IU、ワールドツアー「H. E. R」のソウル最終公演を開催…「71歳まで体操競技場を満席にする」
2024年03月11日

歌手IUは、この10年にわたって積み重ねてきたファンたちとの呼吸で3時間ずっと痛快な“デュエットステージ”を繰り広げた。
世代を合わせる彼女の声は、老若男女の大合唱と混ざり合った時、初めてきらびやかに光を放った。
「長く話すより一曲を喉が裂けるほど歌ったほうがいいと思う。歌で愛しているという言葉を伝える歌手になる」
10日午後、ソウル・松坡(ソンパ)区KSPO DOMEで、「IU H. E. R ワールドツアーコンサート」のソウル公演の最終回が開かれた。
計4回にわたって開かれた今回のソウル公演は、約1年6か月ぶりに開かれたIUの単独コンサートで、前売り初日にソールドアウトとなった。
同日、初のワールドツアーの突入を成功裏に終えたIUは、韓国ソロ女性歌手初のソウルワールドカップ競技場での公演計画も発表し、果てしない挑戦を予告した。
IUは2008年に「Lost Child」でデビューし、「Good Day」、「The Red Shoes」、「Friday」などのヒット曲を立て続けに出し、最高の女性ソロ歌手として定着した。『ベイビー・ブローカー』などのドラマや映画を行き来し、役者としても成功した。
2022年には韓国女性歌手で初めて、オリンピック主競技場で単独コンサートを開き、先月には「Love Wins All」が発売1時間でMelOn「TOP100」の1位となり音源クイーンとしての底力を立証したりもした。
同日のソウル最終公演は、新譜『The Winning』の収録曲全曲をはじめ、20曲あまりの異なる特色を持った音楽で満たされた。
「Holssi」のイントロのコーラスと共に、公演会場の上空から登場したIUは、軽いラップと動きでゆっくりと雰囲気を盛り上げた。男女が混ざった客席の合唱が舞台を囲み、IUは「Jam Jam」、「Ah puh」、「BBI BBI」などで耳をくすぐる音色を誇った。
IUは「公演会場が普段より暑い。皆さんの熱気のためなのか、1部が終わっていないのにもかかわらず汗が出そうだ」とし、「ものすごい反応だ」と感想を明かした。
ろうそくを持って霧の中をさまよう子どもがIUに向き合う演出で始まった「Celebrity」のステージは、客席をいやした。「Blueming」のステージでは、「私と一緒にこの瞬間に留まってほしい」というIUのリクエストに応え、観客たちはステージを撮っていた携帯電話を下ろして楽曲にひたった。一曲一曲終わるたびにわき出る歓声は天井を突き破るようだった。
その後、披露された「Hold My Hand」では、IUの清らかな高音が客席にそのまま伝わり快感を届け、「I stan U」ではIUと観客がまるでデュエット公演を繰り広げるように呼吸を合わせた。
IUは「I stan U」を「(皆さんが)私の行動、言葉、歌に集中し、力をくださるように、私も皆さんの観客になるという気持ちで作詞した楽曲だ」と紹介した。今回の公演のために製作された“UAENA(IUのファンダム名)ペンライト”は、IUの至極なファン愛を表したりもした。
ジャズの雰囲気を色濃く漂わせる「Havana」のステージからは、穏やかで温かい楽曲が公演会場を包んだ。「Meaning of you」で伴奏の音が徐々に減って、はっきりと広がる客席の合唱は深く包まれるような感情を呼び起こした。
「私の公演の男女比率はこれくらい、年齢層はこれくらいだということをお見せする時間だ。澄んだきれいな声を期待してもいい?」
公演の後半部にはアコースティックバージョンの「strawberry moon」や淡泊な感性の「Through the Night」などの代表曲も歌った。
IUは特に「Through the Night」と「Knees」、「heart」の3曲を「観客の声と合わせて歌った時、悪いものがろ過され浄化される楽曲だ」と延べ、「71歳まで体操競技場を満席にするのが夢だが、この楽曲(Through the Night)がその時までセットリストから抜けることがあるのだろうかと思う」と述べた。
IUは同日、俳優のパク・ボゴムを特別に招待し、格別な友情を誇示した。IUとドラマを撮影したパク・ボゴムは、IUの「Not Spring, Love, or Cherry Blossoms」、歌手Jukjaeの「Let's go see the stars」を歌った。
これに先立ち、初日の公演にはガールズグループNewJeans、2日目はボーイズグループRIIZE、3日目はガールズグループLE SSERAFIMがゲストとして出演した。
IUは公演の途中、9月21日と22日にソウル・麻浦(マポ)区のソウルワールドカップ競技場でのアンコールコンサートの開催計画も電撃発表した。K-POPソロ女性歌手で初めて足を踏み入れることになる。
彼女は「初のワールドツアーをすることになったが、非常にありがたくもチケットが売り切れた」とし、「韓国でアンコール公演をしなければならないのではないかと思った。30代になるが、絶えず挑戦する」と述べた。
公演が終わりに向かうと、IUは「Shopper」、「above the time」、「YOU&I」、「Love wins all」など雄大な楽曲で恍惚としたステージを繰り広げた。大いに盛り上がった観客たちはIUと一体になり鳥肌が立つ大合唱を披露した。
アンコールのステージ前、「ありがとう」という叫びでIUを呼び出したファンたちは興奮と寂しさという、相反する感情を抱きつつ最後の公演を楽しんだ。中学生の時からIUのファンだった28歳の女性客は、「共感できる歌詞にはまり、10年以上ファンだ」とし、「IUのコンサートは、他のファンたちと一緒に大合唱をする魅力が最も大きい」と述べた。
同日まで約6万人の観客と会ったIUは、横浜、台湾・台北、インドネシア・ジャカルタ、マレーシア・クアラルンプール、イギリス・ロンドン、ドイツ・ベルリンなどでも公演を続ける。
