映画『リボルバー』主演のチョン・ドヨン、「俳優たちの演技を満喫できる映画」

2024年08月06日

7日に韓国で公開されるオ・スンウク監督の映画『リボルバー(原題:리볼버)』は、警察組織の不正を一人でかぶり、刑務所暮らしをした元刑事のスヨン(チョン・ドヨン)が、2年の刑期を終えて出所し、話が始まる。
スヨンが刑務所暮らしを受け入れたのは、それだけの補償を約束されたためだが、すでに世の中で透明人間のように存在が薄くなった彼女に約束を守るという人は誰もいない。怒りに満ちたスヨンは、自分の報酬を取り戻すため命がけの行動に乗り出す。
「(スヨンが人々を訪ねながら約束を守れと要求する場面を)撮影する時は、監督に『つまらないのでは』と相談したりもした。同じことを続けているという気がしたのだ。ところが、後で映画を見ると、(スヨンが出会う)人物たちの色が、スヨンとなじんでそれぞれの場面が新しく感じられた。場面を構築する新しい方式ではないかという気もした」
5日、ソウル・三清(サンチョン)洞のあるカフェで会ったスヨン役の俳優チョン・ドヨンは、完成された『リボルバー』を見た感想をこのように打ち明けた。
『リボルバー』は、チョン・ドヨンの演技がリードする映画だと言っても過言ではない。スクリーンを埋め尽くすチョン・ドヨンの顔には、極度に冷たい表情の中に深い怒りがこもっている。
チョン・ドヨンは、オ監督の前作『無頼漢 渇いた罪』(2015)でも主人公のヘギョンを演じた。この映画は、「第68回カンヌ国際映画祭」に招待され、作品性を認められた。
チョン・ドヨンは、「(撮影を控えて『リボルバー』の)シナリオを読みながら、『無頼漢 渇いた罪』の雰囲気があるようで、心配にもなった」とし、「どうすればスヨンをヘギョンとは違うキャラクターとしてお見せできるか悩んだ」と述べた。
『リボルバー』は、アクションシーンが多くはないが、スヨンが剣道の選手だという設定により、チョン・ドヨンは、棒を振り回すアクション演技も繰り広げた。観客は、Netflix映画『キル・ボクスン』(2023)で彼女が見せた強度の高いアクションを思い出すことになる。
『キル・ボクスン』のときには、アクションを難しく感じたというチョン・ドヨンは、『リボルバー』の撮影を通してアクション演技に自信を得たように見えた。彼女は「これからはもう少しうまくできそうな気もする」と笑った。
『リボルバー』では、スヨンと対立構図を成す投資会社の実力者アンディ(チ・チャンウク)、スヨンの監視者なのか助力者なのか、正体が分からないユンソン(イム・ジヨン)のようなキャラクターがストーリーを多彩にする。友情出演したイ・ジョンジェもかなり比重のある役を演じ、重みのある演技を繰り広げる。
「イム・ジヨンさんがキャスティングされたという便りに感謝の気持ちだった。どの役に誰がキャスティングされたと聞くたびにそうだった。全体的に驚くべきキャスティングだったのではないかと思う。俳優たちが思い切り演技をし、その演技を満喫できる作品が作られたようだ」
スヨンとユンソンの曖昧な関係を表現するのは、チョン・ドヨンとイム・ジヨンにとって簡単ではなかった。しかし劇中、ユンソンがスヨンに、「私はこれくらいだけお姉さん(スヨン)の味方よ」と述べ、悲しい表情を浮かべるシーンで全ての課題は解決したという。チョン・ドヨンは、「あのシーンはすごくよかった。ジヨンさんがやり遂げた」と賞賛した。
チョン・ドヨンは最近、どの俳優よりも忙しい日々を送っている。最近は、「桜の園」で27年ぶりに演劇の舞台に立ち、Netflixドラマ「自白の対価(原題:자백의 대가)」にもキャスティングされた。
「桜の園」の公演に参加することにしたのを後悔したりもしたというチョン・ドヨンは、「(舞台に立つ)その時間自体が私にとって“癒し”だった」とし、「心が楽しければ大変でも克服できるということを知った」と述べた。
チョン・ドヨンはインタビュー前日、娘の短編映画の撮影課題を手伝うため、まともに眠れなかったと笑った。
「幽霊とクマのぬいぐるみの恋物語なのだが、一度撮影は終わっているのに昨日、“補足で撮影をしなければならない”と言いだしたのだ。夜に一緒に公園に行って一緒に汗を流しながらカメラのアングルなどのサポートをした。そういうことは好きなほうだ」
チョン・ドヨンは他のスターと違い、自身の日常をSNSなどで共有したりはしない。彼女は、「特に何が好きだとか特別に何をしたとか、そういうことがあまりない」とし、「俳優チョン・ドヨンとして、作品で観客たちとコミュニケーションを図りたい」と述べた。
『シークレット・サンシャイン』(2007)でカンヌ映画祭の主演女優賞を受賞し、“カンヌの女王”と呼ばれたりもするチョン・ドヨンは、「もう個人的に賞をもらうことよりは、作品が愛されてほしい。それが最大の望みであり欲だ」と付け加えた。

前の記事 エンタメ情報一覧へ 次の記事