“闇のIU”と呼ばれる歌手BIBI、新曲「Bam Yang Gang」が本物のIUをも抜いたブームの秘訣は?
2024年03月04日

歌手BIBIの新曲「Bam Yang Gang」が、各種音源チャートの1位を席巻し、熾烈な年明けの歌謡界で突風を巻き起こしている。
特に“闇のIU”という別名も持つ彼女が、“本物のIU”の新曲まで抑えトップに上ったことについて、歌謡界ではチャン・ギハ印のウィットの利いた歌詞にシンプルなメロディーが異変を起こしたという評価が出ている。
◇ 一度聴くと忘れられない「Bam Yang Gang」
歌謡界によると「Bam Yang Gang」は、MelOnをはじめ、GENIE、YouTube Music、FLO、VIBE、Bugsなど韓国国内の主要音源サイトのデイリー&リアルタイムチャートの1位を席巻した。
「Bam Yang Gang」は、BIBIが昨年8月にリリースした「Hongdae R&B」以来、6か月ぶりにリリースした新譜で、過去の愛の素朴ながらも美しい記憶を“栗ようかん”に例えた楽曲だ。
この楽曲はチャン・ギハが作詞、作曲、編曲した楽曲で、聴きやすいワルツ風のメロディーにBIBIの魅力的なボーカルが加えられ、妙な中毒性を呼び起こす。
大衆音楽評論家のキム・ドホン氏は、「チャン・ギハ式のストーリーテリングの力が10代と20代に強力にアピールしている」とし、「柔らかい感じの8分の6拍子のワルツ風の歌に、BIBIの安定した歌唱力が加わって、魅力的にアプローチしたのだろう」と分析した。
特に、“甘く甘く、甘く甘く、甘い栗ようかん、栗ようかん”というチャン・ギハ特有の脳裏に残る歌詞は甘くて苦い愛の後味を圧縮的に表現したという評価を受けた。
BIBIはこれに先立ち、YouTubeチャンネルに出演し、「Bam Yang Gang」は、2018年に発売されたバンド「チャン・ギハと顔たち(Kiha & The Faces)」の「Side By Side」のアンサーソングだと明かしたことがある。「Side By Side」は“すでにあなたは去って、いなかった…並んで歩けばよかった”という歌詞と印象的な別れの歌だ。
キム評論家は「『Bam Yang Gang』という象徴的な単語を通して、日常に起きそうなことを口語体でうまく表現した」とし、「圧縮的な素材と文章でさまざまな状況を(歌詞で)加えることは、チャン・ギハが持つ大きな長所だ」と付け加えた。
BIBIは2019年にシングル「BINU」でデビューし、作詞、作曲をこなし、シンガーソングライターとしての面を見せた。彼女は2021年に映画『女高怪談 六番目の話:母校(原題:여고괴담 여섯번째 이야기 : 모교)』に出演し、俳優としても活動してきた。
BIBIはミニアルバム『Life is a Bi…』やフルアルバム『Lowlife Princess: Noir』などで特に暗くて荒々しい魅力を頻繁に見せてきたが、歌手兼女優として活躍する点とオーバーラップさせ、“闇のIU”と呼ばれたりもした。
◇ IU&パク・ミョンスが「Bam Yang Gang」を?…“Aiカバー”で拡散
「Bam Yang Gang」にヒットには、楽曲そのものの力に加え、YouTubeなどで拡散したいわゆる“AI(人工知能)カバー”ブームも加勢した。
“AIカバー”とは、歌手の声をAIに学習させた後、これを通じてまるで当該歌手が歌をカバーしたように生成した映像コンテンツだ。
現在、YouTubeには「Bam Yang Gang」のオ・ヒョク(再生回数24万回)、IU(23万回)、パク・ミョンス(15万回)、ペク・イェリン(10万回)のAIカバー映像がそれぞれとてつもない再生回数を記録し、人気を集めている。
もちろんこれらの歌手は、実際にこの楽曲を歌ってはいない。
歌謡界では、「Bam Yang Gang」が8分の6拍子のワルツ風であるうえメロディーが簡単なおかげで、“AIカバー”のような2次加工の好素材となったとの分析も出ている。10代や20代が積極的にこの楽曲を活用し、また別のコンテンツを生産するのが、まるで“遊び”のように広がり、「Bam Yang Gang」のヒットを煽ったということだ。
この他に有名スターたちが「Bam Yang Gang」のチャレンジに参加したことに加え、BIBI本人も各種音楽番組やYouTubeバラエティーなどに活発に出演した点も役に立った。
BIBIの所属事務所FEELGHOOD musicは、「発売後、『Bam Yang Gang』に対する口コミに加速がついた」とし、「イ・ヒョリや(G)I-DLEのソヨンのようなアーティストもさまざまな『Bam Yang Gang』チャレンジに積極的に参加した。BIBIもバラエティーなどで雰囲気をさらに盛り上げた」と説明した。
◇ 先行公開曲がヒットした“本物のIU”
20日、ニューミニアルバム『The Winning』を発売した“本物のIU”は先行公開曲「Love wins all」で、MelOn基準で1か月間、デイリーチャートの1位を記録するなど大きな愛を受けた。
新譜のダブルタイトル曲「Shopper」や「Holssi」もまたチャートの上位圏を守り、大衆の選択を受けた。
しかし過去、リリースする楽曲ごとに次々とヒットさせた彼女であるため、アルバムの反響は先行公開曲と比べると相対的に低かった。
これについては、アルバム発売の約1か月前に出た先行公開曲「Love wins all」が、事実上タイトルシングルの役割を果たした点や、ソウルオリンピック公園KSPO DOME(体操競技場)で開かれるコンサートの準備にまい進中のIUが、音楽番組に出演しないなど活動が少なかった点が影響したという分析が提起されている。
IUは2021年5thアルバム『LILAC』の時に各種音楽番組に出演し、ファンたちを喜ばせたことがある。
さまざまなジャンルで“30代アーティスト”としての率直な思いを盛り込んだ今回のアルバムが、大衆には多少難しかった可能性があるという声もある。
ある音源チャートの関係者は、「IUの『The Winning』はまさにアーティストの作家的精神で作った作品で、前作とは感じがかなり違うようだ」と指摘した。
