映画『1947ボストン』のカン・ジェギュ監督、「3人のマラソンランナーの大きな夢」
2023年09月01日

韓国の歴史に一線を画した伝説的マラソンランナーがスクリーンで蘇る。来月27日に韓国で公開されるカン・ジェギュ監督の映画『1947ボストン(原題:1947 보스톤)』を通じてだ。
この映画は、1947年にアメリカ・ボストンマラソン大会に出場した“ソ・ユンボク”(イム・シワン)と彼の監督“ソン・ギジョン”(ハ・ジョンウ)、コーチ“ナム・スンリョン”(ペ・ソンウ)の話を描いたスポーツドラマで、カン監督が約8年ぶりに披露する新作だ。
カン監督は8月31日、ソウル・ロッテシネマ建大入口(コンデイック)店で開かれた製作報告会で、「混乱した時期に世界大会に乗り出し、大きな夢を成し遂げようとする3人のマラソンランナーの情熱と犠牲を見せたかった」と述べた。
さらに「(演出をしながら)その時とわれわれが暮らす今の時代を当然比較するしかなかった」とし、「(私のように)その当時の時代精神が、苦労している現代の観客に示すことがあるのではないかと思う」と付け加えた。
ソン・ギジョン先生は、1936年にベルリンオリンピックのマラソン大会に出場し、金メダルを獲得。韓国初のオリンピック金メダリストになった。
ソン先生はベルリンオリンピックの銅メダリストであり、友人ナム・スンリョン先生とともに、1947年のボストンマラソン大会で、ソ・ユンボク選手を率いてドラマのような歴史をもう一度刻んだ。
カン監督は「実話を基にした作品なので、どうやって事実にアプローチしようかと悩んだ」とし、「シナリオを作業する時も、フィクションを最小化して、実際の話を忠実に盛り込もうと努力した」と演出方向を説明した。
大きな足跡を残した人物たちを演じただけに、俳優たちもまた心構えが格別だったと強調した。
ハ・ジョンウはソン先生について、「ソン・ギジョン先生を思いながら撮影に臨んだため、その方の実際の性格や、大変な時間をどのように乗り越えたのかなど、ささいなことまで全て監督に聞き慎重に演じた」と説明した。
彼はもともと2人の選手に関する歴史を詳しくは知らなかったが、シナリオを呼んで大きな響きを感じて出演を決心したと述べた。
ソ・ユンボク役を務めたイム・シワンもまた、「この作品に参加する間だけは、(僕が)国家を代表しているという思いを忘れなかった」と強調した。
カン監督は2人の俳優がそれぞれ実際のソン・ギジョンとソ・ユンボクに似ていたりもしたと述べた。
特に、撮影が1割くらい終わった状態で合流したイム・シワンを、初めて見た時は驚いたほどだったという。
カン監督は「初めて撮影の時、イム・シワンさんがカメラのフレームに撮られた姿を見、私も思わず『ソ・ユンボクが現れた』とつぶやいた」としながら、「私が思ったソ・ユンボクとイム・シワンの一体感により、鳥肌が立つ、とてもピリっとした経験だった」と振り返った。
イム・シワンは、現役マラソン選手に扮するうえ、走るシーンも多かったため、撮影の2か月前から訓練にまい進した。
彼は「マラソンをするのが初めてなのに、短期間で(マラソンランナーに見えるようにしなければならなかった。コーチとずっと訓練した」としながら、「映画撮影が終わる時まで、献立の管理も並行し、締りのいい筋肉を作った」と笑った。
