“キム・ギドク監督の‘3億ウォンの損害賠償訴訟’は女性団体を萎縮させる脅迫行為”

2019年03月08日

映画監督キム・ギドクが韓国女性民友会(以下、民友会)に対し提起した巨額の損害賠償訴訟に関し、韓国国内の女性団体が「被害者と女性団体を萎縮させようとする脅迫」と批判声明を発表した。

キム・ギドク事件共同対策委員会(以下、共対委)は7日午前にソウル・麻浦区にある韓国性暴力相談所で記者会見を行い、キム・ギドクが民友会に提起した3億ウォンの名誉毀損損害賠償訴訟は「性暴力の被害者とその支援団体を萎縮させようとする脅迫行為だ」と批判した。

これに先立ち、民友会は先月2月8日、キム・ギドクの映画『人間、空間、時間そして人間(原題:인간, 공간, 시간 그리고 인간)』がゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019のオープニング作品として招待されたことを受け、映画祭側へキム・ギドクに関する性暴力事件を理由にオープニング作品への選定中止を要求した。

すると主催者側はオープニング作品の選定は変更しないが、キム・ギドクを映画祭に招待しないという決定を下した。

この結果を受けたキム・ギドクは、民友会の活動により映画の海外配給と公開が困難となったとし、2月12日に民友会側に対して3億ウォンの損害賠償金を請求する訴訟を起こした。

このような状況に対し、ペク・ミスン韓国女性団体連合首席副委員長はコメントを述べ「性暴力の被害者と支援団体に対する逆告訴は珍しいことではないが、逆告訴は必ず成功しない」とし「損害賠償訴訟を取り下げ、多くの人が証言した性暴力と人権侵害行為を謝罪しろ」と要求した。

先立って、女優A氏は2013年に公開された映画『メビウス』の事前打ち合わせにてキム・ギドクが性的関係などを強要したと、2017年8月、暴行と強要、強制わいせつ致傷、侮辱罪などでキム・ギドクを告訴した。

当時検察は証拠が十分ではなく、性暴力に関する容疑を不起訴処分とし、演技指導の名目で頬を叩いた容疑に対してのみ罰金500万ウォンの略式起訴を行った。

その後、キム・ギドクはA氏を虚偽の疑いで告訴し、また「映画監督 キム・ギドク、巨匠の素顔」編を通じて自身の性暴力疑惑を追加提起したMBC報道番組「PD手帳」の制作陣を出版物による名誉毀損罪で告訴した。

しかし、検察側はA氏の‘MeToo運動’を虚偽事実だと断定することは難しく、「PD手帳」が取り上げた疑惑も明白な虚偽事実と見るには証拠不十分とし、今年1月、双方に対し不起訴処分の判決を下した。

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