映画『コンクリートユートピア』の主演俳優イ・ビョンホン、「この作品は災害映画ではなくブラックコメディ」

2023年06月22日

「この作品は、災害映画だと言えるのか?という思いがある。むしろ災害が起きた後、人々がどのように耐え、どのようにコミュニケーションを取りながら乗り越えようとするのかを盛り込んだ“ヒューマンブラックコメディ”だと思う」

オム・テファ監督が演出した映画『コンクリートユートピア(原題:콘크리트 유토피아)』で主演を務めた俳優イ・ビョンホンは21日、ソウル・ロッテシネマ建大入口(コンデイプグ)で開かれた制作報告会で、同作品についてこのように紹介した。

『コンクリートユートピア』は、大地震によって廃墟となったソウルで唯一残った“ファングンマンション”に生存者が集まり、繰り広げられる物語だ。キム・スンリュン作家のウェブトゥーン「愉快なイジメ(原題:유쾌한 왕따)」のパート2「愉快な隣人(原題:유쾌한 이웃)」が原作だ。 

オム監督は、「人々が、慣れ親しんだ空間で究極の状況に直面すると、どのようなことが起きるのか想像しながら話を脚色した」とし、「自分と似た登場人物は誰なのかを探す面白さもある」と説明した。

イ・ビョンホンは、外部の人々からアパートを守るため、いかなる危険をもいとわない新住民代表の“ヨンタク”を演じた。 シナリオを読むや出演を即決したというイ・ビョンホンは、「ファングンアパートに住む人々が、生き残るためにいくら団結したとしても、考えや性格、個性はそれぞれ違う」とし「互いに分裂したり、利己心と残酷さの究極を見せたりする。そのような点が(他の災害映画と)違う」と話した。

出演したパク・ソジュン、パク・ボヨン、キム・ソニョンらは、イ・ビョンホンがキャスティングされたという話を聞いて、この作品に参加したい気持ちがより強くなったと口をそろえた。

パク・ソジュンは、「イ・ビョンホンさんの大ファンなので、ぜひ共演したかった」、「僕にオファーが来たわけではなく、僕のほうから監督に出演したいという気持ちを強くアピールした」と笑った。彼は災害後、家族を守ることが唯一の目標となった“ミンソン”を演じた。 

ファングンアパートの会長“クメ”役のキム・ソニョンは、「イ・ビョンホンさんと会えることなんてなかなかない。今回が最後かもしれないとい思い、二つ返事でやると言った」と振り返った。

オム監督は「イ・ビョンホンさんが出演し劇の中心をリードしてくれれば、良い俳優たちがついてくるのではと思った」とし「出演者が全て確定し、撮影入ってからは胸がドキドキした」と笑った。 

パク・ボヨンは、現場でイ・ビョンホンの演技を目の当たりにして、自分が限りなく小さく見えたことが幾度となくあったと明かした。 彼女は「現場で、俳優同士が冗談を言い、イ・ビョンホンさんが急に怒るという演技をやった時があったのだが、一瞬にして目の色が変わった。ほんの少しの間に変わる目つきを見て、俳優とはああいう方のことを言うのだと思った」と述べた。彼女はミンソンの妻であり看護師の“ミョンファ”役を担った。

オム監督は、「『コンクリートユートピア』で、俳優が演じるキャラクターと同じくらい重要なのが、ファングンアパートという背景だった」と強調した。

映画の中のファングンアパートは、元々あったセットではなく新しく作られた。爆撃を受けたかのような壊れた壁や、あちこちにある地面に刺さった自動車など、災害の状況がリアルに表現されている。 

オム監督は「ファングンアパート自体が一つのキャラクターだと思い、最初から新しく作ろうと決心していた」とし「内装も、ここにどんな人が住んでいるのかを推測できるように表現した」と話した。 イ・ビョンホンは、「『コンクリートユートピア』は、圧倒されるようなスケールの大きいシーンや効果音が多い。劇場で見るのと家のテレビで見るのでは、大きな違いがある」と述べ、観客に映画館で作品を見るよう呼びかけた。

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