「世界で一番可愛い私の娘」 チョ・ジョンソン作家、‘私たちはみな母親の娘の娘’
2019年09月09日

大詰めに向かっているKBS週末ドラマ「世界で一番可愛い私の娘(原題: 세상에서 제일 예쁜 내 딸)」のチョ・ジョンソン作家は、序盤10部(20話)を執筆した頃に遭った指切断事故を乗り越え、最近、最後の54部(108話)の台本を書き終えた。
彼女は「週末ドラマは1つの作品に1年掛かる。1年間、体力と精神力をどれだけしっかりと維持できるかが鍵」と語った。
チョ・ジョンソン作家は最近、瑞草区方背洞(ソチョグ・バンベドン)にある作業室で行われたインタビューで、どんどん暗く重くなる作品のトーンとメッセージは、精神的に大きな挑戦だったと語った。
「実は、私の本性は代表作の「ソル薬局の息子たち」でお見せした明るさと陽気さ、ハツラツさだ。ただ、私もこの間に歳をとり、社会的な問題に対する重い悩みを盛り込みたかった。特に実家の母親ソンジャに頼るしかないワーキングママ、ミソンの物語を、若い世代から60代・70代までが共感できる内容にしなければならなかった。心理的に大変な作業だった」
彼女は「そのようなメッセージを教祖的に伝えると反発を呼ぶ為、現実をそのままをお見せすることで論争が起こるようにしたかった。何故安定した職場を辞めるのかという意見も、現実的に辞めることになったという意見もあって、賛否両論が繰り広げられたこと自体が成果だと思う」と語った。
実家の母親と姑に育児の助けを求めたが、結局職場を辞め専業主婦として生きることになったミソンから、その後再びお金が足りなくなり高学歴だがスーパーのアルバイトをすることになったミソンまで、全てこの時代の女性たちが経験する話というのがチョ作家の説明だ。
しかし、54部作(108話)の「世界で一番可愛い私の娘」は、母親ソンジャとミソン、ミリ、ミヘの物語だけを扱っているわけではない。物語の中盤からは実の母インスクと娘ミリの複雑に絡み合った愛憎の関係、そして成長を通じた理解が、大きな比重で描かれた。これをめぐって最初の企画意図からずれているのではという指摘もあったが、チョ作家は初めから予定されていたことだと強調した。
チョ作家は「言い争うソンジャとミソンは、とても正常で日常的な母娘の関係だが、母娘の物語の中で最も劇的なことは何かを考えたら、結局‘自分の子どもを捨てた母親’だった」と説明した。
「昔、長女は‘暮らしの元手’という認識が強かった。インスクもそうだった。そのような世代の娘として生きたインスクとミソン、ミリ、ミヘはまた違う。ミリはインスクとインスクの母親を見ながら、インスクが‘私は何故あんたのように違うことは違うと言えなかったのか’と叫ぶのを聞きながら成長して、母親を理解するようになる」
そして「万が一、‘出生の秘密’で視聴率を得ようとしたなら、インスクの母親がヘミまで登場させる必要はなかったし、インスクを悪く描いてミリが復讐するようにしたはず」と語った。
現代の家族関係は変化した。血筋が繋がっていない家庭も存在し、嫁姑の葛藤も新しい形を見せている。チョ作家は‘注意深く見ること’で新しく多様なエピソードを作り出していると説明した。
「家族は確実に変わる。週末ドラマでは3世代が集まらなければならないが、この時代に一緒に暮らす人はいない。‘熟年離婚’の時代なのに。だから出て行った子どもたちが帰ってくる現実を反映したのが「お父様、私がお世話します(原題: 아버지 제가 모실게요)」だった。週末ドラマの枠を維持しながらも新しい話ができる方法を探す。27歳で結婚し、一番上の嫁として過ごし、家族を注意深く見たのが全て作品に反映されている。時代がどのように変わるのかも熱心に見た」と語った。
1999年にKBSドラマ「オ・チョン氏のパスワード(原題: 오천씨의 비밀번호)」でデビューしたチョ・ジョンソン作家は週末ドラマの補助作家、ミニシリーズ、週ドラ、朝ドラを経て、37歳の時「ヨメ全盛時代」で週末ドラマを担当した。
彼女は「よく言えば成熟できたし、悪く言えば歳をとったと言っても過言ではない。みんな私を見ると思ったより若いと言う」と笑った。
ファミリードラマを誰よりも愛するチョ・ジョンソン作家は、「ソル薬局の息子たち」などで披露したユーモア要素を生かせるシットコムなど、他のジャンルにも挑戦してみたいと強く語った。
