映画『消防士』、炎に立ち向かう彼らの生々しい奮闘
2024年11月27日

消防士を英語では、“firefighter”という。文字通り、“火(fire)”と戦う人という意味だ。救助班長のジンソプ(クァク・ドウォン)は、消防士を指す言葉の中で、“firefighter”が一番好きだと話す。
『消防士(Firefighters、(原題:소방관)』は、英語のタイトル通り、炎に立ち向かい闘う人々の物語を、リアルに描き出した映画だ。2001年に発生したソウル・弘済(ホンジェ)洞の火災を素材にした。
映画は、主人公ともいえる火を生々しく映し出す。火は救助隊の命を奪う脅威の存在だ。いつどのように拡散するか予想するのも難しい。煙は視野を遮り、前が見えない。映画が描いた火は、“魔物”そのものだ。
そんな地点から来る恐怖感が、見る人にまで伝わる。火が燃える音、その火を消そうとする水の音、救助隊員たちの息の音まで、観客は消防士の立場を間接的に体験する。これは、消防士の奮闘に現実感を加える部分だ。
制作陣は、コンピューターグラフィックス(CG)を最小限に抑え、実際の火を用いて火災現場をリアル撮影した。俳優たちが酸素マスクを着けて火の中に入ると、撮影チームがその後を追った。出演陣は、撮影のために消防教育を受けた。
映画は他の消防士たちの人生も描き出し、彼ら一人一人に叙事を付与する。
クァク・キョンテク監督は、25日、ソウル・龍山(ヨンサン)アイパークモールで開かれた記者懇談会で、「撮影を終えて、かなりの時間が経った後に公開されるので、最近のトレンドから遅れている感じがした。楽しんで見ていただけるよう、序盤のスピードを上げる編集をしようかとたくさん悩んだ」と述べた。
消防士という職業が持つ重みが大きいため、映画が与える響きは、小さくない。火という魔物に立ち向かい人を救うという職業の使命感は、見る人を粛然とさせる。
歌手のパク・ヒョシンが5年ぶりにリリースした新曲「HERO」も映画に挿入され、感動を添える。
クァク監督は、「実話の出来事をモチーフにして、誰かの犠牲を称える作品なので、才能やテクニックよりは、熾烈さや本気度で勝負しようと思った」と述べた。
映画『消防士』は、韓国で12月4日に公開され、上映時間は106分、12歳以上観覧可だ。
