信じたくない実話… 児童虐待を扱った映画『幼い依頼人』

2019年05月01日

今月22日に公開予定の映画『幼い依頼人(原題:어린 의뢰인)』は2013年に発生した'漆谷継母児童虐待死亡事件'を基にし、児童虐待問題に対する警鐘を鳴らしている。被害者の弁護士を中心に描かれている作品だ。


大手法律事務所に入社し、成功する事が目標である弁護士 ジョンヨプは外で働けという姉の言葉に従い、地元の児童福祉センターに就職する。入社初日に継母ジンクによる虐待を警察に通報した10歳の少女 ダビンと出会う。

ダビンとその弟ミンジュンはジョンヨプが自分たちを助けてくれる人だと思ったが、ジョンヨプは子どもたちを煩わしくする。ある日、ダビンとミンジュンが殺されたという衝撃的な知らせが舞い込んで来る。ジョンヨプは罪悪感により事件の真相を明かそうと動き始める。


この映画は加害者のほとんどが両親であるということで、法の死角地帯にある児童虐待事件を告発する事が忠実に描かれている。警察は「母親が殴ったと通報した」とダビンの通報を大したことでないと考え、児童福祉センターの職員は自分自身が助けてあげられる方法がなく、羞恥心を感じる。

残酷な虐待シーンとメッセージを伝える直接的なセリフを通じて映画が何を強調しようとしているのかと心に響くが、その方法は少し真偽が問われる。成功の為に駆け抜け、子どもたちには興味のない弁護士が、子どもの死をきっかけに変わっていく過程は突然のように感じる。最後の法廷シーンは、過度にドラマチックであると感じられる。

出演陣らの演技は目を引くものである。洗練され印象深いイメージを持った女優ユ・ソンは暴力的で悪いジスクに変身し、観客らを怒りの渦へと導くものである。


最近、メディア試写会の後に行われた記者会見にてユ・ソンは「この映画が子どもを持つ親御さんに責任感をより与える事が出来たら光栄であると考える。皆さんの怒りを煽る人物にならなければならないという責任感のせいでより大変であった」としまた「危害を加えるシーンを撮る際は、前日から心が重かった」と涙を見せた。

イ・ドンフィの演技も初めは、前作の映画のように軽快でコミカルであったが、時間が経つにつれジョンヨプの変化と共に重みのあるものとなった。

ダビンを演じるチェ・ミョンビンは継母の暴力に怯える姿から控え目な感情の演技まで、多様な姿を披露している。


演出は『ぼくらの落第先生』や『ラブリー・ライバル』『里長と郡守』『私は王である!』などを手掛けたチャン・ギュソン監督が務める。

チャン・ギュソン監督は「この映画を通じてどんな話をすべきなのか悩んだ際、1番心に大きく残ったのは申し訳なさであった」としまた「集中しようと奮起したのは、大変だった時間を割いたと子どもたちの心であった」と明かした。 

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