映画『普通の家族』に出演のソル・ギョング、「食事のシーンは超集中して撮った」

2024年09月26日

ホ・ジノ監督の新作『普通の家族(原題:보통의 가족)』は、弁護士“ジェワン”(ソル・ギョング)と彼の弟で医師の“ジェギュ”(チャン・ドンゴン)、そしてジェワンの妻“ジス”(スヒョン)、ジェギュの妻“ヨンギョン”(キム・ヒエ)の物語だ。

4人がそろって食事をするシーンが、劇の中心にある。高校生の子どもが意図せず恐ろしい犯罪を起こしたことを知った4人は、頭を突き合わせてどうするか議論する。その中で、淡々とした顔に隠された本音が現れていく。

ベテラン俳優ソル・ギョング、チャン・ドンゴン、キム・ヒエ、ハリウッドで演技力を磨いてきたスヒョンという豪華キャストが目を引くが、そんな彼らでさえ、このシーンを演じるのは容易ではなかったという。

25日、ソウル・三清(サムチョン)洞のカフェで会ったソル・ギョングは劇中に登場する食事のシーンについて、「みんなとても緊張していて、超集中しながら撮った」とし「カットも本当に多かった」と話した。

食事のシーンで4人の俳優は、セリフだけでなく繊細な表情演技でキャラクターの内面を表現する。クローズアップされる彼らの顔は時折、不気味な感じを与える。

『普通の家族』でソル・ギョングが演じたジェワンは、売れっ子弁護士だ。法廷で勝つためなら手段を選ばない冷血な人だが、弁護士として彼なりの合理性を追求する人物だ。

劇中、ジェワンは子どもの問題について判断を一転させるような姿を見せたりもする。これについてソル・ギョングは、「心境の変化だとは言いにくい」とし「ジェワンは、一貫性のある人物だからだ。(判断を一転させたと見えるのも)理性的に考え続けた結果ではないだろうか」と説明した。

ソル・ギョングは、“ジェワンという人物は、(ソル・ギョングの)実際の性格と似ているか”という質問に、「私はあんなに冷静ではない。冷たく見えそうだが、そんなに冷たい人でもない」と述べた。

兄弟として登場したソル・ギョングとチャン・ドンゴンの演技も息ぴったりだ。ソル・ギョングは、「普段から兄弟のように接してきたのが役に立った」と語った。

彼は、代表的なイケメン俳優チャン・ドンゴンと共にキャスティングされたという話を初めて聞いた時のことを振り返りながら、「“ドンゴンと兄弟?兄弟に見えないだろ”と思ったが、“どうにでもなれ”という気持ちで演じた。似てない兄弟もいるから」と話しながら笑った。

『普通の家族』は、暗い雰囲気のスリラーだが、思わぬところで笑いが出るシーンがかなり多い。特にキム・ヒエが、笑いを引き出す。

映画『THE MOON』に続き、Netflixドラマ「突風」でもキム・ヒエと共演したソル・ギョングは、キム・ヒエについて、「厳しそうに見えるが、気さくで意外と抜けている部分もある。そんなところが魅力的だ」と明かした。

ソル・ギョングは、「キャスティングのオファーを受ける際、キャラクターよりは作品が面白いのかを、しっかりと吟味するタイプだが、『普通の家族』は、ホ監督に対する絶対的な信頼があり、出演を決めた」と話した。

彼は、「『普通の家族』は、誰が監督を務めるかによって作品の雰囲気がガラリと変わると思う」とし「ホ監督がこれまでの作品で見せた繊細さに対する信頼があった」と語った。

『普通の家族』は、高学歴の上流層の偽善だけでなく韓国の教育問題にもスポットを当てる。ソル・ギョングは、「子を持つ親は、子どもと一緒にぜひ見てほしい」と話した。

『普通の家族』当初、来月9日に公開される予定だったが、1週間遅れた16日に公開されることになった。昨年、第48回トロント国際映画祭で初めて公開されたこの映画は、来月2日に行われる釜山(プサン)国際映画祭にも招待された。

ソル・ギョングは、トロント国際映画祭で好評を博したことを振り返りながら、「映画の衝撃的な結末に、トロントでも“驚いた”という反応が多かった」と話した。

イ・チャンドン監督の『ペパーミント・キャンディー』(2000)で注目され始めたソル・ギョングは、『シルミド』(2003)、『公共の敵』(2002)、『あいつの声』(2007)、『TSUNAMI -ツナミ-』(2009)などを次々とヒットさせ、韓国を代表する俳優の一人となった。

今年で56歳となる彼は、俳優としてどのように評価されたいかという質問に、「カッコよく年齢を重ねていきたい。私も若くないから」とし「どんな俳優になりたいかと聞かれると、いつもそう答えている」とした。

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