映画『ブロークン』に出演の俳優ハ・ジョンウ、「ジェントルな感じの裏側に煮えたぎる怒りを感じた」
2025年01月27日

「荒い感じがした。おとなしく従順でジェントルな感じの裏側に煮えたぎる怒りと、溶岩のようなエネルギーを感じた。監督がミンテを通じて、何かを話して解消したいのではないかと思い、興味深かった」
俳優ハ・ジョンウは最近、ソウル・三清(サムチョン)洞のあるカフェで行ったインタビューで、映画『ブロークン』が興味深かった点について、「(キム・ジンファン監督が)人物を眺める態度が興味深かった」と語った。
キム・ジンファン監督が演出した『ブロークン』は、弟の死にまつわる真実を追跡する男の話を描いた作品で、ハ・ジョンウは真実を追うミンテ役を務めた。
映画『羊飼い(原題:양치기)』(2016)を通じて、キム監督を知ったハ・ジョンウは、実際に彼に会った後、興味を感じて出演を決めたと明らかにした。
ハ・ジョンウは、「(監督の)自伝的な話、経験した話がシナリオにたくさん溶け込んでいた」とし、「(ミンテは)ここ数年で演じた作品のキャラクターと違うキャラクターだと思った」と述べた。
ミンテは、目的を達成するためなら暴力も辞さないキャラクターだ。不精ひげに荒い肌、みすぼらしい身なりなどは、映画『哀しき獣』(2010)のグナムを思い出させたりもする。
ただ『ブロークン』の中のミンテは、冷静で感情をあまり表に出さないという点で、グナムと違う姿を見せる。自分を急き立てる組織暴力団の後輩に怒りを表すよりは、「分かった」とやり過ごす。弟の死の前でも、爆発的に悲しむのではなく、感情を抑えるような姿を見せる。『ブロークン』を通じて、ハ・ジョンウの新しい顔を見たという評価が出る理由のうちのひとつだ。
ハ・ジョンウは、「映画の旅程の間、ミンテは弟を殺した人に向かって走るだけで、余計なことにエネルギーを浪費しない」とし、「ある決まった表情を作ったりはしなかった。感じるままに、与えられたままにと思いながら、飾らないようにしようというのが(演技の)優先事項だった」と述べた。
なじみのないスタッフや見慣れない環境で作業し、新しい姿が出たようだという説明も付け加えた。
ミンテの抑えられた感情は、主にアクションを通じて噴出される。彼はトレードマークの鉄パイプを持って、多人数と戦う。
ハ・ジョンウは、“アクションが非現実的なのでは?”という質問に、「そういう点よりも、映画のアクションシーンが、映画にどのような面白さを与えるかに集中した」とし、「鉄パイプが与える打撃感が、映画的な面白さを付け加える部分だと思う」と説明した。
ハ・ジョンウは最近、SNSのアカウントを開設。ファンにコメント返しをし、話題を集めたりもした。
彼は開設した理由を、「ファンとのコミュニケーションだ」とし、「ファンには、私が何をし、どんな映画を公開するのか、どのYouTubeに出るのか、知らせるべきだと思った」と述べた。
彼は「思ったよりフォロワー数が増えていない」としSNSを通じて自分に対する世の中の見方が思ったより違ったということを痛感したと話した。
「インスタグラムを始めてから半年も経ってない。おしゃれでステキな写真よりは、おかしな写真に“いいね”やコメントがつくのを見て、世の中が私を見つめる見方が、私の思っていたものと違ったということを感じている(笑)」
ハ・ジョンウは今後、監督として活発な活動を予告している。『ロープ(原題:로프)』の撮影を終え、『上の階の人たち(原題:윗집사람들)』も演出する予定だ。『いつか家族に』(2015)以来、10年ぶりだ。
映画界は大変だと言われる時期に、2つも作品を披露できた秘訣を尋ねると、「秘密」と言って笑ってみせ、そして「運が良かった」と述べた。
「私とよく合うと思って、オファーしてくださったようだ。(『ロープ』や『上の階の人たち』の)2つの作品が公開や撮影に至れたのは、幸運だったと思う」
彼は監督を経験した立場として、俳優がしてはならない点も教えてくれた。
「いったん撮影を始めたら、監督に質問をたくさんしてはいけない。機嫌が悪そうな顔をしたり、つらい表情を出したりしてはいけない。コールタイム(撮影地の到着時間)は、きっちり守らなければならない。いろいろある。主演俳優であるほど、監督をそばで守らなければならない。その他、細かい点も多い。シナリオをもらったら1週間以内に返事をするなど、基本的なことばかりだ(笑)」
