映画『設計者』主演のカン・ドンウォン、「新しい顔がひとつできた感じ」
2024年05月28日

俳優カン・ドンウォンが主演を務める映画は、彼の顔で記憶されたりもする。
29日に韓国で公開されるイ・ヨソプ監督の新作『設計者(原題:설계)』でカン・ドンウォンは、新しい顔を見せる。
笑いが少しもない極度に冷たい顔だ。話が進むにつれ、その顔は怒りで燃え上がり、ついには完全に道を失った人の表情に変わる。
「(完成された映画を見ながら)『もうこんなキャラクターの顔も持つことができたのか』と思った。こうすればよかったという後悔はいつもあるが、たくさん成長した部分も見えた」
最近、ソウル・三清(サムチョン)洞のあるカフェで会ったカン・ドンウォンは、『設計者』の公開を控えた感想をこのように述べ笑った。
『設計者』は、人を殺し偶然の事故死に偽造することで、カネを稼ぐ人々の話を描いたスリラーだ。
カン・ドンウォンは、単純な事故に見えるように、緻密に殺人事件を設計する主人公ヨンイル役を務めた。ヨンイルは有力者の殺人請け負われながら、予期せぬ事件に巻き込まれる。
ヨンイルはジャッキー(イ・ミスク)、ウォルチョン(イ・ヒョンウク)、チョムマン(タン・ジュンサン)で構成されたチームを率いる。彼らは犯罪者というよりは、暗い世界で活動する専門家のように見える。
「ヨンイルは企業家のような人。CEO(最高経営責任者)ともいえる。ソシオパスの性向を持つCEOと言えるだろうか」
『チョン・ウチ 時空道士』(2009)、『群盗』(2014)、『チョン博士の退魔研究所 ソルギョンの秘密(原題:천박사 퇴마연구소: 설경의 비밀)』(2023)などでダイナミックなアクションを披露したカン・ドンウォンだが、『設計者』ではアクションよりは表情で多くのことを表現する。
「(アクションより表情演技のほうが)はるかに難しい。ほとんどの俳優がそうだと思う。正確な心理状態を(表情で)表現するため、心の中で(自ら作り出した)セリフを繰り返し言った。少しでも表現が過剰になれば、キャラクターがダメになってしまうから」
カン・ドンウォンの顔でスクリーンを埋め尽くすクローズアップシーンもそれだけ多い。誰より外見には自信があるように見えるカン・ドンウォンも、クローズアップはいつも負担になると打ち明けた。
「クローズアップのシーンは、いつも大変で緊張する。動きを止めると体が固まることもあり、適切な呼吸が必要だし、視線処理にも制約が多い」
イ監督は最近、『設計者』の製作報告会で暗いキャラクターであるヨンイルを演じきったカン・ドンウォンについて、「黒美男」と冗談を言ったりもした。『設計者』でカン・ドンウォンはヨンイルの昔の同僚として特別出演したイ・ジョンソクともタッグを組んだ。
「僕を黒美男、イ・ジョンソクを白美男だと言っていると聞いて爆笑した。確かにイ・ジョンソクは白かったし、僕は黒かった。2人が相反する感じでよかったと思う」
自分の演技を拡張しているカン・ドンウォンは、演技を超えて映画のストーリーを企画することにも関心を持っている。
「ニュースをたくさん見ているせいか、多くのことを知っているほうだと思う。変な話を作り、人々に聞かせるのも好きだ」
『設計者』は香港映画『アクシデント』(2009)のリメイク作だが、いろいろな面で違う。低予算映画の『アクシデント』と異なり、規模が大きな商業映画で、SNSで横行する陰謀論のような時代的現実も反映した。
「シナリオを初めて読んだ時、素材自体が新鮮だという感じがした。殺人を請け負って、事故死に偽装する主人公の役を一度やってみたいと思った」
カン・ドンウォンは『設計者』を一言で、「新鮮な映画だ」と紹介し、観客のよい反応に期待しているようだった。
