ソン・イェジン、「子どもを産んで日常の大切さに気づいた」
2024年07月08日

「2年近く子育てをしながら、一番幸せなことは、日常の大切さを知ることになったことだ。以前は、仕事がすべてで、その中で孤軍奮闘していた。自分と仕事を切り離せないまま…。でも最近は単純なことに、子どもが離乳食をたくさん食べただけでとても幸せ。今日一日が無事に終わったということだけでも、幸せを感じるし、価値観が変わったように思う」
俳優のソン・イェジン(42)は最近、京畿道富川(キョンギド・プチョン)のあるデパートで開かれた記者会見で、出産と育児による人生の変化をこのように表現した。
ソン・イェジンが公の場に出るのは久ぶりのことだ。彼女は、2022年に同い年の俳優ヒョンビンと結婚し、同年末に息子を出産。その後は作品活動をすることなく育児に専念した。
今回の記者会見は、4日に開幕した「第28回富川国際ファンタスティック映画祭(BIFAN)」で、ソン・イェジンの演技世界にスポットを当てる特別展のイベントだ。特別展では、クァク・ジェヨン監督の『ラブストーリー』(2003)をはじめ、ソン・イェジンが出演した代表作6本を上映する。
彼女は、「ある意味、私の俳優人生の“第1章”が終わったような感じだ」とし、「今後“第2章”に入るが、富川国際ファンタスティック映画祭で特別展を開いてくださり、過去を振り返り、再び跳躍できるきっかけを得たようで、とても感謝している」と述べた。
ソン・イェジンが映画俳優としてデビューしたのは、イム・グォンテク監督の『酔画仙』(2002)だった。その後、イ・ハン監督の『永遠の片想い』(2002)のような作品で、清純な初恋の代名詞に浮上した。
しかし、ソン・イェジンは特定のイメージに安住せず、イ・ジェハン監督の『私の頭の中の消しゴム』(2004)、チョン・ユンス監督の『妻が結婚した』(2008)、ファン・インホ監督の『恋は命がけ』(2011)、イ・ギョンミ監督の『荊棘の秘密』(2015)、ホ・ジノ監督の『ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女』(2016)などで、多様なキャラクターをこなし、演技の幅を広げた。
「俳優生活を始めた20代の時は、俳優が見せられるイメージは限られていた。『永遠の片想い』のように、悲しくて可憐な感じの配役が多かった。私はそのイメージに限定されたくなかった。他のキャラクターをやりたかったし、他の姿をお見せしたかったし、限界を決めたくなかった」
そんなソン・イェジンは、もう40代に突入し、結婚と出産でプライベートでも大きな変化を迎えた。彼女が俳優人性の“第2章”で見せたい演技はどんなようなものだろうか。
「これからも一生懸命働くだろうが、過去のように自分にムチを打つような仕事をしたくはない。もう少し広く、余裕を持って演技をしたいという思いだ」
ソン・イェジンは、自身の若い時期の映像を見ると、どんな気持ちになるのかという質問には、「今は20代序盤の初々しい姿に戻ることができない」とし、「年を重ねた今は、本当に責任を負うことができる顔を持ちたい。それはさらに難しい目標だと思う」と述べた。
彼女は、「最大限多様に、より多く、そしてより長く演技しながら、長い間皆さんのそばにいる俳優になりたい」と述べたりもした。
良い俳優とは何かという質問には、「観客に少しでも響きと共感を与え、その中で喜怒哀楽を見せながら観客の心を癒すことができる俳優ではないかと思う」と答えた。
今回の特別展のタイトルは、「独歩的ソン・イェジン」に決まった。これに対してソン・イェジンは、「独歩的な俳優を挙げるとしたら、ここの舞台だけでは足りないほど本当に多い」と謙遜した。
20歳にもならずに演技の道に入った彼女は、俳優を夢見たきっかけについて、「内向的で、心の中にあまりにも多くの感情があったが、それを言葉で説明することは難しかった」とし、「役者は、感情を表出する職業なので、一度やってみたかった」と振り返った。
後輩たちに伝えたい言葉としては、「長い間苦労して演技をして、光を放つ俳優もかなり多い」とし、「『自分の夢ならば最後まで一度行ってみよう。人生は一度きりだから』と、こんなふうに言ってあげたい」と述べた。
ソン・イェジンは、2年あまりにわたった空白期を破り、パク・チャヌク監督の新作に出演するという。ソン・イェジンは、「公式発表の時まで待ってほしい」と言葉を慎んだ。
