映画『ファラン』のキム・チャンフン監督、「ソン・ジュンギが出演をキャンセルする悪夢を見た」
2023年10月12日

「『ファラン(原題:화란)』は、私にとって夢のような作品だ。夢じゃないのかと思うほど、言葉では表しがたい価値ある経験をしている」
今月11日に韓国で公開された映画『ファラン』を演出したキム・チャンフン監督は、初となる長編映画を披露する感想をこのように述べた。
この作品は今年5月、第76回カンヌ国際映画祭の「注目すべき視線」部門に進出し、最近では「第28回釜山国際映画祭」にも招待された。
10日、江南(カンナム)区のカフェで会ったキム監督は、「初めての作品でカンヌに行きたいと漠然と思ったが、それが実際にかなった」とし「カンヌ招待の知らせを聞いて、全ての感覚がなくなる気分に陥り、そして叫び、最後には号泣した」と当時を振り返った。
『ファラン』は、家庭内暴力に苦しんでいた少年“ヨンギュ”(ホン・サビン)が組織の中間ボス“チゴン”(ソン・ジュンギ)と出会い、より大きな暴力にぶつかりながら繰り広げられる物語を描いた。ソン・ジュンギが「ノーギャラ」で、助演を務め話題となった。
「ソン・ジュンギさんと一緒に作業してみたいという欲が、いつもあった。これまでの作品でも時折、冷たいまなざしを見せていたが、これを極大化する作品を一緒にしたらどうだろうという個人的な希望があった。ソン・ジュンギさんが出演してくださったおかげでこの物語を出発させることができたと思う。本当に感謝しているし、すごく光栄だ」
キム監督は、ソン・ジュンギが出演を承諾したと聞いてから、(ソン・ジュンギに)「スケジュールが合わないため、出演はなかったことにしてほしい」と言われる悪夢をしばしば見たと明かし、笑った。
ソン・ジュンギはチゴン役を見事にこなしただけでなく、現場で「兄貴分」の役割も果たしてくれたとキム監督は語った。
「ソン・ジュンギさんはチゴンについて、本当にたくさん考えてくださったのだと感じた。全ての瞬間が本気だった。シナリオ上に存在するキャラクターは結局、実在はしない。これを生かし、息を吹き込むのは俳優だということを感じた。それだけでなく、ホン・サビンさん、キム・ヒョンソさんにとっても初めての長編映画だったので、ぎこちない瞬間が多かったのだが、そのたびにソン・ジュンギさんがフォローし、アドバイスもたくさんしてくださった」
『ファラン』は、キム監督が大学を卒業し、生活のためにモーテルでアルバイトしていた2016年にシナリオを書いた作品だ。2012年の短編映画『ダンス・ウィズ・マイ・マザー(原題:댄스 위드 마이 마더)』を披露した後、制作費がなく次期作を出せなかった時代だ。
キム監督は「いつも、映画を作りたいという欲があったため、長編のシナリオを書いて、これを解消していた」とし「生活が苦しかったので、仕事をいくつも掛け持ちしながら、シナリオを書き続けた」と振り返った。
彼は社会で苦労した経験を『ファラン』のシナリオに溶かし出したと述べた。時間が止まったような仮想都市が背景のこの映画は、上映中ずっと暗く寂しい雰囲気を漂わせる。登場人物にも絶えず不幸と悲劇が襲いかかる。
キム監督は、「暴力的でゆがんだ環境と大人が、ある人の成長にどのような影響を及ぼすのか、どれほど大きな危険性が内在するのかを見せようとした」と説明した。
キム監督が準備している次の作品も、『ファラン』のような犯罪ノワールジャンルだ。
彼は、「犯罪が起きた時、どのような波紋を呼ぶのかに関心がある」とし、「犯罪ほど人間の感情を極端に揺さぶるものはないと思うから」と述べた。
「人生と映画の共通点は、光と闇でなっているという点だ。私たちはいつも光を見て生きるが、実は人生は闇のほうが多い。暗い瞬間がなければ、かすかな光が差す時、その価値を見いだすことができないと思う。私は暗い作品を制作するが、その暗さの中で光を探す物語を続けていきたい。キム・チャンフンというカラーだけで映画を作る人になるのが私の夢だ」
今月11日に韓国で公開された映画『ファラン』を演出したキム・チャンフン監督は、初となる長編映画を披露する感想をこのように述べた。
この作品は今年5月、第76回カンヌ国際映画祭の「注目すべき視線」部門に進出し、最近では「第28回釜山国際映画祭」にも招待された。
10日、江南(カンナム)区のカフェで会ったキム監督は、「初めての作品でカンヌに行きたいと漠然と思ったが、それが実際にかなった」とし「カンヌ招待の知らせを聞いて、全ての感覚がなくなる気分に陥り、そして叫び、最後には号泣した」と当時を振り返った。
『ファラン』は、家庭内暴力に苦しんでいた少年“ヨンギュ”(ホン・サビン)が組織の中間ボス“チゴン”(ソン・ジュンギ)と出会い、より大きな暴力にぶつかりながら繰り広げられる物語を描いた。ソン・ジュンギが「ノーギャラ」で、助演を務め話題となった。
「ソン・ジュンギさんと一緒に作業してみたいという欲が、いつもあった。これまでの作品でも時折、冷たいまなざしを見せていたが、これを極大化する作品を一緒にしたらどうだろうという個人的な希望があった。ソン・ジュンギさんが出演してくださったおかげでこの物語を出発させることができたと思う。本当に感謝しているし、すごく光栄だ」
キム監督は、ソン・ジュンギが出演を承諾したと聞いてから、(ソン・ジュンギに)「スケジュールが合わないため、出演はなかったことにしてほしい」と言われる悪夢をしばしば見たと明かし、笑った。
ソン・ジュンギはチゴン役を見事にこなしただけでなく、現場で「兄貴分」の役割も果たしてくれたとキム監督は語った。
「ソン・ジュンギさんはチゴンについて、本当にたくさん考えてくださったのだと感じた。全ての瞬間が本気だった。シナリオ上に存在するキャラクターは結局、実在はしない。これを生かし、息を吹き込むのは俳優だということを感じた。それだけでなく、ホン・サビンさん、キム・ヒョンソさんにとっても初めての長編映画だったので、ぎこちない瞬間が多かったのだが、そのたびにソン・ジュンギさんがフォローし、アドバイスもたくさんしてくださった」
『ファラン』は、キム監督が大学を卒業し、生活のためにモーテルでアルバイトしていた2016年にシナリオを書いた作品だ。2012年の短編映画『ダンス・ウィズ・マイ・マザー(原題:댄스 위드 마이 마더)』を披露した後、制作費がなく次期作を出せなかった時代だ。
キム監督は「いつも、映画を作りたいという欲があったため、長編のシナリオを書いて、これを解消していた」とし「生活が苦しかったので、仕事をいくつも掛け持ちしながら、シナリオを書き続けた」と振り返った。
彼は社会で苦労した経験を『ファラン』のシナリオに溶かし出したと述べた。時間が止まったような仮想都市が背景のこの映画は、上映中ずっと暗く寂しい雰囲気を漂わせる。登場人物にも絶えず不幸と悲劇が襲いかかる。
キム監督は、「暴力的でゆがんだ環境と大人が、ある人の成長にどのような影響を及ぼすのか、どれほど大きな危険性が内在するのかを見せようとした」と説明した。
キム監督が準備している次の作品も、『ファラン』のような犯罪ノワールジャンルだ。
彼は、「犯罪が起きた時、どのような波紋を呼ぶのかに関心がある」とし、「犯罪ほど人間の感情を極端に揺さぶるものはないと思うから」と述べた。
「人生と映画の共通点は、光と闇でなっているという点だ。私たちはいつも光を見て生きるが、実は人生は闇のほうが多い。暗い瞬間がなければ、かすかな光が差す時、その価値を見いだすことができないと思う。私は暗い作品を制作するが、その暗さの中で光を探す物語を続けていきたい。キム・チャンフンというカラーだけで映画を作る人になるのが私の夢だ」
