映画『真犯人』主演のソン・セビョク、「夏に涼しく観られる映画」
2019年07月03日

「映画をご覧になって隣人とうまくお付き合いしなければと思ってくだされば幸いだ」(笑)
俳優のソン・セビョクが映画『真犯人(原題:진범)』で戻ってきた。今月10日に公開する『真犯人』は、真犯人を探したい殺人被害者の夫と、犯人として目星を付けられた夫の潔白を立証しなければならない容疑者の妻の、手に汗握る連携プレーを描いたスリラー映画だ。
映画は時間を前後に行き来し、事件の糸口を解いていく。 この過程で数人が犯人として名指しされ、観客の疑いを増長させる。スリラーだがセリフが多く、2人の主人公がお互いに対する疑念を直接露にするシーンが多いため1つの演劇を見たような気分にもなる。
2日、ソウルの鍾路区(チョンノグ)三清洞(サムチョンドン)で会ったソン・セビョクは「初めてシナリオをもらったとき、演劇1本を見るような感じがした」と振り返った。
「『こんな台本があるのか?』と思った。人物の登場と退場がほとんどなく、人物の緊密さと事件のスピードなどプロットが印象深かった。大変そうだけど挑戦してみたかった。話自体も身近に起こりうることだった。まるで他人の日記帳を盗み見しているような気がした」
ソン・セビョクは「初めてシナリオを読むときは犯人が誰なのかさっぱり分からなかった。観客たちも同じ楽しさを感じるだろうと思った」と付け加えた。
ソン・セビョクが演じるヨンフンは妻が殺害された後、自分の親しい友人がその犯人として疑われ、大きな混乱に陥る。彼の演技を通じスクリーンからその苦痛が伝わってくる。
ソン・セビョクは「私も結婚をしたのでヨンフンの苦痛が肌で伝わってくる感じだった。ヨンフンには複雑な感情が多く、付いていけないときが多かった」と打ち明けた。
「演技者として妻が殺害された状況を想像し、没頭しなければならなかったが、どうしても大変だった。特に殺害された痕跡を掃除するシーンが一番大変だった。固まった血を拭いて掃除しながら忘れようと努めるシーンだが『カット』が出たとき、涙が出るほどだった」
映画の中の時間が現在と過去をずっと行き交う理由に、観客は一度流れを逃したら混乱しかねない。
ソン・セビョクは「序盤ではオーバーラップするシーンも多くスピードも速いので追いかけるのに忙しかった。その速いスピード感が悪くなかったし、また台本がリアルだった」と伝えた。
演劇舞台で活動していたソン・セビョクはポン・ジュノ監督の映画『母なる証明』(2009)で注目されはじめ、その後は『春香秘伝 The Servant 房子伝』(2010)で知名度を上げた。以来、『人類滅亡計画書』(2011)などを筆頭に映画作品に出演し、昨年初めてドラマに出演した。
『真犯人』の興行が成功するか否かについては「夏に涼しく観る映画」だと期待をほのめかした。
「独特なスリラー映画だと思う。私もまた撮影する前に大変だろうと思ったが、映画を観てからは“挑戦してよかった”という思いになった」と胸を張った。
