「映画『使者』、韓国型オカルトユニバースを夢見た」

2019年06月27日

俳優パク・ソジュンとアン・ソンギが今夏、オカルト映画『使者』で帰ってくる。

 

7月31日公開の『使者』は、格闘技選手がエクソシストの神父に出会い、世を乱す悪に立ち向かうという内容の映画で、デビュー作『ミッドナイト・ランナー』(2017)で565万人を動員したキム・ジュファン監督の二作目だ。

 

パク・ソジュンは26日、広津区の劇場で開かれた『使者』の制作報告会で、「私の年齢で最も強烈に見せることができる役だと思った」と出演理由を明らかにした。

 

彼が担った役柄は、格闘技チャンピオン出身の“ヨンフ”。子供の頃、父を失い、世間と断絶して過ごしていたが、悪夢を見た後、突然手に原因不明の傷が生じ、これをきっかけにエクソシストのアン神父と出会うことになる。

 

『ミッドナイト・ランナー』以降2年ぶりに主演としてスクリーンに復帰したパク・ソジュンは、ドラマ「キム秘書がなぜそうか(原題:김비서가 왜 그럴까)」、バラエティ番組「ユン食堂2」で見せた明るく、愉快なイメージとは全く相反したキャラクターを披露する。キム監督によると、深い傷と欠陥を持ったダークなキャラクターだ。

 

パク・ソジュンは「ずっとやってみたかった役柄だったが、ビジュアルとしてどのように描かれるのか、どのような演技で表現しなければならないのか、疑問符があった。このような悩みが反映された映画で、観客が私の姿を異質的というよりは新鮮に受け止めてくださると嬉しい」と話した。

 

パク・ソジュンは格闘技など難しいアクションも、自らこなした。劇中の格闘技シーンはアメリカ、ロサンゼルスで実際の総合格闘技(UFC)選手と撮影した。

 

彼は、「実際の選手を見ると、とても大きく、彼の鍛錬された筋肉を前に、私が小さくなったように感じた。このような恐怖に打ち勝つことが大変だった」と打ち明けた。

 

アン・ソンギはバチカンから派遣されたアン神父を演じた。韓国に潜む強力な悪の黒い主教を探す役どころだ。1998年「ソウル・ガーディアンズ 退魔録」でも幽霊を追う神父役を担ったが、ストーリーとビジュアル、キャラクターも全然違うというのが彼の説明だ。

 

アン・ソンギは、「長年オカルト儀式をした神父だから、経験豊富に見せようとした。仕事をするときは、真剣でカリスマを漂わすが、仕事を離れると、父のようにほのぼのとしたユーモアもある人として表現しようとした」と述べた。

 

アン・ソンギはオカルトシーンのための、長いラテン語のセリフを覚えるのに苦労したエピソードも聞かせてくれた。彼は「数千回位は唱えたと思う。今もそのセリフから抜け出せずにいる。お風呂で座っていると、自分でも気づかないうちに、そのセリフを呟いている」と即座にセリフを披露したりもした。

 

今年デビュー62周年を迎えたアン・ソンギは「最近、とても自由に出歩けるようになった。若い人たちは私に気づかないから、俳優としてひそかに悩みが多かった。『使者』でそんな悩みを少し解消してみたい」と述べ、笑いを誘った。

 

ウ・ドファンは映画「MASTER/マスター」(2016)以降、再び悪役を担った。悪を広める黒い主教“ジシン”役だ。彼は、「従来と異なる悪を見せたかった。無差別に人を害するのではなく、明確な理由があり、他人を簡単に騙し、惑わす知能犯」だと紹介した。

 

『使者』は、キム・ジュファン監督が自ら脚本を書いた。「善と悪の巨大な戦いがある映画」と紹介した彼は、「以前、フランスで大天使が悪魔を押している彫刻を見たことがあるが、とてつもない葛藤を感じた」とインスピレーションが浮かんだ瞬間を振り返った。

 

続いて、「“死霊館ユニバース”、“マーベルユニバース”のように、韓国でそのような世界観を広げ、その中で多くの人物が戦うストーリーは何があるだろうと考えていた中で『使者』を始めた」と述べた。

 

キム監督はこの作品を4部作で企画した。パート2は『使者』に特別出演したチェ・ウシクを全面に打ち出す作品であることが伝えられた。

 

キム監督は、「『使者』に“ユニバース”(世界)を構築するファンタジー的要素はすべて含まれている。同世代の観客と共感できるキャラクター、つまりヒーローはたくさん構築された状態だ。連作として続くかは、観客の愛にかかっている」と述べた。

 

ここ数年間、韓国映画界には『プリースト 悪魔を葬る者』、『サバハ』などオカルト儀式を素材にした作品が多数出た。キム監督は「以前の作品よりもスケールがさらに大きい。スーパーナチュラルな世界観、カトリックを超え、シャーマニズムなど霊的な世界を素材に持ってきた。韓国の観客がこれまで目にすることのなかったサスペンスとスリル、ドラマまである作品を作ろうと努力した」と強調した。

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