秋夕連休の劇場界の勝者は『チョン博士退魔研究所:ソルギョンの秘密』…6日間で136万人を動員

2023年10月04日

今年の秋夕(チュソク、中秋節)連休の劇場界繁忙期の勝者は、カン・ドンウォン主演の『チョン博士退魔研究所:ソルギョンの秘密(原題:천박사 퇴마 연구소: 설경의 비밀)』(以下、“チョン博士”)だった。
映画館入場券・統合ネットワークによると、秋夕の連休を翌日に控えた先月27日に公開された『チョン博士』は今月2日までの6日間で、約136万人の観客を集め連休期間の上映作の中で1位を獲得した。
『チョン博士』は、前売り率でもトップとなっていたため、善戦はある程度予想されていた。
幽霊の存在を信じない偽の退魔師チョン博士(カン・ドンウォン)が強大な能力の幽霊ボクチョン(ホ・ジュノ)と運命の対決を繰り広げる物語を描いたこの映画は、コメディー、アクション、オカルト、冒険などの要素をあまねく兼ね備え娯楽性を極大化した。 この点で連休期間に気軽に楽しめる映画を訪れる観客たちに通じたと評価されている。
人気俳優のカン・ドンウォンを前面に出したことも功を奏した。彼は図々しい詐欺師の演技で笑いをそそり、アクションシーンでは長い手足を活用してクールな感じを与える。ヒット作である『華麗なるリベンジ』(2016)や『チョン・ウチ 時空道士』(2009)で彼が演じたキャラクターを連想させるという反応も出ている。
製作費113億ウォン(約14億円)が投入されたこの映画の損益分岐点は約240万人だ。
『チョン博士』と同じ日に公開されたカン・ジェギュ監督の『1947 ボストン(原題:1947 보스톤)』は、前日までに65万人あまりの観客を集め、『チョン博士』の後に続いた。
この映画は1947年、韓国のマラソン選手ソ・ユンボク(イム・シワン)が1936年のベルリンオリンピックの英雄ソン・ギジョン(ハ・ジョンウ)の指導を受け、アメリカのボストンマラソン大会に出場し、優勝した物語で、実話が基になっている。 逆境を克服する人たちの感動的な話であるうえ、暴力的だったり扇情的だったりする場面がなく、連休期間に家族が一緒に楽しむのによい映画だと評価された。
観客たちの反応も悪くない。実際の観覧客の評価を反映したCGVゴールデンエッグ指数が96%で、競争作である『チョン博士』(88%)や『クモの巣(原題:거미집)』(83%)より高い。 海外ロケが多いこの映画の製作費は210億ウォン(約21億円)で、損益分岐点は450万人だ。 『チョン博士』に押され、損益分岐点突破には暗雲が広がる状態だが、観客たちの好評を基に底力を発揮できるという展望も出ている。
『チョン博士』や『1947 ボストン』と同じく先月27日に公開されたキム・ジウン監督の『クモの巣』は、前日までに24万人あまりの観客を集め3位となった。
『クモの巣』は、1970年代の韓国の映画監督キム・ヨル(ソン・ガンホ)が『クモの巣』というタイトルの映画をすべて撮り終えた状況で、結末だけ変えれば傑作になるという考えにとらわれ、再撮影を強行しながら繰り広げられる物語だ。 ブラックコメディーであるこの映画は、1970年代の映画撮影現場を背景に一風変わった話を描く。また、ソン・ガンホ、イム・スジョン、オ・ジョンセ、チョン・ヨビン、チョン・スジョン(f(x)のクリスタル)など俳優たちの演技アンサンブルも見どころだ。 『クモの巣』の製作費は96億ウォン(約9億6000万円)で、損益分岐点は200万人だ。
映画評論家のチョン・ジウク氏は、「『クモの巣』は映画マニア層に通じそうだ」とし、「秋夕や旧正月には笑って楽しめる映画が人気の傾向があり、重い雰囲気の映画は不利だ」と述べた。
一方、秋夕の連休初日である先月27日から今月2日までの5日間の劇場観客数は258万人あまりと集計された。これは昨年の秋夕の連休4日間(9月9日~12日)の観客数373万人あまりにも及ばない規模だ。
上映作の興行性が昨年より落ちるためかもしれないが、劇場よりはオンライン動画サービス(OTT)などでコンテンツを楽しむ傾向を示しているという解釈も出ている。

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