先発アルバム『力性』を発売のイ・スンユン、「逆らえないものに逆らってみようという誓いに関するアルバム」

2024年07月04日

「僕がやりたかったのは、ロングフォームのコンテンツだ。 『マーベル』映画が出ても、Martin ScorseseやChristopher Nolanの映画に意味があるように、ショートフォーム時代にロングフォームをやること自体、有意義だと思った」

シンガーソングライターのイ・スンユンは3日午後、西大門(ソデムン)区で開かれた3rdフルアルバムの先発アルバム『力性(原題:역성)』の発売記念ショーケースで「カッコよく生きて、カッコよく消えようと思う」という覚悟を明らかにした。

彼は、「僕が考える僕の立場と、外部が規定する僕の立場の間で起こる僕なりの悩みがあった」とし、「音楽的に僕の立場を見せたかった」と付け加えた。

イ・スンユンがこのように述べるのは、ミニアルバムやデジタルシングルが一般的となったこの時代に、立て続けに楽曲がぎっしり詰まったフルアルバムを出す“こだわり”があるからだ。

今回のアルバム『力性』には、これまで音楽祭などライブパフォーマンスで好評を博した「Waterfall」、「POKZOOK TIME」、「Strings as a Sword」など8曲が収録された。このアルバムは、今年下半期にリリース予定の3rdフルアルバムを控え出される先行発売作品だ。

イ・スンユンは、「イージーリスニング」の時代に逆らうかのように、強烈なロックサウンドのバンド音楽でアルバムを満たし、6分の長さの「Waterfall」をタイトル曲にした。最近であれば楽曲3曲に相当する長さだ。

彼は「『力性』というアルバムは、逆らえないものを認めながらも、今回は逆らってみようという誓いに関するアルバムだ」とし「先行公開されるアルバムにも、それに関連する8曲を収めた」と紹介した。

ダブルタイトル曲の一つである「Waterfall」は、荒いギターのハウリングと壮大なドラムのサウンドで始まり、オーケストラ演奏とバンドサウンドが調和する楽曲だ。壮大なサウンドが、目の前に降り注ぐ滝を連想させる。

イ・スンユンはこの日、MR(伴奏)ではなくバンドライブで「Waterfall」を歌った。胸がスカッとするような爽やかなボーカルと演奏が、梅雨の湿っぽさを取り払ってくれるようだった。

彼は自ら書いた「ひっくり返せ 後悔しない 生まれてきた/ひっくり返せ 流れを拒否する/ひっくり返せ 滝の流れに逆らえ」という歌詞で慣性や運命に逆らう若者のエネルギーを表現した。

もう一つのタイトル曲「POKZOOK TIME」は、中毒性のあるコーラスと明るいサウンドが魅力的な楽曲で、夏の祭りを締めくくる花火が思い浮かぶ。

アルバムには、この他に剣を弦で握るという独特な歌詞が印象的な「Strings as a Sword」、清涼で強烈なギターリーフが際立つポップパンクスタイルの「SOLD OUT」、スポーツ競技のハイライトシーンを連想させる躍動的な1990年代のブリティッシュロックを再解釈した「RETURN MATCH」、チェコ・プラハで録音されたオーケストラ演奏が電子ギターと調和した「Canon」などが盛り込まれた。

イ・スンユンは「“Waterfall”は慣性に逆らう話、“POKZOOK TIME”は闇に逆らう話、“SOLD OUT”はシステムに逆らう話、“RETURN MATCH”は結果に逆らう話だ」と語った。

イ・スンユンは2021年、コンテスト番組で優勝し一躍有名になった。その後、自身が手がけた幅広い音楽で人気を集めた。彼は昨年1月に出した2ndフルアルバム『Shelter Of Dreams』で評団の好評を受け、ソウル、大邱(テグ)、釜山(プサン)など韓国はもちろん台湾や日本などを回るツアーコンサートを行った。

彼は、「(コンテスト番組優勝後)僕は“オーディション出身”になった。バンド音楽が注目されているが、僕は“オーディション出身”のミュージシャンとしてまだ僕の音楽を1人で頑張ってやっている」とし「バンド音楽がもっと注目されてほしいし、より大きなジャンルになればいい」と特有の自嘲的な語法で抱負を述べた。

イ・スンユンは今年下半期に3rdフルアルバムを発売し、ソウル、全州(チョンジュ)、釜山などで単独コンサートも開く。

彼は3rdフルアルバムについて「1人のミュージシャンがどのように酸化していくのか、その人が灰になるのか小さな火になるのかを見ることができるだろう」と話した。

「僕はフルアルバムというものに魅了され、音楽をやってきた人だ。フルアルバムを約3年間で3枚出したが、こんな人が存在するということ自体、無意味ではないと思う。音楽的に成長したという点で意味があると考えている」

前の記事 エンタメ情報一覧へ 次の記事