「高麗契丹戦争」に出演のキム・ドンジュン、「恐れ多くも僕がヒョンジョンの役を」
2024年03月15日

「実は高麗のヒョンジョン(顕宗)がどんな方なのかよく知らなかった。資料を探しながら、申し訳ない気持ちになった。こんなに多くの業績を成し遂げ、僕が踏んでいる土地を守った方なのに、それを知らなかったから」
最近、放送が終了した大河時代劇「高麗契丹戦争(原題:고려거란전쟁)」で、高麗時代のヒョンジョンを演じたキム・ドンジュンは、ドラマ出演を控えて大きなプレッシャーを感じたと述べた。
それもそのはず。高麗8大王であるヒョンジョンは、第2、3麗遼(ヨヨ)戦争を勝利に導き、内政を整備し高麗の歴史上最高の聖君に挙げられる人物だからだ。尊敬される実存の人物であるだけに、配役を引き受けた俳優としては、負担を感じざるをえないだろう。
これに加えて、カン・ガムチャン役のチェ・スジョンとカンチョ役のイ・ウォンジョン、ヤンギュ役のチ・スンヒョンなど先輩俳優たちの間で主演を務めた点も肩の荷を重くさせたという。
12日、瑞草(ソチョ)区のあるカフェで会ったキム・ドンジュンは、「僕がヒョンジョンを演じてもいいのかと恐れ多い気持ちだった」としながらも、「チェ・スジョン先輩や監督とお会いして、『この方々と共にするのなら一緒に描き出すことができる』という力を得た」と振り返った。
彼は「大先輩たちの間で演じる僕の姿は、突然王になっていつも緊張して気が立っているワンスン(ヒョンジョンの名前)と似ていると思った。そんな僕のプレッシャーを演技に利用した」と述べた。
実際、ヒョンジョンは困難な状況を劇的に克服した人物で、ドラマにもこのような生涯が反映された。
高麗太祖・ワンゴン(王建)の孫であるワンスン(王順)は早い年齢で両親を亡くす。王室の後継争いに脅威になりかねないという理由で、不本意にも僧侶になり、その後暗殺される危機に陥ったところ、かろうじて逃れる。
ワンスンは殺されそうになったところで、王位に就くが、先代の王を殺害し、実験を握ったカンチョ(イ・ウォンジョン)の顔色をうかがう操り人形のような存在だ。泣きっ面に蜂で、即位1年目に契丹が押し寄せる。
キム・ドンジュンは「寺から初めて宮殿に入る序盤部まで、撮影直前にいつも『今、僕は王ではない。まだ王になっていない』と繰り返し言っていた」とし、「そうしてこそ大幅に成長するヒョンジョンの姿をよりよくみせることができると思った」と説明した。
彼の説明のように、「高麗契丹戦争」の序盤部のワンスンは、いつも揺れるまなざしで不安に震えるが、死の峠を超えて契丹との戦争を行いながら、次第に断固として信念を推し進める姿に変わっていく。
キム・ドンジュンは「王になる過程では少し不安な存在であり、臣下たちと話す時も消極的だったが、次第に王らしく命令する姿を描きたかった」とし、「特に後半に行くほど発声にさらに気を使った」と述べた。
32部作である「高麗契丹戦争」は、最高13%台の高い視聴率で放送が終了した。特に外勢の脅威に対抗して、国を守ろうと献身する歴史の中の実存の人物の話が視聴者たちに大きな響きを与えた。
キム・ドンジュンは、21回目の放送で出たヒョンジンが彼の義父でもあるキム・ウンブを契丹に使臣として送るのをためらうシーンについて、「このシーンで感情があまりにも込み上げ涙が出た」と打ち明けた。
これに先立ち、ヒョンジンは契丹に訪れ、頭を下げるという約束をして戦争を終えたが、この約束を守らず、使臣を送って言い訳をする。これに契丹は、また使臣を送れば首を切ると脅しをかけ、戦争を防ぐために契丹に行く使臣は命をかけなければならない状況となった。
ヒョンジョンはキム・ウンブを使臣に送るのをためらっているが、キム・ウンブは「数多くの臣下が命をかけて契丹との外交に臨んだし、高麗はそのような国だ。私も高麗の臣下なので機会をくれ」と、自ら進んで死地に飛び込む。
キム・ドンジュンは「国が比較的弱いという理由で、このような行動までしなければならないということ自体、心が痛かった」とし、「自分に腹が立つ感情だった」と説明した。
特にキム・ドンジュンはカン・ガムチャン役のチェ・スジョンに対して、「ほとんどの場面で、どうすればいいか意見を聞きアドバイスを受けた」とし、「撮影現場での先輩の姿は、軍師を導くカン・ガムチャンの姿そのものだった」と述べた。
「高麗契丹戦争」は、キム・ドンジュンが昨年1月に除隊してから初めて出演したドラマだ。昨年5月から放送終了直前まで10か月間、撮影のために走ってきたキム・ドンジュンは、この期間、負傷を避けるために運動も避けてきたという。
次回作が決まっていないキム・ドンジュンは、「時代劇も呼んでくだされば当然やる」としながらも、「1年間ヒョンジョンとして生きてきたので、僕がお見せできる他の姿があれば、他の姿で生きてみたい」と語った。
