映画『幸せの国』主演のチョ・ジョンソク、「1か月に主演作が3つ公開なんて演技人生で二度とないのでは」
2024年08月14日

映画『パイロット(原題:파일럿)』で女装男性の役で大きな笑いをもたらしている俳優のチョ・ジョンソクが、弁護士に変身する。14日に公開されたチュ・チャンミン監督の新作『幸せの国(原題:행복의 나라)』でだ。
チョ・ジョンソクはこの作品で、累積観客数312万人を突破しヒット中の『パイロット』とは180度異なる演技を披露する。得意とするコミカルさと愉快さを脱ぎ捨て、法廷内外で依頼人を保護するために孤軍奮闘するキャラクターだ。
「とてもうれしい。僕の演技人生でこんな瞬間は二度とないのではと思う。それほど身に余る光栄だ」
13日、ソウル・鍾路(チョンノ)区のあるカフェで会ったチョ・ジョンソクは、2つの映画が相次いで公開されることになった感想を尋ねられると、このように答えた。
彼は、『パイロット』と『幸せの国』が2週間隔で公開されるということを聞き、信じられず「本当なのかと何度も聞いた」と振り返った。
「今月末には、Netflixのバラエティー番組『新人歌手チョ・ジョンソク』まで公開される。1か月間で僕が主演するコンテンツ3つが公開されるのだ。ある知人が、『3つとも失敗したらどうするんだ』とおどかした。とてもプレッシャーになるのは事実だ」
『パイロット』のヒットのおかげで一安心したというチョ・ジョンソクは、『幸せの国』で自身の新しい顔を見せると予告した。
千万映画『王になった男』(2012)で有名なチュ監督が演出した『幸せの国』は、“10・26事件”にかかわったキム・ジェギュの部下であり軍人のパク・テジュ(故イ・ソンギュンさん)と彼の弁護人チョン・インフの話だ。
チョン・インフ役を務めたチョ・ジョンソクは、チョン・ドゥファン(全斗煥)当時の保安司令官をモチーフにした人物であるチョン・サンドゥ(ユ・ジェミョン)の妨害工作にも断固たる態度で法廷攻防を繰り広げ、作品をリードする。
チョ・ジョンソクは、この役が「また別の機会であり新しい挑戦だと思いアプローチしてきた」と強調した。
「多くの方が、コミカルで愉快な庶民キャラクターを期待されていると思う。ジャンルではコメディーやロマンティックコメディーを望んでいるだろう。『幸せな国』のチョン・インフのような役のオファーが来ると、『これはめったにない機会だ』と思うのは当然だ。やったことのないジャンルに対する渇望がいつもあるからだ」
チョン・インフは、最初は勝訴のためならなりふり構わない人物として描写されるが、パク・テジュはもちろん、彼の家族と縁を結び、次第に彼らを守ろうとする気持ちが大きくなる。不正に立ち向かわなくてはならないという市民意識も目覚める。
チョ・ジョンソクは、「その時代を生きてきたすべての人を代弁する人物なのではないかと思う」とし、「『幸せの国』は、1人を生かそうとするチョン・インフを見せながら、人間の尊厳性を語る作品だ」と紹介した。
チョ・ジョンソクにとって『幸せの国』が特別なもう一つの理由は、この映画が昨年亡くなったイ・ソンギュンさんの最後の作品であるためだ。イ・ソンギュンさんはチョ・ジョンソクと一緒に演技をしてみたいという気持ちに、パク・テジュ役のキャスティングを引き受けたという。
チョ・ジョンソクは、「ソンギュンさんとは、目だけ見ても(何をしなければならないのか)分かる関係だった」とし、「具体的にどんなふうに演技をしてみようと言わなくとも自然に次の場面を撮影した」と振り返った。
彼は、「もし、イ・ソンギュンさんが『幸せの国』を見たら、『大変だったね』と言ってくれたと思う」としながら、「俳優イ・ソンギュンをより多くの作品で見たかったが、とれも残念だ」と、話した。
「ソンギュンさんのフィルモグラフィーで、こんなに重い作品を一度も見たことがない。撮影のときも『ファンとして、ソンギュンさんがこの役をしてくれてすごくうれしい』と言ったことがある。パク・テジュとして扮装してきて出てきたときも、ソンギュンさんの新しい顔を見て、すごくよかった」
チョ・ジョンソクは新作を披露しても、ヒットに対する欲は示さない俳優だが、『幸せの国』だけは成功することを願うと強調した。
「映画の完成度が高い作品だ。チョ・ジョンソクがこの映画で何をどうしたという評価より、“ウェルメイド”と言われたい。久しぶりに映画らしい映画を見たという評価をいただいて、とてもうれしかった。このような“映画的な映画”は、ぜひ劇場で見ていただきたい」
