ホラー映画『玉水駅の幽霊』の女優シン・ソユル、「これからが役者としての変身の始まり」
2023年04月17日

「まだ100%壊れたとは思っていない。やっとイメージ変身の準備段階をスタートさせた感じだ(笑)」
今月19日に観客と会うホラー映画『玉水(オクス)駅の幽霊(原題:옥수역 귀신)』は、駅内のプラットホームで、一人の女性が奇異な身振りをする場面から始まる。顔が見えそうで見えない女性は、壁に頭を何度も打ちつけて血を流し、薄暗い線路の中に消える。
作品序盤から強烈なシーンで始まるこの映画の主人公は、他でもない女優のシン・ソユルだ。これまでかわいくツンと澄ましたキャラクター、ロマンティックな役を主に演じてきた彼女なだけに、『玉水駅の幽霊』で見せた演技は、180度違うもので驚く。
最近、ソウル鍾路(チョンノ)区のあるカフェで会ったシン・ソユルは、自分の演技について、「一番、苦手な(配役を)やってみたかった」とし、「不気味に(演技を)したのではなく、おかしく見えたり、寝不足であったりするような、すこし浮いた感じを表現した」と述べた。
『玉水駅の幽霊』は、彼女にとって2本目のホラー映画となる。デビュー序盤の2010年、フェイクドキュメンタリー形式の『廃家(原題:폐가)』に出演し、ホラー作品を初めて作業した。
俳優が自発的にホラー作品に出演する程度なら、“ホラーファン”ではないかという推測が可能だが、シン・ソユルはホラー映画をまともに見られないほど“ビビり”だと自分を紹介した。
それでも有名なゾンビ作品である『ウォーキング・デッド』は、好きなほうだが、特に個人的恨みや魂霊を素材にする韓国や日本のホラー映画は見ることができないと打ち明けた。
「ミステリースリラーは見るが、日本の映画『リング』のような幽霊が出るホラー映画には弱い。『リング』を見ると最後に幽霊の瞳が出てくる。映画を見た後は、クローゼットを開けるたびに何か見えるような気がして、一日中怖かった。幽霊という単語だけでも怖い」
ホラー映画を怖がりながらも、『玉水駅の幽霊』に出演した理由は何だろうか。
シン・ソユルは「ウェブトゥーンが好きだ」とし、「ウェブトゥーンが好きな人間として、(キャラクターが)確実なウェブトゥーンのキャラクターを演じてみたかった。そのため、このキャラクターを必ず演じなければと思った」と振り返った。
彼女は映画の撮影過程であったゾッとするエピソードを明かした。
『玉水駅の幽霊』の劇中の舞台は、屋外地下鉄駅のソウル地下鉄3号線“玉水駅”だが、実際の撮影は交渉の問題で、釜山(プサン)のある地下鉄駅で行われた。
劇中の“納棺士”の事務室は、駅舎の地下空間に用意されたが、誰もいない事務室の出入り口を開けようとしたところ、まるで誰かが中で取っ手を握っているかのようにドアが開かなかったという。そうやってドアと格闘し、事務室に入ってドアを閉めたが、その瞬間恐怖が押し寄せ、冷や汗が出たと当時を振り返った。
「地下鉄の駅舎では、明け方に撮影を行ったが、特殊メイクをしたまま1人でトイレに行くときは、鏡に映った自分の姿さえ、まともに見ることができなかった」
周囲から“童顔”と言われるというシン・ソユルも、来年は40歳だ。
彼女は、これまで女優として見せてきたキレイで、かわいい典型的な姿よりは、『玉水駅の幽霊』の“テヒ”役のようにこれまでファンに見せることができなかった役者としてのさまざまな魅力やイメージ変身に、果敢に挑戦したいという気持ちをほのめかした。
「作品をご覧になる方が『玉水駅の幽霊』を通じて、私が新しくイメージ変身をしたと思うなら、これからが始まりだと思う。“別人”のようだと感じたら私は本当にありがたい限りだ」
