コロナの影響で未公開となっていた映画が続々と公開

2024年04月18日

コロナの影響で数年間、公開日を確定できていなかった映画が、次々と公開される。

制作段階から注目を浴びていたが、長い間公開されなかったせいで「お蔵入り映画」と呼ばれた作品が、ついに日の目を見るのだ。

口火を切るのは、来月に公開されるキム・セフィ監督のスリラー映画『彼女が死んだ(原題:그녀가 죽었다)』だ。

盗み見が趣味の公認仲介士“チョン・テ”(ピョン・ヨハン)が、観察していたインフルエンサー“ソラ”(シン・ヘソン)を殺したという汚名を着せられ、そこから巻き起こる奮闘を描いた。

ドラマと映画で活躍するピョン・ヨハンとシン・ヘソンが主演ということで、映画ファンの注目を浴びた。しかし2021年の上半期に撮影を終えたにも関わらず、劇場に登場することはなかった。そんな作品が3年の時を経て今年、観客に披露されることになったのだ。

同時期にクランクアップしたキム・テヨン監督の『ワンダーランド(原題:원더랜드)』は、6月に劇場公開される。

キム監督が『レイトオータム』(2011)以来、13年ぶりに出す新作で、この世を去った家族とビデオ通話で再会する人々の物語だ。

パク・ボゴム、スジ、チェ・ウシク、チョン・ユミ、タンウェイ、コンユなど、豪華キャストが話題となり、活動期間の割に作品が少ないキム監督の新作であるため、さらに期待が高まった。

しかしキャストのパク・ボゴムが入隊し、彼の除隊後も公開の便りがなく、ファンは気をもんだ。

2つの作品が数年間も公開日を決められなかった理由は、2020年2月のコロナ発生を機に劇場と韓国映画界が最悪の危機に追い込まれたためだ。

数百ウォン台の制作費が投じられた大作さえも、苦杯を飲む事例が続き、エンデミック以後の昨年も韓国映画観客数は、コロナ禍以前の平均年間観客数の半分ほどに留まった。

しかし今年第1四半期(1~3月)には、売上高と観客数が、コロナ禍以前の77.5%、66.0%まで回復。公開時期に悩まされていた作品にとって、以前より期待できる映画市場となった。

ある配給会社の関係者は、「『破墓(原題:파묘)』のヒットのおかげだが、最近の韓国映画と劇場界の調子がいい」とし「このような流れを見て、今こそ収益が出せる時期だと判断して公開を決めたのだろう」と話した。

しかし、制作が終わっているにも関わらず数年も眠っている映画は、まだ数多く残る。

代表的な事例が、イム・サンス監督の『幸せの国へ(原題:행복의 나라로)』だ。

時間がない脱獄囚203(チェ・ミンシク)とお金がない病人“ナムシク”(パク・ヘイル)が、偶然巨額のお金を手にし、華やかな人生の締めくくりを夢見て同行する姿を描いたロードムービーだ。

2019年10月にクランクアップしたこの映画は翌年、カンヌ国際映画祭に公式招待され、2021年には釜山国際映画祭で初公開された。当初、2020年に公開されると予想されていたが、いまだ公開時期は未定のままだ。

この他にもキム・ユンソク、ペ・ドゥナ主演の『ウイルス(原題:바이러스)』(カン・イグァン監督)、イ・ビョンホン、ユ・アイン主演のスポーツドラマ『勝負(原題:승부)』(キム・ヒョンジュ監督)、リュ・スンリョン、ハ・ジウォン主演の家族映画『雨光(原題:비광)』(イ・ジウォン監督)、クァク・ドウォン主演の『消防士(原題:소방관)』(クァク・ギョンテク監督)など、話題の商業映画数十本が、数年間も公開日を確定できていない。

映画界は、「時間が経つほど作品のオールドなイメージが固まる」とし、「一日でも早く公開する必要がある」と指摘する。

チョン・ジウク映画評論家は、「特に現代劇の場合、クランクアップから1年経っただけで、最近の感覚より少し遅れているということを観客たちは見抜く」とし「衣装や小道具だけ見ても、流行が過ぎた物であるため、映画の中のメッセージも“過ぎた話”になってしまう」と話した。

ユン・ソンウン映画評論家も、「観客たちは“長い間、公開できなかったのには、理由がある”と考えるかもしれない」とし、「今年中に公開してこそ、イメージダウンを防ぐことができる」と話した。

事業的側面でも、さらに遅れる前に「お蔵入り映画」という汚名を晴らさなければならないという声が出ている。

ある配給会社の関係者は、「各配給会社が、公開できていない作品を数本持っている」とし、「それぞれ理由はあるが、劇場公開にしてもオンライン動画サービス(OTT)にしても、早く戦略を立てなければならない。そうしてこそ、損害を減らし収益を出すことができる」と話した。

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