、「10年あまり前の彼の(パク・ソングァン監督)の覇気が思い浮かぶ」とキャスティングのオファーを受けた当時を振り返った。
「最初、台本は不完全だったが、僕が断るとダメになりそうだったので、『一緒に直してみよう』と言った。しかも、すでに投資を受けていたので、お金がもったいと思った。修正して作り直せばいいから、『一緒にやろう。どうにか作ってみよう』と言った。決めるのは大変だった。それでも『僕はいつも最善を尽くすじゃないか』という自信があった。ソングァンが親しい弟分だからデビューさせてあげたかった」
『ウンナム』は、100日間、にんにくとヨモギを食べて人間になったツキノワグマ兄弟の話。パク・ソンウンは1人2役を務め、ウンナムとウンボクを演じた。2人のキャラクターは、双子として生まれるも、お互いに異なる環境で育ち、そのうえ警察と国際犯罪組織のナンバー2として出会い、対立する。
パク・ソンウンは熊のドキュメンタリーを見ながら研究した内容を、食事をする時にクンクンと音を立てながらにおいを嗅ぐ行動や、アクションなどの演技に適用したと説明した。
劇中、2人の兄弟が25歳という設定については、「ツキノワグマの平均寿命は40歳。25歳は人間で言うと50歳くらいだ」と説明した。さらに「この作品はファンタジー。熊が人間になるのは大丈夫で、僕が25歳になるのは大丈夫じゃないのか」と笑った。
また、「25歳を経験したので、そのときの純粋さを見つければいいのではないかと思った」とし、ウンナムの親友“マルボン”役を務めたイ・イギョンからとても助けられたと述べた。
パク・ソンウンは今回の作品で、渓谷に入って魚を捕まえるシーンや、水中の演技など大変な撮影をこなしたりもした。
彼は「役柄の大きさとは関係なく、常に生死をかけて演技をする」とし、「観客に対する礼儀であり、僕自身との闘いでもある」と述べた。ただ「もともと水泳も得意なほうだが、水中撮影の時は水を飲みこんでしまった」とし、「今回の作品をきっかけに、やりたくないリストに水中撮影が追加された」と笑った。
『ウンナム』を演出したパク・ソングァン監督は、大衆からコメディアンとして親しまれている。それゆえパク監督は、自分にある先入観や偏見に立ち向かうのに苦労したと明らかにしていた。
パク・ソンウンは「僕は偏見がなかった」としながら、「ソングァンさんが映画監督になると言った時もただ作品で証明すればいいとアドバイスした」と述べた。
「偏見があっても僕たちは結果で勝負をすればいいのだから。観客たちに『お笑いタレント出身の映画監督なのに思ったより上手だね?』と言わせればいいだけだ。新人監督は、現場で俳優たちが遊べるように機会を与えてあげるのが重要だと思うが、そんな面でパク・ソングァンは賢い監督だった」
ただ彼は「コメディアンの時にやっていたネタを映画に持ってきてはいけないと助言した」と述べた。
「コメディの演技は、お笑い番組での演技とはまったく違う。呼吸から違うため、そういったことも念頭に置かなければならないと言ったし、現場でも一緒にアイデアも出して討論もした」
結果については「初めて受け取った台本より400%から500%はよくなった」としながら、「パク監督は、2本目の映画も出せると思う」と満足感を示した。
今回の作品には、パク・ソンウンの他に、イ・イギョン、チェ・ミンス、ヨム・ヘラン、オ・ダルスなどベテラン俳優たちが大勢出演する。パク・ソンウンは「パク監督は、とてもラッキーだ」と述べた。
「ヨムさんは、ベテラン俳優だ。それに最近では、『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』も話題になっている。イ・イギョンも以前より人気が出た。こんな時に作品が公開されるということがとても大きな力になる」
パク・ソンウンは「『ウンナム』は、家族愛を感じられる作品だ」とし、「『パク・ソンウンにあんな姿もあるんだな』と言いながら気楽に笑ってくだされば幸いだ」という願いを伝えた。
