映画『コンクリートユートピア』に出演のパク・ボヨン、「イ・ビョンホンさんの写真を携帯の待ち受け画面に設定」

2023年08月03日

パク・ボヨンは「ビタミン」のような俳優だ。

力強くハツラツとしたイメージで、人気ドラマや映画『私のオオカミ少年』、『君の結婚式』に出演し、ロマンスやラブコメディーをこなしてきた。

今月9日に公開されるオム・テファ監督の映画『コンクリートユートピア(原題:콘크리트 유토피아)』は、パク・ボヨンの新しい顔が垣間見える作品だ。

彼女は、大地震で廃墟となったソウルに唯一残ったファングンマンションの住民“ミョンファ”を演じた。多くの人が生存のために外部の人を排斥し、暴力的になっていく中でも、最小限の倫理を守り、秩序を保とうとする人物だ。

2日、ソウル・鍾路(チョンノ)区のカフェで会ったパク・ボヨンは、「災害が起きても、ミョンファのような人が絶対に存在すると信じているため、彼女を応援する気持ちで演じた」と撮影当時を振り返った。

「私は、世の中を温かく見守りながら生きなければならないと思っている人だ。私がミョンファだったなら、このようなことができるだろうか?と自問したが、ミョンファの行動は正しいと思った。いくら人々が変わったとしても、誰かが信念を守ることを願う」

劇中のミョンファは、外部の人を追い出そうと先陣を切る新住民代表の“ヨンタク”(イ・ビョンホン分)と真逆の立場に立つ。規則を守らずに人々を助け、ヨンタクに従う夫“ミンソン”(パク・ソジュン)を止める。そしてヨンタクの正体を暴く。

パク・ボヨンは、ヨンタクの正体を暴露するシーンの撮影が大変だったと打ち明けた。イ・ビョンホンの演技に圧倒されたためだ。同じ事務所に所属している先輩後輩の関係だが、いざ映画で共演すると「目つきで表現する演技がとても怖かった」と明かした。

「監督だけでなく、多くの人に “しっかり準備しているか”と聞かれていたシーンだったため、とても心配だった。そんな私を見て監督が、イ・ビョンホンさんの写真を送ってくださった。すぐにその写真を携帯の待ち受け画面に設定し、ずっと見続けていたら慣れた。監督から“イ・ビョンホンさんは、何てことないよく見る“魚”だと思えと言われた」

イ・ビョンホンにもやはり、自分の視線を避けず、最後まで見ろというアドバイスをされたという。

彼の演技をそばで見ながら、学んだ点も多かったとパク・ボヨンは明かした。日記帳に「私はなぜこんなにできない俳優なのだろう」と自責する文を残したりもした。

「俳優とは、あんな人のことを言うのだ。どうすればあのようにできるのだろう…といった文を書いた。そのうえ撮影期間中にスランプにも陥った。私は一度でできる人ではなく、何をやるにも難しいと感じるのに、イ・ビョンホンさんは、いつも正解をたくさん持って来たからだ。“私はイ・ビョンホンではないのだ”と言い聞かせながら乗り越えた(笑)」

キャラクター自体も、これまでやってきた人物とは違い、強い感情を出す役であるため、これに対する難しさもついて回ったという。ミョンファは、最初は温かい落ち着いた人物として登場するが、ヨンタクの本当の姿を追求する後半部に行くにつれ大胆になり、なりふり構わず怒りを出す人物に変わっていく。

「ラブコメディーをたくさんやってきたので、声のトーンが高く、鼻にかかったような声を出してしまう。切羽詰まって隠れるシーンで、ミンソンを引っ張りながら“こっちに入って!”と言わなければいけないのに、“こっちに入って~ん”と言ってしまった。“これはミョンファじゃないな”と思い、撮り直したいと言った」

パク・ボヨンが『コンクリートユートピア』への出演を決めたのは、様々な姿を披露したいという思いがあったからだ。

彼女は、「シナリオを読んだ直後、とても出演したいと思った」とし「私には、このような作品やキャラクターのオファーがあまり来ないので、いつもやりたいという欲があった」と強調した。

「俳優になってからいつも、バランスの取れた五角形の成長をしたいと思っていた。しかし、ある瞬間振り返ってみると、(ある分野でのみ飛び出ている)三角形の成長だった。この一つの作品でイメージを変えることは難しいかもしれないが、1ステップ上れたと思う。だから『コンクリートユートピア』を、私のフィルモグラフィーに入れることができ、嬉しくて幸せだ。見慣れているけど少し違う、そのように変化する姿をお見せしたい」

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