『寄生虫』主演のチェ・ウシク、“様々な表情を詰めた”
2019年05月31日

「せっかくの名作をぼくが台無しにはしないか心配しましたが、ご覧になった方々が“面白かった”と言ってくださり、ほっとしました。」
映画『寄生虫(原題:기생충)』の公開初日である30日、鍾路区で会ったチェ・ウシク(29)は観客の反応が良かったからか一息ついたように見えた。
ポン・ジュノ監督の前作、『オクジャ(原題:옥자)』で助演である“キム・クン”役で出演した彼。本作品では、ソン・ガンホらと共に主演として堂々とその名を連ねた。
今回チェ・ウシクが演じたのは、家族全員が無職である“キテク一家”の長男“キウ”役。彼が金持ちの家に高額報酬を約束された家庭教師として入り、貧しい家庭と裕福な家庭はお互い絡み合うようになる。”キテク“を演じたソン・ガンホとは親子役で共演しており、ソン・ガンホに劣らないほどの分量を担当している。
チェ・ウシクは「(出演量が多く)両親に誇らしく思えて嬉しかった。しかし物語を始め、終わらせる役なので、プレッシャーも大きかった。」と述べた。
「台本を初めて読んだ時、私の役をまず念入りに確認しました。台本を1枚1枚めくりながら“キウ”という名前が継続して出ており、思ったより重要なキャラクターだということを知りました。全体の台本を読んでからは、まるで運転手が客を驚かせようと急カーブを切るかのように、映画も大きく揺れ動く感じがしました」
彼は、「“キウ”はやはり様々な表情を見せるタイプだと思った。機嫌のいい時も、悲しい時も段階別に表現できる顔色が多いようで、燃え上がった」とした。
劇中、“キウ”は大学入試に4回も失敗するが、夢を忘れない若者だ。友達の紹介で金持ちから仕事をもらった後、他の家族まで引き入れようとするが予期せぬ結末を迎える。チェ・ウシクは「“キウ”は近所に住む青年のように親しみのある極めて平凡なキャラクターで、一見表現しやすいようで難しいところもあった」と振り返った。
「“キウ”は本人が持っているもの(素質)も多く、自分が置かれた環境で、もっとよい環境にするためにとても努力をする人です。途中、目標がわからなくなるが、後に、良い道に進もうととてつもない努力をするようになります」
彼はソン・ガンホと自然な親子の演技をするため、特に大きな努力を注いだという。
「マインドコントロールをしようとしても、大先輩だと思い、どのように近づいたらよいのかとたくさん悩みました。しかし先輩は、私が撮影現場の外でもお父さんと呼びたくなるほど、本当の父親のように優しくリードしてくださいました。」
“キウ”の妹“キジョン”役は女優パク・ソダムが演じた。小さい顔に鋭い目元を持つ2人は本当の兄妹のように似ている。チェ・ウシクは「彼女(パク・ソダム)を初めて見た時、生き別れた妹かと思った」と笑った。2人は現場でも“本当の兄妹”のように過ごした。「私はよく物を失くしたり、忘れたりするのですが、その度にソダムが頼りない兄をフォローするかのように助けてくれました。」
穏やかな外見とは裏腹に度胸のある複合的なイメージと独特な個性をもつチェ・ウシクは2015年映画『巨人(原題:거인)』で青龍映画賞新人賞を受賞した。その後、『新感染ファイナル・エクスプレス』『オクジャ』『The Witch/魔女』などにも出演し、演技の幅を広げた。『寄生虫』に続き出演した、ユン・ソンヒョン監督の新作『狩りの時間(原題:사냥의 시간)』も公開を控えている。
