BTSエコノミクス…平昌五輪超えの経済効果とは?
2019年12月27日

“BTSエコノミクス”
これは、世界的に人気のボーイズグループBTS(防弾少年団)が生み出す驚異的な経済効果を示す言葉だ。
この“BTSエコノミクス”の力が改めて確認された。
今年の秋、ソウルで3回にわたりコンサートが行われたが、この3回公演で創出した経済的効果が、昨年17日間開かれた平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックの70%に迫るという分析が出た。
BTSは今年6か月間、世界10都市を巡回するワールドスタジアムツアーの千秋楽をソウルで飾り、先に述べた3回公演を行った。
アメリカでスタートし、世界音楽の聖地で「夢の舞台」と呼ばれるイギリスのウェンブリー・スタジアムを経て、海外歌手単独では初めてサウジアラビア・スタジアムまで制した後、最後にソウルへやってきたのだ。
コンサートに参加した海外ファンは「私はBTSが大好きだ。この愛すべきコンサートとこのコンサートに関連したすべての方々に深く感謝している」と興奮を隠せない。
ソウルで開かれた3回公演が創出した経済効果を具体的に分析すると、まずコンサートを直々に観覧した外国人ファンは2万3000人以上、その一行まで含めると10万人以上が韓国を訪問したものと集計された。
訪れた外国人はそれだけではなかった。
コンサートに合わせて来たのではないが、BTSのコンサートによるPR効果で、外国人8万7000人あまりが韓国へ観光に来たものと集計された。
すべて合計すると、18万人あまりの外国人がBTSによるソウルコンサートのために韓国を訪問したということである。
この大勢の訪問に当時ソウルでは蚕室(チャムシル)にある超大型タワー、またソウルの街などがBTSを象徴するカラーである紫色に染まったりもした。
外国人訪問客18万人あまりを動員したBTSの影響力と平昌冬季オリンピックと比較すると、オリンピックで韓国を訪れた外国人訪問客は約28万人あまりであった。
BTSはたった3回のコンサートだけで平昌冬季オリンピックによる外国人訪問客の67%を誘致したという話だ。
外国人の訪韓がもたらした経済的効果を金額で換算すると、およそ1兆ウォン(約1000憶円)と推定され、チケット販売費と外国人観客の宿泊費などの直接的な効果は3千300億ウォンだという。
ここに外国人が再び韓国を訪問する可能性とする間接効果が5千922億ウォンだとすると、直間接的経済効果の合計は9千300億ウォンと推定される。この結果について韓国・高麗(コリョ)大学のピョン・ジュヒョン研究遂行教授は「中堅企業の売上高が年平均1500億ウォン以上だ。このような中堅企業6社の売上高に達する、相当な経済効果を試算した」と述べている。
これほどまでに凄まじいBTSの底力は当然、グローバルなファンのおかげである。
彼らのファンクラブ名である「ARMY」には、「Adorable Representative M.C for Youth(若者を代表する魅力的なMC)」という意味がある。
YouTubeでは世界中のファンがBTSのミュージックビデオを見るリアクション動画がたくさんアップされており、個性豊かな「ファン心」が見て取れる。
今年ドイツ・ケルンの街では、赤い色の服を着た人たちがBTSの曲「IDOL」をバックに集団で群舞を披露し話題となった。
世界中にこのような強大な「ファン心」を持つBTSが生み出す経済的効果は、将来にはどのくらいあるのだろうか。
更に、「平昌冬季オリンピックを超える」という意見も出ている。
昨年、現代(ヒョンデ)経済研究院が発表した報告書を見ると、BTSが韓国に及ぼす直・間接的な経済効果は、年間平均5兆5600億ウォンに達するものと分析された。
長期的に見ると、デビューした2013年から昨年までBTSが見せた人気のレベルを平均し、2023年まで維持すると見ると、デビュー後から10年間で誘発する総経済効果は約56兆ウォンに上ると予想された。
韓国開発研究院が推定した”平昌冬季オリンピックの直・間接的な経済効果”の41兆ウォンという数値をBTSは軽く超えたのだ。
BTSの人気により、ハイクオリティの文化コンテンツがどれほど莫大な経済的富を創出するかが改めて立証されたわけである。
あるメディアによるとBTSは、来年2月に新しいアルバムを発表する予定であることが知られており、このアルバムの発表が再びどんな風を巻き起こし、どれだけ多くの富を作り出すのかにも注目していきたい。
来年、メンバーの一部が軍に入隊するという話もあるが、世界中に吹き荒れているBTSブームは当分の間、おさまりそうにないだろう。
