映画『非公式作戦』主演のチュ・ジフン、「カーチェイスやドリフトは直接演じた」
2023年08月02日

「ドリフト(自動車を高速で運転し、滑りながら方向を変える技術)も2回くらいやった。監督が『ジフンさんは、そんなこともできるんだ』と驚いていた」
1日、ソウル・鍾路(チョンノ)区のあるカフェで会った俳優のチュ・ジフンは、主演を務めた映画『非公式作戦(原題:비공식작전)』のカーチェイスシーンの撮影を振り返りながらこのように述べた。
2日に公開された『非公式作戦』は、武装団体に拉致された同僚を救出しようとレバノンに行った外交界“イ・ミンジュン”(ハ・ジョンウ)が、現地で偶然出会った韓国人タクシー運転手“キム・パンス”(チュ・ジフン)と共に経験することを描いたバディーアクション映画だ。
1986年にレバノンのベイルートで韓国外交官のト・ジェスン書記官が武装集団に拉致され、21か月ぶりに解放された事件をモチーフにキム・ソンフン監督が演出した。
『非公式作戦』は、銃撃や素手での格闘などさまざまなアクションが盛り込まれているが、その中でもカーチェイスの完成度はかなり高いと評価されている。チュ・ジフンは、ハ・ジョンウを後部座席に乗せハンドルを握った。
彼は「自動車は、ドライバーより隣や後ろに座った人の恐怖感のほうがはるかに大きい。おそらく後部座席に乗った人(ハ・ジョンウ)は、震えていただろう」と笑った。
また、「ディティールの一つひとつを生かそうと、本当にたくさん努力した。演出力の実りだと言うことができる」と、キム監督に功を譲った。
『非公式作戦』でチュ・ジフンが演じたキム・パンスは、様々な面でイ・ミンジュンとは対比される。公務員であるイ・ミンジュンとは違い、キム・パンスはあらゆる経験をした雑草のような人物で、詐欺師の印象を漂わせたりもする。華やかな原色の服を着たキム・パンスは、グレースーツのイ・ミンジュンと視覚的にも違う印象だ。
チュ・ジフンとハ・ジョンウの“いざこざ”が醸し出す笑いは、早くて強度の高いアクションと共に映画の面白さを成す2大軸といえる。2人の俳優は、キム・ヨンファ監督の『神と共に』シリーズでも死に神としてタッグを組んだ。
キム・ソンフン監督は、Netflixオリジナル映画『キングダム』ではチュ・ジフンを、『トンネル 闇に鎖された男』ではハ・ジョンウを主演に抜てきした。3人とも格別な縁というわけだ。
チュ・ジフンは、「お二人(キム監督とハ・ジョンウ)やスタッフまで、とてもリラックスできる環境だった」とし、「僕ができなくてもハ・ジョンウさんや監督が、やってくれるだろうという期待が大きかった」と振り返った。
『非公式作戦』の空間的背景はレバノンで設定されているが、ほとんどの撮影はモロッコで行った。カサブランカ、マラケシュ、タンヘルなどモロッコの都市や自然の風景が広がる。
制作陣は現地での撮影に備えて、韓国の食べ物を大きなカバンにいっぱいに空輸したが、どういうわけか失くしてしまったという。そのためチュ・ジフンとハ・ジョンウは、料理を振る舞わざるをえなかった。
チュ・ジフンは「(おかずの材料で)牛肉を買おうとしたが、霜降り肉がなく、煮込み用の肉しかなかった。自分で肉を細かく切って肉の煮付けを作った」と笑った。
『非公式作戦』は、中東・アフリカ地域を背景にした韓国人たちの脱出記という点でリュ・スンワン監督の『モガディシュ 脱出までの14日間』(2021)や、イム・スンレ監督の『交渉(原題:교섭)』(2023)と似ているという評価も受けている。
これに対してチュ・ジフンは、「『非公式作戦』はジャンルが異なる」と強調した。アクションの比重がはるかに大きいということだ。
彼は「『非公式作戦』は面白さ、ウィット、アクションがありジャンル的な快感がある映画だと言ってもそんな認識(他の作品と類似している)が残っている」とし、「(観客たちに)早くお見せしなければという思いだ」と述べた。
チュ・ジフンは『非公式作戦』の公開を控え、とても緊張すると打ち明けた。
「僕は(この映画が)本当に楽しかったが、観客たちにはどんな楽しさを届けられるのか、そんな懸念と期待が入り混じっている」
