(G)I-DLEやSEVENTEEN、若者の苦悩を代弁…“偶像”ではなく“共感”を選ぶアイドルたち
2023年05月22日

“不格好なFit、なぜ運動もしないの?メイクのひとつもできなくて そう、私は自分で見てもイマイチよ”((G)I-DLEの「Allergy」)
“こんなクソみたいな世の中 僕ひとりバカになった マンガに出てくる主人公になぜ僕はなれないのか”(SEVENTEENの「F*ck My Life」)
最近カムバックしたグループ(G)I-DLEとSEBENTEENの新曲の歌詞だ。
舞台で魅力的な姿を誇るのではなく、外見に自信のない姿と世の中と交じり合わない寂しさなど、誰もが人前で隠したい暗い苦悩を余すところなく盛り込んだ。
このように、これまで青少年の“偶像”と思われていたアイドルグループが最近、同じ世代が共感できる現実的苦悩の代弁者となってきている。
グループ(G)I-DLEは、去る15日に発売した新譜『I feel』を通して、“自尊心”を歌った。
前作「TOMBOY」や「Nxde」で、自己愛についてのメッセージを盛り込んだ(G)I-DLEは、今回のアルバムの先行公開曲「Allergy」とタイトル曲「Queencard」で、よりいっそう深まった自尊心に対する苦悩を表現した。
彼女たちは、2曲のMVがひとつの物語につながるミュージックドラマ形式を前面に出し、外見に自身がなかった20代の少女が、周りの人々の助けで自信を取り戻す様子を描き出した。
「Allergy」の話し手は、外見のコンプレックスを持った人物で、“顔のないフィード ハエを飛ばすフォロワー 私だけいないシャネル”というような歌詞で、SNSを通して外見の比較をしてしまう時代に生きる若者たちの率直な心情を代弁する。
楽曲の作詞・作曲に参加したリーダーのソヨンは、新譜の制作発表会で、「誰もが共感できる最近の時代の現実的な自尊心に対する話を盛り込んだ」と説明した。
これに先立ち発売されたSEVENTEENの新譜『FML』は、人生を悲観する俗語“F*ck My Life”を略したタイトルで、世の中に容易に交われず、道に迷う心境をストレートに溶かした。
映画『トゥルーマン・ショー』の場面をオマージュした「F*ck My Life」のMVで彼らは、華やかなパフォーマンスよりは、“世の中に心が鈍くなり、自分が小さくなる気分”などを表現した繊細な演技力を披露した。
2つのグループの他にも、最近カムバックしたグループVERIVERYは、新譜『Liminality - EP.DREAM』で夢をテーマに、夢に向かって努力する共感型のメッセージを盛り込み、グループBTS(防弾少年団)のSUGAは、歌手IUとコラボしたソロ曲「People Pt. 2」を通じて人生の寂しさなど率直な心情を歌った。
デビュー予定のHYBEの新人ボーイズグループBOYNEXTDOORは、“隣の少年”という意味のグループ名のように、同年代の友人たちが共感できる日常の話を率直な音楽で表現するというコンセプトで、“偶像”とは程遠いアイドルグループの誕生を予告。
大衆音楽評論家のキム・ホンシク氏は、「今、アイドルは、偶像を意味する“アイドル(idol)”から“アイドゥル(子どもたち)”になった」とし、「羨望の対象や大衆が仰ぎ見る存在から、“私と同じ年代”であり、同時代を生きていく立場を代弁する存在に生まれ変わった」と説明した。
最近増えているアイドルメンバーの作詞・作曲参加など、“セルフプロデュース”の拡散もこのような変化の原因のうちのひとつに挙げられる。
(G)I-DLE、SEVENTEEN、VERIVERYは皆、メンバーのほとんどが作詞・作曲に参加しているという共通点がある。
(G)I-DLEのソヨンは今回の楽曲の歌詞について、「私が見て聞いて感じることを楽曲にすべて盛り込もうとした」とし、「一時的に使用するSNSに対しての考えなど、私たちが20代を生きながら感じることを書いた結果、ストレートな歌詞がたくさん出てきた」と述べた。
キム評論家は「過去と異なり、舞台に上がる当事者たちが自らの実情を盛り込んだ楽曲を作る事例が増えている」とし、「ポップスターたちが同時代の若者たちを代弁するのは世界的な流れ」と述べた。
