映画『アマゾン活名水』主演のリュ・スンリョン、「コメディー演技は苦しいが職人精神で臨む」
2024年10月25日

ダーティーセクシーと言われた『僕の妻のすべて』(2012)から、さびれた麻薬チームの刑事に扮した『エクストリーム・ジョブ』(2019)、B級感性をしっかりと溶かした『タッカンジョン』(2024)まで、多様なコメディー映画でフィルモグラフィーを満たしたリュ・スンリョンは、映画界で最もコミカルな演技が上手な俳優の一人に挙げられる。悪役のような顔をして、無心に吐き出す言葉遣い、相手俳優とやり取りするテンポの良い会話、即席で作り出すアドリブなど、笑いに必要なほとんどすべての能力を備えたと評価されている。
キム・チャンジュ監督の新作『アマゾン活命水(原題:아마존 활명수)』でも、彼の特技が発揮されている。特有の言葉の味を生かしたセリフと体を惜しまないスラップスティックが調和した。
「コメディー演技はとても難しい。正直、僕も苦しい。しかし一滴一滴コーヒーを抽出するように、繊細な工程を経た末に観客の笑いが爆発するならば、それは本当にやりがいのあることだ」
最近、ソウル・鍾路(チョンノ)区のあるカフェで会ったリュ・スンリョンは、「非常に激しく悩みながら、アイデアを出して、シーンごとに職人精神で臨んだ」と撮影当時を振り返った。
リュ・スンリョンは、『アマゾン活名水』で、アマゾンの戦士たちを訓練し、世界アーチェリー選手権大会に出場させることになった国家代表のアーチェリー選手であり、物産会社の万年課長ジンボンを演じた。言葉が通じない原住民たちと何とかコミュニケーションを図ろうと奮闘し、韓国に帰ってきては、妻のスヒョン(ヨム・ヘラン)のためにぶるぶる震える姿が切ないながらも笑いを与える。
「泣きの種類が違うように、笑いの種類もやはり、表現方法が多様だ。僕は、個人的にしらを切るコメディーが好き。僕は笑わないのに、観客だけ笑う。俳優は楽しい状態を維持しながらも、客観的に(この演技が面白いか)判断しようともする」
しかしリュ・スンリョンは、この作品でコミカルな演技にだけ重点を置いたのではない。後半部から映画の雰囲気がヒューマンドラマに変わり、真剣で温かな面も見える。
リュ・スンリョンは、「最初にジンボンと戦士たちが体験するドタバタとハプニングを見せたとするなら、後半はジンボンの本来の姿が出てくる」とし、「キャラクターが成長する部分が明確にあるので、自然にそのような演技が出てきた」と説明した。
この作品は、リュ・スンリョンが主演した映画『エクストリーム・ジョブ』(2019)のペ・セヨン作家がシナリオを描いた。『エクストリーム・ジョブ』は1,600万人あまりを動員したヒット作であるうえ、リュ・スンリョンとチン・ソンギュが再共演したという点で、笑いに対する観客の期待は大きい。
リュ・スンリョンもまた、「『エクストリーム・ジョブ』によって、観客の期待値が高いということを知っている」としながらも、「『アマゾン活名水』は、ヒューマンドラマに近い話の中に、些細な面白さが加えられた作品なので、性格は違う」と強調した。
「ペ・セヨン作家は、かわいくて不埒な発想をしながらも、(キャラクターは)現実に接している作品をたくさん書く。個人的に、そんな作品が好きだ。ソンギュは相変わらず明るい人だ。存在だけで笑いを与える癒しの存在で、僕たちの間では“ソンギュセラピー”と呼ばれている(笑)」
リュ・スンリョンとチン・ソンギュは、イ・ハニ、イ・ドンフィ、コンミョンなど『エクストリーム・ジョブ』の俳優たちと今でも会っている。3年前から、続編を作りたいという話も出ているという。
「『エクストリーム・ジョブ2』に関しては、本当にずっと話している。大きな愛をいただいたので、恩返ししたい気持ちだ。僕はいつも“スタンバイ”できている。カギを握っている方々が道を開いてくれたらうれしい」
リュ・スンリョンは映画『7番房の奇跡』で、父と娘の関係でタッグを組んだ子役俳優カル・ソウォンとも毎年会っていると伝えた。
彼は「6歳の時に会った子どもが今は高3だ」としながら、「息子は2人いるが、ソウォンは娘のようだ」と笑った。
リュ・スンリョンは、同じ作品で共演した後輩俳優たちの映画や演劇の試写会に参加したり、コーヒーのケータリングカーを送ったりするなど、黙々と応援をすることでも有名だ。
彼は、「キム・ヘスさんの後輩たちに接する姿から学んだ」とし、「撮影現場では『不平不満は言わない、自慢しない、楽しい気分を維持する』の3つの原則を守る一方、責任感を持とうと思う」と述べた。
