「初恋」が再ヒットしたBaek A、「“逆走行”なんて私の人生にはないことだと思っていた」
2023年09月28日

「最近、歌謡界が騒々しいと言うが、“いまだに口コミというものはあるんだ”、“5年間、音楽をしてきた私の思いは通じるんだ”と感じた。その時間が認められたような気持ちだった。
2018年に発売したシングル「初恋(原題:첫사랑)」が、今年初めの主要音源チャートで逆走行し、シンガーソングライターBaek Aが注目された。
彼女は、最近行われたインタビューでこの感想を聞かれると、しばらく考え込みこう答えた。
「(楽曲が一番話題となっていた当時は)戸惑い、不安で、(人気になったことを)十分に味わうことはできなかった」
そして彼女は、「少し時間が経った今は、いい感情だけが残っている」とした。
「そのおかげでまた次の楽曲を書く力を得た。まだ口コミというものがあるのなら、これまでやってきたように、いつも誠実さといいメッセージを盛り込まなければと思っている」
2018年4月にデビュー曲「Border」で音楽活動を始めたBaek Aは、詩的な歌詞と叙情的なメロディ、飾らない声色で徐々に人気を集めてきたシンガーソングライターだ。
当時、「Border」がバラエティ番組の挿入歌となり、注目を集めた。その後、オーディション番組に出演し、実力が認められた。
最近では「初恋」が、今年5月から放送されたバラエティ番組の挿入歌となり、Melonインディーズ音楽チャートの上位5位圏に入るなど、チャートを逆走行した。
Baek Aは、「このバラエティ番組のおかげで、歌が注目された」としながらも、「昔の楽曲で新たなニュースを耳にするということは、言葉で表現できないほど神秘的だ」と話した。
「“逆走行”なんて、私の人生にはないことだと思っていた。私がその主人公になったということが、まだ信じられない。まるで名誉勲章を一つ得たようだ(笑)」
音源チャートで高順位に入るのは、ミュージシャンなら誰しも一度は夢見ることだろうが、Baek Aには夢のまた夢のような話だった。
7歳の時からピアノを学んできた彼女は、ピアニストに憧れながら思春期を過ごした。そして「他人の楽曲を演奏するだけなんて嫌だ」という反発心からシンガーソングライターになることを決心した。
当時18歳という幼い年齢だったが、その時から「私は音楽でお金を稼ぐことはできないだろう」と思っていたという。
「音楽をすると決めた時から、私が望んではいけないことがあると思った。“毎日見る音源チャートに私の楽曲が入ること”、“音楽で多くのお金を稼ぐこと”、この2つだ。なぜなら、私がやりたい音楽は本当に“基本的な”音楽だったから。すごく欲を出して“音楽が私の職業になればいい”その程度を望んでいた」
そんな気持ちでデビューした後、5年間で計5枚のシングルと1枚のミニアルバム、1枚のフルアルバムをリリース。着実に自分の音楽世界を作り上げてきた。
所属事務所なしで一人、音楽を作ることは容易なことではなかったが、大変な時は心の迷いの理由を考えてみると、自然と次の曲が出来ていたという。
「一枚アルバムを出すたびに、何か面白いことが起きた。しかし、そのようなことが、逆に私をつまずかせたこともあった。そんな時は、迷うだけ迷い、私が今なぜ迷っているのかその理由を考えてみると、それが歌詞となった。そのようにして次のアルバムを出していたら、また大変なことがあっても“一週間後には歌詞になっているんだ”と言い聞かせて乗り越えることができた」
自らを「すみっこミュージシャン」と称する彼女は、ファンができ世の中から反応が来るのが、新たな原動力になると述べた。
最近、ユン・ドヒョンのような先輩歌手の楽曲を異なるバージョンで披露する「ツートラックプロジェクト」にも参加し、「Good Person Complex」を歌ったBaek Aは、「チョ・ドンヒ、チョ・ドンイクさんの歌詞と楽曲を聴きながら“歌詞はこう書くんだ”と思った」、「慰めと共感が難しいと感じていた時に、大先輩方が道を示してくれた」と述べた。
今年初め、企画会社Studio JAMMと専属契約を締結し、初めて事務所に所属することになったBaek Aは、最近ニューシングル「未完成(原題:미완성)」をリリースした。今後はドラマのOSTも手掛け、より多くの人々に楽曲を届ける予定だ。
「音楽は、人々の人生になくてはならない存在だ。それぞれの理由で私の音楽を求めてくださる方々にとって、いつも味方になれるような音楽を伝えていきたい」
