秋に向けて溢れる女性監督の映画作品…多様性・外延の拡大
2019年08月20日

ここしばらく見られなかった女性監督の映画が映画館で相次いで上映される。韓国商業映画の定型から脱げ出した斬新な素材とストーリー、女性的な視線を反映した傑作で映画界に多様性を吹き込むと見られる。
今月15日にユ・ウンジョン監督作品『Ghost Walk(原題: 밤의 문이 열린다)』が公開したのに続き、22日と29日には『The House of Us(原題: 우리집)』と『ハチドリ(原題: 벌새)』が順に公開される。
『The House of Us』は前作『わたしたち(原題: 우리들)』で好評を得たユン・ガウン監督が4年ぶりに披露する新作だ。家族問題を解決しようと実際に乗り出した子ども達の物語を美しい色彩と淡々としながらも温かい視線で描いている。
『ハチドリ』は1994年を背景に14歳の少女ウンヒの日常を微細画のように描いた作品だ。好奇心旺盛な中学校2年生の少女が、家族をはじめ、様々な人々と出会いや別れを繰り返しながら段々成長していく過程をゆっくりと追いかけている。各種有数の海外映画祭で25冠を獲得し、公開前から話題になった。
9月には韓国映画アカデミー出身のハン・カラム監督作品『Our Body』が公開される。映画『空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~(原題: 동주)』や『金子文子と朴烈(原題: 박열)』で強い印象を残した女優チェ・ヒソが主演を務めた作品で、不透明な未来に疲れたジャヨンが‘走る女’ヒョンジュと出会い、走る事を始め、世の中へ出て行く物語が描かれている。チェ・ヒソはこの作品で第23回釜山国際映画祭今年の俳優賞を獲得した。
イ・オクソプ監督の『Maggie(原題: 메기)』は9月26日に公開される。マリア愛病院で‘きまり悪い’場面が写ったレントゲンが発見され、好奇心いっぱいの病院の人々が写真の主人公を探すところから映画は始まる。
当映画は第23回釜山国際映画祭のCGVアートハウス賞、KBS独立映画賞、市民評論家賞、今年の俳優賞の4冠を飾った作品で、イ・ジュヨン、ムン・ソリ、ク・キョファンらが出演する。
優れた作品性を持つ女性監督の映画が一度に数多く公開されるのは韓国映画の多様性の面で歓迎すべきことだ。キム・ボラ監督は「美味しいお店が集まっている時、より人々が訪れるように、女性監督の映画がいくつも公開されて嬉しい」とコメントした。
今年10月末には『82年生まれ、キム・ジヨン(原題: 82년생 김지영)』が公開される。2016年にチョ・ナムジュ作家が執筆した同名ベストセラー小説が原作で、ある日突然自身の母親・姉らの人格が憑依したような症状を見せる平凡な30代女性のキム・ジヨンに関する物語が描かれている。
チョン・ユミが主人公キム・ジヨンを演じ、コン・ユがある日突然他人に憑依した妻を見て、その人生を理解し、一緒に苦悩していく夫 チョン・デヒョンを演じた。短編映画『The Monologue(原題: 자유연기)』で2018年、ソウル国際映画祭アジア短編コンベンション部門で作品賞を受賞するなど演出力を認められた新人キム・ドヨン監督がメガホンを握った。
