パク・ヨンウ、今月主演映画『カーセンター』の公開を控え「笑いやアイロニーをジャズのように演じた」

2019年11月20日

地方の国道沿いで車の整備工場を運営するジェグ(パク・ヨンウ)とスンヨン(チョ・ウンジ)夫婦。ソウルから移住し、村の住民とうまくいかない上、近くに入った大規模工事現場のため整備工場が開店休業状態に陥ったため苦心する。
そんなある日、タイヤがパンクした車が工場を訪れ、ジェグはタイヤにちりばめられた金属片を見て怪しい計画を立てる。密かに毎晩道路の上に金属片を撒き、タイヤのパンクを誘導したのだ。この事実を知ったスンヨンは初めのうちは怒りを表すが、逆に道路へ釘を刺しておこうというアイデアを出し、犯罪に積極的に参加する。
今月27日に公開される映画『カーセンター(原題:카센타)』(ハ・ユンジェ監督)は、平凡な夫婦が食べていくために“些細な”犯罪に足を踏み入れ、思いがけない出来事に巻き込まれる物語だ。「韓国型生計犯罪ブラックコメディ」という代名詞が付けられた。ニュースで見たような馴染みのある素材でありながら、どこに飛ぶか分からない展開がこの映画の見どころである。実際にハ監督が10年前、旅行先となった南海(ナムヘ)で経験したことを基にシナリオを書いた。当時、タイヤがパンクし保険会社に連絡したところ、週末なので2時間は待てという連絡を受け、その時、道路沿いにきらびやかに“パンク”と書かれた工場を見つけたのだ。監督は当時、「なぜこんなところに工場があるのだろう」と様々な思いが交錯したという。
最近、鍾路区(チョンノク)三清洞(サムチョンドン)のカフェで会った主演俳優のパク・ヨンウも「ありふれた素材ではあるが、描写やテーマは完全に新しい作品なので惹かれた」としながら「このようなテイストの韓国映画は初めてだ」と述べた。
劇中、ジェグは貧乏であるゆえに、妻の実家家族から認められないが誰よりも妻を愛している。欲望と良心の間で葛藤するが、妻と一緒にソウルで繁栄した建物を建てる夢が膨らみ道路に釘を刺す。パク・ヨンウはそんなジェグを水が流れるごとく自然に演じる。
普段からハイレベルのドラムの実力を誇るパク・ヨンウは演技を才能にたとえた。彼は「ジャズが音楽のすべてを習得してこそ自由に演奏できるように、演技もジャズを演奏する気持ちでやりたい」とし、「今回の作品はそのような経験をしながら演じた」と想起した。
映画の中でジェグ家夫婦は何度も選択の岐路に立たされる。彼らが何かを選択する時に、思わぬ良い結果をもたらすこともあるが逆の場合も生じる。笑わせる状況の中でも思う存分笑えない理由である。
パク・ヨンウは「抱腹絶倒するほどの笑いはないが、クスりとしたり、『なんだこれ』という笑い、あるいは同情からくる笑いもある。そんなさまざまな幅広い笑いとアイロニーが多い作品だ」と紹介した。
ハイライトのジェグとヨンスンの激しい取っ組み合いの場面も同様に、最も基本的な動線と最小限のセリフだけが与えられた状況で、2人の俳優がアドリブで演じた。そのためか、実際の夫婦げんかを見るよりも生々しい。
彼は、「この作品の中の感情の本質は、みすぼらしさ、弱さ、くだらなさ。ほとんどの人が持っていながらも、あえて隠したい本来の姿だ。観客にはジェグ夫婦を観ながら、そのような人間の弱さに共感してほしい。最後に夫婦が部屋の床を寝転びながらケンカするシーンで、『なぜあんなことをするのか』、『本当にくだらない』と、そんなふうに観客が感じてくれたら、この映画で私の役目を果たすことができたと思う」と説明した。
映画『オルガミ~罠~』(1997)でデビューしたパク・ヨンウは『甘く、殺伐とした恋人』(2006)で小心者のファン・デウ役を演じとても愛された。昨年放送されたドラマでは神父役を務め視聴者の好評を得た。この『カーセンター』以降の次回作に映画『幽体離脱者』(ユン・ジェグン監督)の公開を控えており、出演する新しいドラマがまもなく放送される。

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