映画『藁にもすがる獣たち』出演のぺ・ソンウ 「原作よりも積極的な人物として表現」

2020年02月06日

「”チュンマン“は、最初からそんなに魅力的な人物ではなかった...。それでも台本や原作小説よりは積極的な人物として表現されたと思う」
それぞれ異なる理由で崖っぷちに立たされた人物が、巨額の大金が入ったカバンを巡り、獣のように変わっていく姿を描く。このテーマを最も露わに映し出す人物は、お金を発見する前は平凡に暮らしていた人物だ。
映画『藁にもすがる獣たち(原題:지푸라기라도 잡고 싶은 짐승들)』で俳優ぺ・ソンウが演じたチュンマンがそうだ。彼は事業が失敗し、夜間のサウナでアルバイトをしながら生計をたてる家長だ。ある日、サウナのロッカーでお金の入ったカバンを発見し、振り回されることになる。
5日、鍾路区(チョンノグ)三清洞(サムチョンドン)で会ったぺ・ソンウは「最初は特に魅力を感じなかったが、物語の中で必ず必要な人物だと思った」と打ち明けた。
「観客が最も共感できる人物だろうという感じは受けた。だから、特に慎重に演じた。大きな問題はなく、苦悩だけがあるというキャラクターだ。ずっと悩み、監督に“(チュンマンが)出しゃばっているわけではないですよね?”と確認しながら撮影した。完成した映画を見て“もっと思い切りやればよかった”とも思ったし、”もっと落ち着いてすればよかった“とも思った」
チュンマンをより立体的な人物にするため、衣装にも自ら気を使った。ところどころにアドリブも加えた。
「どんな服を着れば、映画の邪魔にならず、この人物がよりよく見えるか、よりリアルに見えるかを考えた。50代という設定だったので、髪を白く塗ったりもした。サウナの社長に言う“失礼だね”というセリフはアドリブだったが、みんな笑ってくれた。ただ、予告編から公開になってしまって...(笑)」
チュンマンのように、突然大金を手にしたらどうするかと尋ねると「通報するだろう。この映画を撮ったからかは分からないが、後が怖そう」と笑った。
チュンマンの老母を世話しながら、厳しい生活を続けていく彼の妻“ヨンソン”は俳優のチン・ギョンが演じた。チン・ギョンとぺ・ソンウは、過去に二度、舞台で夫婦役として共演したことがある。
「夫婦としては久しぶりの共演となったが、チン・ギョンさんとは、もともと親友だ。同い年でもある。チン・ギョンさんと舞台でお会いした際、あまりにも魅力的だったので、これから活躍するだろうと思った。チン・ギョンさんもおそらく(私に対して)そのように思ったことだろう(笑)」
『藁にもすがる獣たち』は、最近ロッテルダム国際映画祭で審査員賞を受賞という朗報を届けたりもした。
「最初にロッテルダム映画祭のコンペティション部門に進出したと聞いて“それは(映画が)面白くないということじゃないか”と言った(笑)とりあえず賞を受賞したというのは、完成度が今一歩及ばなかったということだと思った」
最近ラジオで、この映画が観客動員数500万人を突破したら、弟であるぺ・ソンジェアナウンサーが進行するラジオ番組に出演するという公約をしたことについて「あちらが望むなら大丈夫だと言った。断られるのではないかと思う。家族同士で一緒に出演すると、気を使いそうだ」と話した。
ぺ・ソンウは今年、この映画の他に映画『出張捜査(原題:출장수사)』などの公開を控えている。カン・ジェギュ監督の『ボストン1947(原題:보스턴 1947)』の撮影も終えた。
「今年公開を控えた映画が多く、心配だ。『藁にもすがる獣たち』も心配していたが、それでも反応がいい。事件そのものよりも、彼らの事情にフォーカスを当てた映画なので、そのような部分を楽しみにしてくださればいいと思う」と述べた。
同作品は、今月12日公開を予定していたが、新型コロナウイルスの拡散を懸念し、公開延期が決定した。 感染拡大が一日も早く収束し、多くの観客にお披露目されることを期待したい。

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