バルム・ドール賞を片手に‘韓国帰国’…ポン・ジュノ監督「韓国ロードショーに期待」

2019年05月28日

映画『寄生虫』で今月25日(仏現地時間)に閉幕した第72回カンヌ国際映画祭にてパルム・ドール賞を獲得したポン・ジュノ監督と主演のソン・ガンホが今月27日、韓国へと帰国した。
二人は同日午後3時15分頃に仁川国際空港 第2ターミナルに到着した。
韓国映画史100年の節目に新しい歴史を刻んだ二人を一目見ようと、この日の入国ゲートには、取材陣やファンなど総勢200人以上が集まり、帰国を歓迎した。ポン・ジュノ監督とソン・ガンホが姿を見せるや否や待機していた一部のファンは拍手と歓声を送った。
ポン・ジュノ監督は少し緊張したような表情に見えたが、ガッツポーズや手を振るなどポーズを決め、ソン・ガンホは明るい笑顔で取材陣の前に立った。
ポン・ジュノ監督は受賞の感想について、「100年の韓国映画史上で初めての事なので、喜びもひとしお」としながら「光栄に思い、韓国で多くの人々に見て頂けることが楽しみである」と語った。
ソン・ガンホは「ポン・ジュノ監督がこれまで20年間、努力されて来た結果が頂点を取ったようで、プライドとやり甲斐を感じ、誇らしい」と感想を述べた。更に「私が代表でカンヌに残っていたが、私だけでなく本当に立派な俳優陣らが多く出演している作品」であるとし、続いて「その俳優陣の演技をより愛して下さるだろうと思う」と韓国の観客に向け、声援をお願いした。
ポン・ジュノ監督は韓国に帰国し一番やりたいことについての質問に対し、「家に帰りたい」とし、また「私が飼っている犬の‘ジュニ(쭌이)’に会いたいのと、忠武式のり巻きを食べたい」と語り、笑いを誘った。ソン・ガンホも「家に帰りたい」とし、また「8日間行っていたが、フランスまでの距離が遠くとても疲れた」とした。
ポン・ジュノ監督はカンヌで「ポン・ジュノそのものがまさにジャンル」という評価を得た事に対して「一番聞きたかった言葉である。受賞と同じくらい嬉しかった」と語った。
更に「全ての監督と制作会社は公開直前が一番緊張し、不安に感じながらも楽しみである。複雑な心境である」とし今月30日に韓国国内でのロードショーを目前に控えた心境を明かした。
韓国映画史上初となるバルム・ドール賞を獲得した『寄生虫』はポン・ジュノ監督の7作目となる長編映画作品で、家族全員が失業者というキテク一家の長男ギウがパク社長宅の高給取り家庭教師になることで繰り広げられる予期せぬ事件を扱ったブラックコメディー映画である。
様々なジャンルを行き来しながら、経済格差や上下関係などの社会的イシューをユーモラスに描きながら洞察力が込められている。
カンヌ国際映画祭で受賞直後、韓国国内での期待感も増し、この映画は今月27日午後2時時点でチケット予約販売率が43.5%、チケット予約観客数11万4000人となり、第一位を獲得している。
純制作費は135億ウォンで、損益分岐点は370万人である。しかし、既に全世界192カ国にてチケットの事前販売が行われ、ある程度制作費の金額を超えているような状態である為、損益分岐点は更に低くなると見られる。

前の記事 エンタメ情報一覧へ 次の記事