デビュー20周年の歌手Tei、「人生は計画通りにいかないが」
2024年11月20日

「何でも望み通りにいく人生ではなかったが、その道のりは本当によかった。風景が美しかった」
今年でデビュー20周年を迎えた歌手Teiの音楽人生は、華やかに見えるが、“突発的な状況”の連続だった。
彼は23年前の2001年11月に、史上最高の「プルスヌン(難易度の高い大学修学能力試験)」のひとつに挙げられる2002年学年度の大学修学能力試験で、文系から理系に転向し、建築学科に進学した。
学生時代にバンド活動をして、JKキム・ドンウクの「For her」を歌った映像が歌謡界のマネージャーの目に留まり、歌手としてデビューした。ロックバラード歌手になると思いきや、濃い感性のデビュー曲「Love...Leaves Its Scent」が大ヒットし、ポップバラード歌手として成功した。
最近、ソウル・麻浦(マポ)区で会ったTeiは、「最初から僕の目標通りになったことはひとつもなかった。高校の時まで趣味で音楽をしていただけで、音楽で食べていけるとは思わなかった」としながらも、「それでもここまで来られたのは、流れに合わせて最善を尽くしたからだ」と述べた。
続けて、「自分でも一生懸命生きてきたと思う」とし、「僕自身にえらいと言ってあげたい」と言って笑った。
Teiは、2004年のデビュー曲「Love...Leaves Its Scent」でソ・テジを破り、テレビの地上波の音楽番組の1位を5週連続で獲得。旋風を巻き起こした。当時、一緒に1位候補に上がった歌手が、ソ・テジ、シン・スンフン、東方神起だったというだけでも、この楽曲の人気を察することができる。
Teiは、「楽曲が思いもよらないほど愛されて、芸能人として生きる準備ができていなかった21歳の僕は、すべてのことがとても怖かった」とし、「目の前のことをこなすのに必死だった。もっと楽しめたらよかったのに、あの時はそうできなかった」と振り返った。
彼は、「『Love...Leaves Its Scent』のガイドをもらった時は、『大丈夫なのか』と思うほど、難しい楽曲だと思った」とし、「ところがレコーディングを終えて完成したものを聴いた時、『これは愛される』という確信が湧いた。正気では耐えられない別れの後の情緒的な揺らぎを描写した“世界中が酔ったようだ”というフレーズは、今聴いてもとてもよい」と述べた。
「僕は“シン・スンフンキッズ”なので、先輩の全曲を知っていた。デビューしたばかりの頃、シン・スンフン先輩とテレビ局のエレベーターで会った。緊張する僕に、『君がTeiなんだ』と言ってくださったことを今でも覚えている。また、あるラジオ番組に行った時、ソ・テジ先輩が警備員を携えて目の前を通り過ぎた。その時、僕を見てあいさつしてくDさった。夢のような瞬間だった」
Teiは、その後も「Same Pillow」や「Thorn tree that loved yearning」、「Love is one」などを着実にヒットさせた。2011年には、3人組バンド「(HANDSOME PEOPLE」も結成し、一風変わった音楽活動も繰り広げた。
彼は、「“サム”という単語が出てきた頃から、男女関係の程度が、出会う、定期的に会う、頻繁に会う、付き合うなどと細かく分かれ、選択の幅も広がった。“付き合う”か“離れる”かしか選択肢がなかった時代は、僕たちの時で終わったのではないかと思う」とし、「そのため、活動していた時は、愛の感情が過剰にならざるをえなかった。逃すと永遠に会えないと思うし、捕まえたら僕のような人にならなければならないというふうに。その感情の増幅をバラードで歌った」と説明した。
続けて、「当時は声に感情を込めるのが真実で、ボーカリストの使命だと思っていた」とし、「だから、レコーディング室で録音しながら、歌詞に没入し、たくさん泣いたりもした」と付け加えた。
Teiは、2009年のドラマ出演をきっかけに、演技にも挑戦した。その後、2011年には大衆歌手のオペラ挑戦記を盛り込んだサバイバル番組に出演し、優勝の喜びも味わった。彼は、このような経験を生かし、2012年の「シャーロック ホームズ~アンダーソン家の秘密」を皮切りに、「明成皇后」、「ジャック・ザ・リッパー」、「ドラキュラ」、「レベッカ」など、多くのミュージカル作品に出演した。
Teiは、「実は2009年当時、所属事務所が勝手に入れたドラマのオーディションを受けることになった。ドラマのオーディションとは知らなかったので、現場では“やりたくない”と言った。すると制作陣が、むしろこのような姿を気に入ってくださり、演技することになった」とし、「作品をやりながら、演技の面白さを知ることになった。観客に熱い視線を送ってばかりだったが、先輩の役者たちと“ピンポンゲーム”のように視線の演技を交わしてみると、刺激的だった」と述べた。
彼は、「歌手生活を通じて、意味のある楽曲は『Love...Leaves Its Scent』で、ミュージカルの役としては、最近やった『レベッカ』のマキシム・ド・ウィンターだ」とし、「『レベッカ』のオーディションを受けに行く時も緊張したし、役をいただけたと聞いた時はとてもうれしかった。公演会場を埋め尽くした観客からスタンディングオベーションを受ける経験をすることができ、感謝した」と強調した。
Teiは、数年前テレビのバラエティー番組でダンディーな普段のイメージとは裏腹に“大食い”する姿を見せ、注目された。そして彼は、“人生の第三幕”を開いた。あるグルメ番組で、ペク・ジョンウォンがTei作のハンバーガーを絶賛したことをきっかけに、自身の名前を掲げたハンバーガーチェーン店をオープン。彼は同日のインタビューでも、日本のラーメンを5杯は食べると明かした。
Teiは、「飲食業に参入して、僕自身が成熟したことを感じた」と、「レストランをしながら、結果に頼らずに、与えられたことを着実にやってみれば失敗しないという自信と余裕ができた。成功的な結果だけを目的にしたら、疲れていただろう」と述べた。
彼は来月7日から8日まで、ソウル・延世(ヨンセ)大学の大講堂で、デビュー20周年記念コンサート「Tei'st」も開く。Teiは、ミュージカルナンバーやカバー曲など、多彩なステージをプレゼントのように披露する計画だ。
「歌手として一番幸せだった瞬間を振り返ると、断然コンサートだ。Teiという歌手の本当の姿であり、最も幸せな瞬間を、来てくださる観客にお見せする」
