映画『1勝』の主演ソン・ガンホ、「希望に満ちた作品」

2024年10月29日

韓国を代表する俳優のソン・ガンホが、女性プロバレーボールチームの監督の姿で観客の元にやってくる。
12月に公開されるシン・ヨンシク監督の新作『1勝(原題:1승)』でだ。
ソン・ガンホは28日、ソウル・龍山(ヨンサン)区のある映画館で開かれた制作報告会で、『1勝』が自身の前作『非常宣言』(2022)、『クモの巣(原題:거미집)』(2023)、ドラマ「サムシクおじさん」(2024)など重い雰囲気の作品とは違うとし、「俳優として観客に多様でありながらも、もう少し実験的で挑戦的な姿をお見せしたかった」と述べた。
彼は、『1勝』を、「希望に満ちたドラマ映画で、楽しくご覧になれるだろう」と紹介した。
スポーツ映画である『1勝』は、勝率が10%にもならないバレーボール監督のウジン(ソン・ガンホ)が、解散の危機に追い込まれた女性プロバレーボールチーム「ピンクストーム」の監督の座に就任しながら話が繰り広げられる。
バレーボールをよく知らないくせに、球団オーナーとして赴任した財閥2世のジョンウォン(パク・ジョンミン)が、1試合でも勝てば賞金として20億ウォンをあげるという破格の公約を掲げ、監督のウジンと主将のスジ(チャン・ユンジュ)をはじめとする「ピンクストーム」チームは1勝の獲得に乗り出す。
『1勝』は、作品ごとに優れた演技を見せるソン・ガンホとパク・ジョンミンのアンサンブルで注目されている。
パク・ジョンミンは、「バレーボールチームの監督役をソン・ガンホ先輩がやるという話を聞き、作品への参加を即決した」と述べた。
球団オーナーのジョンウォンは、ウジンに“パワハラ”をする。ジョンウォンを、「完ぺきな目立ちたがり屋」と紹介したパク・ジョンミンは、「こんな時でもなければ、ソン・ガンホ先輩にパワハラする機会なんて絶対にない」と笑い、「先輩が現場であまりにも気さくに接してくださり、難しいことはなかった」と振り返った。
彼は、「俳優という職業は、観客に応援される職業だ」とし、「今回の映画は、観客を応援する映画にならなければという気持ちで作った」と付け加えた。
チャン・ユンジュは、「『1勝』はとても面白い映画だ」とし、「ソン・ガンホ先輩だけの強力な、ただ笑うしかないコミカルな演技を見られるだろう」と述べた。
『1勝』は、“ルーザー(loser)”の挑戦話という点で、既存のスポーツ映画と似ているとは言えるが、バレーボールを素材に選んだという点が個性的だ。韓国で、バレーボールの映画が出るのは初めてだという。
シン監督は、「バレーボールはボールのコントロールが大変で、映画化するのが本当に難しいスポーツだが、非常に躍動的に撮れた」とし、「映画産業技術が発達して、これを具現できる時代になったと判断した」と述べた。
映画は、コンピューターグラフィックス(CG)技術を活用し、バレーボール協議の躍動感を生かした。俳優たちは、合宿訓練で専門家たちに指導を受けながら、体の動きとチームワークを身につけた。
華麗なカメオも『1勝』の見どころだ。俳優のチョ・ジョンソクが「ピンクストーム」のライバル「スーパーガールズ」の監督として特別出演し、バレーボールの女帝キム・ヨンギョン選手も姿を現す。1990年代の男子バレーボールスターのキム・セジンとシン・ジンシクは、他のチームの監督として登場する。
この映画は、昨年のロッテルダム国際映画祭で初めて公開された。当時、「温かな感情を届ける作品だ」という好評が出た。
シン監督は、アン・ソンギとイ・ハナ主演の『フェア・ラブ』(2010)で注目された。彼は、ソン・ガンホの初ドラマだと話題になったシリーズ「サムシクおじさん」にも演出した。
彼は、『1勝』を演出したきっかけに関して、「私の子どもが幼稚園に行くころまでには、家族全員が劇場で楽しく見られる映画を作りたかった」と語った。

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