映画『3日の休暇』主演のシン・ミナ、「温かな物語…演じた私もたくさん泣いた」
2023年12月05日

来る6日に韓国で公開されるユク・サンヒョ監督の新作『3日の休暇(原題:3일의 휴가)』は、観客の涙腺を刺激する映画だ。
この世を去った母親の話に涙を流さない人がいるだろうか。
この映画は、3年前に亡くなったボクジャ(キム・ヘスク)が天国で3日間休暇をもらい、地上に降りてきて娘のチンジュ(シン・ミナ)のそばにとどまる話で、ファンタジーの要素を盛り込んでいる。
ボクジャは恋しい娘のところに来るが、話しかけたり触れたりすることはできない。娘の目にも見えない。このような独特な設定によって、感動的でありながらも面白いストーリーが繰り広げられる。
チンジュを演じたシン・ミナはこの映画を見ながら自分もたくさん泣いたという。
4日、ソウル・三清(サムチョン)洞のあるカフェで会ったシン・ミナは、「映画の序盤を見た時から泣いた」とし、「監督が『自分が出演している映画を見ながら、そんなふうに泣くことができるのか?』と言った」と笑った。
シン・ミナはこの映画が感動的なのは、誰もが持っている感情に触れるからだと述べた。
彼女は「シナリオを読んだ時から普遍的な感情を扱った温かい話であることが感じられた」とし、「母親のように近くても大切な人を失ってしまった感情は、誰でも感じられるのではないか」と述べた。
母親役でおなじみのキム・ヘスクは、この作品ではシン・ミナと母と娘の演技を繰り広げる。
シン・ミナは大先輩であるキム・ヘスクが撮影現場では、母親のように気楽に感じられたと話した。彼女は「(大先輩というよりは)同年代の俳優と一緒にいるように気楽な気持ちで演じた。本当のお母さんのようだった」とし、「後で先生(キム・ヘスク)が着た服を見ただけでもグッとくる気持ちにもなった」と振り返った。
亡くなった両親の話は、生きている両親の大切さに気づかせる。両親に対してそっけなかった自分を一度は振り返るきっかけになったりもする。シン・ミナはこの映画の観客たちが両親に頻繁に連絡するといった些細なことから実践してほしいと述べた。
「私も母親だけでなく、大切な人を普段から思い、頻繁に連絡しなければと思った。結局私たちは、すべての人と別れるのだから」
日頃から母親とはどのように過ごしているのかという質問にシン・ミナは、「電話をたくさんするほうだ」とし、「友だちのように親しい。悩みがある時も友だちに話すように打ち明ける」と述べた。
シン・ミナが演じたチンジュはアメリカの大学の教授だが、母親が亡くなってからは、母親の田舎の家に戻り食堂を開く。天国から降りてきたボクジャは娘が教授を辞めたことを後になって知り驚く。
シン・ミナは巧みに料理をする姿を演じようと、たくさん練習したという。彼女は「包丁をたくさん使った。大根をたくさん切った」と笑った。
チンジュが披露するさまざまな家庭料理だけでなく、田舎の家の情景もこの映画の見どころだ。撮影は江原(カンウォン)道の旌善(チョンソン)で行われた。
シン・ミナは「旌善には2か月ほど滞在したが、雪が降る頃だったのでかなり寒かった」とし、「それでもかまどや釜、食べ物のにおいなどが温かい記憶として残っている」と述べた。
彼女は「田舎の家が宿所とは遠く、車に乗って行かなければならなかった」とし、「家の前にきれいな山があったが、一日の撮影を始める時に、田舎の朝の感じがしてとてもよかった」と振り返ったりもした。
ドラマ「海街チャチャチャ」(2021)のようなロマンスに主に出演してきたシン・ミナは、この映画では一風変わった演技を見せる。そのぶん演技の幅が広がったものとみられる。
彼女は「過去とは違う演技を見たという言葉は、私にとっては称賛だ」と笑った。
シン・ミナは今後も自身の演技を積極的に拡張していこうとしている。
「本当にさまざまなジャンルやいろいろなキャラクターをやってみたい。デビューしたときから、『これはやりたい、あれはやりたくない』というような気持はまったくなかった。これからも限界を定めず、さまざまな姿をお見せしたい」
