『幽霊警察』のシン・ヒョンジュン、「キム・スミさんが残した最後の贈り物のような映画」
2025年01月15日

「劇場でお母さん(キム・スミ)と一緒にいるポスターを見た瞬間、胸が締め付けられた。お母さんが、『公開前に番組に出て、プロモーションをたくさんやろう』と言ってくださっていたのに」
俳優キム・スミの遺作であるコメディー映画『幽霊警察(原題:귀신경찰)』で、母子タッグを組んだシン・ヒョンジュンは最近、ソウル・CGV龍山(ヨンサン)アイパークモールで開かれた試写会後の記者懇談会で故人を思い出し、涙を浮かべた。
キム・ヨンジュン監督が演出した『幽霊警察』は、ある日突然雷に打たれて、超能力が生じた警察ミン・ヒョンジュンと彼の家族が経験することになる出来事を描いた作品だ。キム・スミの特技である口の悪いセリフと、シン・ヒョンジュンとのやりとりが光るコミカルな演技が見どころだ。
キム・スミとシン・ヒョンジュンは、映画『裸足のギボン』(2006)に一緒に出演して以来、実際の母子のように過ごしてきたことでよく知られている。
同日の懇談会の間ずっと、キム・スミを「母さん」や「お母さん」と呼んだシン・ヒョンジュンは、故人の話が出てくるたびに、抑えきれないようにしきりに涙を流した。
彼は、「『幽霊警察』は、お母さんが私たちに残してくれた最後の贈り物だ」と強調した。
キム・スミは生前、『裸足のギボン』のように「撮影する私たちも幸せで、観客も気楽に笑いながら家族愛も感じることができる映画を作ってほしい」という意思をよく明かしてきたという。以降、キム監督が2人を主演として念頭に置いて、家族やコメディジャンルのシナリオを執筆しながら、『幽霊警察』が登場することになった。
シン・ヒョンジュンは、キム・スミが撮影現場で俳優たちと制作スタッフを、母親のように温かく気遣ったと明かした。
彼は、「いつもソウルから、おいしいおかずを持ってきてくださった。撮影の間、お母さんが作ってくださった真心いっぱいの食事を食べながら、和気あいあいと座って作品の話をした」とし、「お母さんのおかげで温もりを感じながら、映画を撮った」と述べた。
キム監督もやはり、「現場で俳優たちとスタッフの笑い声が絶えなかった」とし、「『幽霊警察』はおそらく、私の人生でもっとも重要な作品として記憶されると思う」と述べた。
キム監督は当初、この作品をシリーズもので企画した。雷に打たれて超能力が生まれた人が、1人2人と集まり、別名“ボンベンジャーズ”(“ボンケ(雷)”とハリウッドのヒーローもの“アベンジャーズ”を合わせた言葉)を形成し、活躍するという内容だ。
キム・スミもまたボンベンジャーズの一員として生まれ変わる予定だったが、『幽霊警察』は彼女が雷に打たれる場面で終わる。
シン・ヒョンジュンは、「最後までそのシーンを外すかどうか悩んだ」とし、「しかしスタッフ全員が、お母さんが出演した全シーンは手を付けないでおこうと話、削除しなかった」と説明した。
彼は、「映画を見ている間だけは、気楽に笑って家族愛を感じてほしい。また、お母さんのことをたくさん覚えていてほしい」と呼びかけた。
