ヤン・ウソク監督、次作映画『首脳会談』について「南北関係の根本的な問題を扱っている」
2020年01月06日

最近、南北や米朝関係が再び冷え込んでいる中、今年上半期の公開を控える映画『首脳会談(原題:정상회담)』が注目を集めている。
『鋼鉄の雨』を作ったヤン・ウソク監督の新作だ。近い将来、南北・米首脳会談で、北朝鮮のクーデターが発生し、三国の首脳が北朝鮮の核潜水艦に拉致され巻き起こる危機的な状況を描く。
『鋼鉄の雨』が北朝鮮にクーデターが発生し、北朝鮮の“権力1号”の精鋭要員が韓国に脱出して、朝鮮半島に核戦争危機が迫る状況を仮定したとすれば、『首脳会談』は朝鮮半島を越え、北東アジア全体に戦争の危機が訪れる状況に世界観を拡張した。
同時に『鋼鉄の雨』で北朝鮮と韓国の要人としてそれぞれ出演した俳優のチョン・ウソンとクァク・ドウォンが、今回は南北の所属を入れ変えて演じた。戦争の危機の中、朝鮮半島の平和を守ろうとする韓国大統領をチョン・ウソン、クーデターを起こした北朝鮮の護衛総局長をクァク・ドウォン、核を放棄する代わりに平和協定を取り付けようとするキム総書記をユ・ヨンソクが演じた。
最近電話インタビューに応えたヤン監督は、「『鋼鉄の雨』と主演俳優は同じだが続編ではない」と強調した。「前作で北朝鮮にいた方々が今回全員南に下りてきて、韓国にいた方々は北に移動した。中国やアメリカ側のラインで出演していたキャストたちはそのままだ。南北問題が朝鮮半島の問題ではなく、外部情勢に従属せざるを得ないということを象徴的に示したかった」と述べた。
彼は『鋼鉄の雨』が前半部分をファンタジー、後半部分を現実的に扱ったとしたなら、『首脳会談』はその逆だと紹介した。
そして、「『鋼鉄の雨』では南北が私たちの問題を自ら決定できる状況は何かと悩んだ末の設定だったが、観客がむしろ『これは何だ?』と言っていた。そこで今回は実際の朝鮮半島をめぐる情勢を反映して現実的にスタートし、結末は我々が望むファンタジーの方向に決めた」と説明した。
最近冷え込んだ米朝関係についても見解を述べた。ヤン監督は「今年の冬は騒がしく先がよく見える状況だが、春が訪れ、アメリカの大統領選レースが本格的に始まれば、平和的に解決する可能性がある」と見通した。さらに「アメリカのドナルド・トランプ大統領の再選の可能性が高ければ、北朝鮮も誠実に米朝会談に臨むだろう」とし、「春ごろになればアメリカ大統領選レースの輪郭が浮かび上がるのではないか」と観測した。
そして「この映画は今日の南北関係の本質的な問題を扱っているので、今後の情勢がどう変わろうとも、映画自体は影響を受けそうにない」と語った。『首脳会談』は現在後半の作業中で、早ければ今春にも公開される。
またヤン監督は南北問題が今後も韓国映画に重要な素材として使われるだろうと推測した。「もし南北平和体制が構築されたとしても、映画は葛藤を求めて作るしかないだろう。ドイツが統一されたにもかかわらずさまざまな葛藤があったように、私たちにもより大きな葛藤が待っているはずだ。そんな大小の葛藤に韓国映画が注目するだろう」と語った。
