演劇「マクベス」主演のファン・ジョンミン、「幕が上がれば俳優の空間になるのが演劇の魅力」

2024年05月14日

「私にとって演劇は癒やしで、とても幸せです。もちろん、映画を撮る時も幸せですが、演劇はまた違う幸せを与えてくれます。ただ俳優として観客とコミュニケーションが取れるうえ、公演ごとに雰囲気も違うので」
演劇「マクベス」の主演俳優ファン・ジョンミンは最近、ソウル・中(チュン)区の国立劇場で開かれた製作発表会で、舞台に戻ることになった感想を尋ねる言葉に、「プレッシャーもあるが、早く観客に会いたい」と答えた。

ファン・ジョンミンは7月13日に開幕するこの作品で主人公のマクベスを演じる。彼が演劇の舞台に立つのは、2022年の「リチャード3世」以来、2年ぶりだ。
彼は、「ドラマや映画は俳優の芸術というよりは、監督の芸術に近いが、演劇の場合、幕が上がれば終わるまでその舞台は俳優の空間になる」としながら、「それゆえに、最近の俳優たちは演劇をするのではないかと思う」と述べた。
「マクベス」はシェイクスピアの4大悲劇のひとつで、スコットランドの将軍マクベスが王になるという魔女の予言を聞いて国王を殺害し王位に就いた後、徐々に堕落していく物語だ。“シェイクスピア・スペシャリスト”と呼ばれるヤン・ジョンウンが演出を担当した。
ヤン演出は、「欲望に手を付けた瞬間、抜け出せない終わりに向かっていき、その後に来る喪失感や罪悪感、良心の問題をうまく表現した作品だ」と紹介した。
続けて、「2004年に東洋的な『マクベス』を試みたことがあったが、今回はシェイクスピアの美しいセリフと本来の味を感じられるようにする」としながら、「言語に劣らず、ミザンセーヌに心血を注ぎ、どうすればすべての場面がシグネチャーになれるか研究している」と強調した。
ファン・ジョンミンは、「マクベス」について、「簡単に言えば区庁長が大統領になろうと欲を出したが、墓穴を掘ることになる話だ」としながら、「マクベスは死を控えて、『なぜここまで来たのか』と振り返ることになる」と説明した。
マクベスは欲望の果てを走るキャラクターという点で、ファン・ジョンミンが『ソウルの春』で演じたチョン・ドゥグァンと似ている。映画『アシュラ』のパク・ソンベ、Netflixシリーズの『ナルコの神』のチョン・ヨファンも似た点がある。
ファン・ジョンミンは「やればやるほど(このようなキャラクターの演技が)難しくもある」としながら、「マクベスとしてはまた別の欲望を見せなければならないが、楽しみでもある」と述べた。
キム・ソジンはマクベスが王になるように煽る妻レイディマクベス役を引き受けた。
彼女は「マクベスが破滅に至るのに非常に大きな影響を及ぼす人」としながら、「人間らしさを捨てて、自身の欲望を勝ち取る過程で経験することになる感情の変化を観客の方々がよく共感できるように描き出したい」と述べた。
マクベスの副官であり、同僚バンクォー役はソン・イルグクが演じる。魔女たちから本人の子孫が王になるという予言を聞いて、マクベスによって命が危うくなるキャラクターだ。
ソン・イルグクは「バンクォーの素敵な姿を表現しなければならないが、どのようにすればいいか本当に悩む」としながら、「まずダイエットから頑張らないといけないようだ」と笑った。
彼は「国立劇場で初めて演劇をした時が俳優人生で最も幸せだった瞬間だった」としながら、「2016年には『ハムレット』を見てからしばらく泣いたが、まさにその舞台に僕が足を踏み入れることができるだけでも、わくわくして光栄だ」と述べた。

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