映画『消防士』出演の俳優チュウォン、「火の中に飛び込む勇気は言葉で表現できない」
2024年11月29日

「実は僕も、弘済(ホンジェ)洞の火災の惨事をよく覚えていなかった。『どうしてこれを知らなかったんだろう』と、申し訳ない気持ちもあった。『本当にたくさん忘れられて、知らない人たちもいるだろう』、『こういうことを少しでも伝えることができたら』という考えが大きかった」
俳優のチュウォンは28日、ソウル・鍾路(チョンノ)区三清(サムチョン)洞のあるカフェで記者たちと会い、映画『消防士(原題:소방관)』に出演することになったきっかけをこのように説明した。
『消防士』は、火災現場で奮闘する消防士たちの人生を描いた映画だ。消防士6人が殉職した2001年のソウル・西大門(ソデムン)区弘済洞の多世帯住宅火災を素材に、クァク・キョンテク監督が演出した。2020年に撮影を終えたが、新型コロナウィルス感染症の影響などで公開が延期されたが、来月4日に上映会で日の目を見ることになった。『消防士』は、チュウォンが軍服務を終えた後、初めて撮影に臨んだ映画だ。
彼は、「演技を初めてした時から、クァク監督の作品をたくさん見てきた」とし、「いよいよ大衆に会うという思いでわくわくした」と感想を明かした。
チュウォンは、新入消防士“チョルン”を演じた。チョルンは、火災のトラウマに苦しみ、成長するキャラクターとして、作品の中で話をリードしていく。
彼は、消防士も人間なので火は怖いが、使命感のために火の中に飛び込むということを、チョルンを通じて見せようとしたとし、「実話が基になっているので、技巧よりはリアルさが伝わらなければならないと考え、そんなふうに(演技に)アプローチした」と述べた。
チュウォンは、初めて火災現場を撮影した時を振り返った。躍動感を生かすために、実際に火を付けて、撮影を行った。
彼は、「熱さを我慢しながら(現場に)入ったが、『カット』の音がして、後ろを振り返ってみたら、火が広がっていた」とし、「火の中にいるなんて初めての体験で、立ち尽くしてしまった。10人を超える俳優とスタッフが、何も言わずに火を見つめていた瞬間が記憶に残っている」と述べた。
印象深いセリフとしては、「人を救える資格」を挙げた。チョルンはその資格に気付き、真の消防士に生まれ変わる。
「(消防士は)火災現場に1人でも残っていれば、命をかけて飛び込む。消防士のような職業は他にないと思う。言葉で表現できない勇気だ」
チュウォンは、「『一緒に作業をすると幸せな人』として記憶されたい」と話した。だからこそ彼は、『消防士』を撮影した時に、率先して監督とコミュニケーションを取る役割を担ったという。
彼は、「演技もそうだが、人として『あの先輩はとてもいい人』と言われたい」とし、「実際、公演をしていた時も、『チュウォンという俳優がいると、チームの雰囲気がとてもよくなる』と言われてキャスティングされるケースがかなり多かった」と述べた。
それと共に、今後多彩な役柄を予告した。彼は今年、バラエティー番組に出演し、話題を集めた。
「何らかのジャンルや配役はしっかり決まっていないが、お見せできなかったことをやりたい。悪役になるかもしれない。お見せできなかったものを、バラエティー番組の後にもう一度お見せしたいと思う」
