イ・ハイ、”感性的に成長した3年間、大きな責任感感じるように”
2019年05月31日

2012年、イ・ハイ(23)がSBSTV「KPOPスター」に登場した際に断然話題になったのは、その独特な声色だった。10代の少女が披露したソウルフルな重低音の歌声は、視聴者にとってまるで原石を掘り出したような喜びを与えた。
イ・ハイが“声の魔女”ハン・ヨンエの代表曲「誰かいない?(原題:'누구 없소)」をオマージュした同名の新曲をリリースした。30日にリリースしたニューアルバム「24℃」のタイトル曲だ。
「ハン・ヨンエ先生の声力は別格じゃないですか。“誰かいない?”をオマージュする時もそこが心配でしたが、幸い、若い感性のリズムと歌詞がうまくミックスされ私だけの声を出すことができました」
イ・ハイは1988年ハン・ヨンエが「誰かいない?」をリリースした8年後に生まれた。
30日、麻浦区のとあるホテルで会ったイ・ハイは「幼い時から聞いていた歌だったので、メロディーと歌詞は馴染みがあった。先生にお会いしたことはないが、曲が完成して作曲家(ユン・ミョンウン)の方に聞いてもらったのだが、“うまくアレンジしてくれてありがたい”と言ってくださった」と話した。
ハン・ヨンエの曲でインスピレーションを受けたが、イ・ハイの楽曲は「誰かいない?」とは歌詞が共通しているだけで、完全に味わいが異なる楽曲だ。軽快なリズムとラテンやインド風のサウンドをミックスし、かつてファン・ジニが歌った「霜月のながながし夜を」の歌詞をのせた。ikonのB.Iがアドリブとラップでフィーチャリングした。
彼女がこの曲をリリースするまでに3年。ファンの間では軍隊の服務期間よりも長いと笑い話になったのも、その長い時間のせいだ。
「レコーディングは継続していましたが、納得いくタイトル曲がありませんでした。待ってくださったファンの方々にとても申し訳ありませんでした。」と長いブランクの理由を明かした。
彼女は長いブランクを無駄に過ごしたりはしなかった。7年前、オーディション番組を通して早めにデビューし、準備期間がなかったため、トラックメイキングと作詞など必要な部分を整えた時間だったと振り返った。
ブランクの間、スランプに陥らなかった理由についても大人びた回答をした。
「私を含め、多くの方は自分を褒めることよりもむち打つことに慣れているような気がします。そうするとつらくなったり、スランプに陥ったりします。自分自身に「ゆっくりでも大丈夫」「お疲れさま」という言葉を度々かけてあげたらいいと思います。褒めてあげる事に慣れれば、スランプが来るのを食い止めることができるような気がします。」
思いが実り、感情を表現する深さも変わってきた。彼女は「今回のアルバムで感性的な成長をお見せしたい。前回のアルバムが幼い時代の感性だとすると、今回は少し成長した姿を見てくだされば嬉しい」と強調した。
感情移入がよくできる曲はやはり自作曲である「20分前(原題:20분 전)」だ。
「以前は、愛の楽曲をもらってもレコーディングの時、その情緒をうまく表現することができなかったのですが、今回は“小さな”愛の経験をもとに表現することができました。理解ができなかった感情も以前よりスムーズに表現できるようになりましたね。」
アルバムのタイトル「24℃」も今年24歳であるイ・ハイが経験する愛の温度と多様な感情をこめたという意味でつけた。24歳は特別な数字ではないが、敢えて大げさに何かを表現するというより、ありのままの姿を見せたいという考えだったという。
彼女はこれから多様なジャンルの曲を作曲し、歌いたいという意気込みを強調した。
「ジャズ、ヒップホップ、R&B、ロックなどジャンル問わず色々な音楽を聞いている。トラックを作りながら昔風のオールドスクールビートやファンキーなビート、R&Bビートを作るようになったので、そのようなジャンルが好きみたいだ。これからは貪欲にたくさんの自作曲を作りたい」と語った。
もし、オーディション番組に出ていなかったら、今のイ・ハイはどのような姿だったか聞いたところ、それでも音楽をしていただろうと言う。
彼女はいつの間にか音楽に向き合う態度も変わったと指摘した。
「幼い時は、音楽は(私にとって)楽しい遊びだったが、時間がたち、仕事になった。仕事になったということは、楽しくなくなったということではなく、もっと良い音楽をお届けしたいという責任感が大きくなったという意味だ」と述べた。
