映画『寄生虫』の世界における大豪邸&半地下の家はどのように作られたのか?

2019年06月03日

今年のカンヌ国際映画祭にてパルムドール賞を受賞したポン・ジュノ監督作品『寄生虫』が大人気を博している中、この映画で観客の目と耳を虜にした空間と音楽に関心が集まっている。 

『寄生虫』のセットや音楽はこの作品のタイトルを象徴するのに大きな役割を果たす。 

特にこの映画は家族全員が失業中であるキテク家の自宅と大富豪であるパク社長宅の豪邸で大部分のストーリーが進行していくように、制作陣は二つの家庭の家を再現するのに相当な力を入れたのであった。壁にカビが生えている半地下の部屋と庭が兼ね備えられた巨大な邸宅は全てセットである。半地下の家はその町全体をセットとして設けている。 

ポン・ジュノ監督は最近行われた記者会見にて「映画の90%が大豪邸と半地下の家で撮影を行い、ミクロ的で精密に見えるように美術に力を入れた」とし「シナリオを書く際、大豪邸での動線を予め作った」と語った。 

ポン・ジュノ監督の空間的構成が映画の中で実現されたのにはイ・ハジュン美術監督の存在が大きかった。 

イ・ハジュン美術監督は最近、連合ニュースの取材に対し「大豪邸と半地下の家、雨が降れば水が下へ流れるように高い場所の大富豪の町と土地が低い半地下の町など、対比が最も重要なコンセプトであった。それ以外にも頑丈で精巧なカラーと空間の細部、リアリティーが重要であった」とコメント。 

この映画の大部分の背景となるパク社長宅は有名建築家が手掛けた家という設定である。その為、実際に存在する家を建てるように力を入れたという。 

キテク家の半地下の家とその町は再開発されている町、そして多世帯住宅を参考にし、一山にある高陽アクアスタジオに実際に建てられた。 

また『寄生虫』の音楽はチョン・ジェイル音楽監督が担当した。チョン・ジェイル監督は「全体的に一つの調を持つことを望み、音楽が感情移入しないように願った」としまた「優雅ではないが、優雅なフリをする音楽を望んだ」とポン・ジュノ監督の‘注文事項’を語った。 

特にポン・ジュノ監督が作詞を手掛けたキテク家の長男 ギウを演じる俳優チェ・ウシクが直接歌ったエンディング曲「焼酎一杯(原題:소주 한 잔)」が話題となっている。 

劇中でカンツォーネ(canzone、イタリアの大衆歌曲)が出てくるシーンも印象的である。これはポン・ジュノ監督のアイディアであった。 

ポン・ジュノ監督はカンツォーネ挿入に関して「カンヌでイタリアの配給会社の方がカンツォーネが出てくるシーンが‘楽しかった’とおっしゃった。イタリアのナ・フナのような歌手だとおっしゃった」と説明した。

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