冷めやらぬ人気…世界で巻き起こる「パラサイトシンドローム」

2020年02月20日

嬉しいニュースは何度聞いても飽きないものだ。
映画『パラサイト 半地下の家族』(以下、『パラサイト』)がアカデミー賞受賞効果に後押しされ、韓国内で再ブームを巻き起こし、海外では驚きの興行収入をあげている。まさに「パラサイトシンドローム」が巻き起こっているのだ。
19日、全世界を魅了して帰ってきた『パラサイト』チームがアカデミー賞受賞記念記者会見を開いた。
韓国内外から500人余りの取材陣が集まった記者会見場に、『パラサイト』の主役たちが順番に登場した。
【ポン・ジュノ/映画監督】「ここで(『パラサイト』の製作発表会をしてからもう1年がたとうとしている。世界のあちこちを回って、またここに戻って来ることになり嬉しく、とても不思議な気分だ」
『パラサイト』チームは、昨年8月からなんと6ヶ月もの間、アカデミー賞の広報活動と称される「オスカーキャンペーン」を行ってきた。
大規模な資本がバックにあるメジャースタジオの物量作戦に対抗するため、情熱を持ってチーム一丸となるしかなかったという。
【ポン・ジュノ/映画監督】:「北米での配給会社が“Neon”という中小企業で、設立して間もない会社だった。私たちが(置かれた状況は)「ゲリラ戦」と言えるようなものだった。正確に数えてはいないが、受けたインタビューは、600回以上。Q&A形式の観客との対話も100回以上行った」
すべてのスケジュールを成功裏に終えただけに、これまで以上にたっぷりの休息が必要そうなものだが、記者会見でポン・ジュノ監督は「2017年の『オクジャ/okja』が終わった時、すでに燃え尽きた。“少し休もうか”という思いもあったが、今朝マーティン・スコセッシ監督から“私を含め、みんな次期作を待っているから、少し休んだら早く仕事をしろ”という内容のメールが来た」とのエピソードを明かした。
体力的にも辛い中、ポン・ジュノ監督を支えたのはまさに、『パラサイト』を完成させた8人の俳優たちだった。
彼らに向けたハリウッドの関心もまた高かった。
【ポン・ジュノ/映画監督】:「トム・ハンクスさんが、ソン・ガンホさん、イ・ソンギュンさん、イ・ジョンウンさんと会い、とても喜んでいて、映画についての質問をたくさんしていた。LAで歩いていたところ、クエンティン・タランティーノ監督に会った。10分程、俳優チョ・ヨジョンさんについて話した。“一日中、彼女の(キャラクター)を考えていた”と言っていた」
ハリウッド映画で『パラサイト』メンバーを見る日は遠くなさそうだ。
【イ・ジョンウン】:「韓国映画が世界でこのように脚光を浴びるのを見ると、必ずしもハリウッドに行かなくても、いい作品を撮れば、世界が注目してくれるのだと思った」
【ソン・ガンホ】:「私はハリウッドではなく、韓国内でももう少し仕事があればと思う。私の最後の仕事が(昨年)1月末だった。すでに13ヶ月間、何も仕事がない」
1日も早く、ソン・ガンホ出演のニュースを耳にしたいものだ。
世界の映画史に名を残した『パラサイト』は、韓国内で再び人気を爆発させている。
昨年の公開当時、観客1000万人を動員したのに続き、最近アカデミー賞受賞を記念して、再公開されたのだ。
それだけでなく、今月26日にはモノクロ版でも公開される予定だ。
このことについてポン・ジュノ監督は「世界のすべての映画がモノクロだった時代があった。鮮やかな色彩が消えることによって、俳優たちの目つきや表情により集中できるという側面もある」と述べた。
映画の成功と共に海外では、ポン・ジュノ監督のファンまでいるのだとか。
熱烈なファンを「蜂の群れ」に例え、「Bong Hive」という新造語ができたほどだ。蜂の巣箱を意味する「hive」とポン(英表記/ Bong Joon-Ho)監督の名前を組み合わせたものだ。
現在までに2000億ウォンを超えるチケット収益をあげた「パラサイトシンドローム」は、しばらく続く見込みだ。
アメリカの有名有料ケーブルチャンネルであるHBOが『パラサイト』をドラマとしてリメイクするためだ。
昨日の記者会見でポン・ジュノ監督は「プロデューサーとして参加するつもりだ。5ないしは6のエピソードで完成度の高いTVシリーズを作ろうとしている」と明かした。
『パラサイト』が韓国とアジアを越え、全世界の映画史を塗りかえたぶん、次回作への期待が大きいのは当然のことだ。
ポン監督は、ソウルで行われる恐ろしい事件を扱った作品とイギリスで起こった実際の事件を基にした作品2本を準備中だという。
「次期作のシナリオを一生懸命書く。20年間そのようにやってきたが、それが映画産業のために私ができる最善の事だと思う」と語ったポン・ジュノ監督。
一歩、一歩自分の道を黙々と歩いていくポン・ジュノ監督が、果たして次はどのような作品を持って戻ってくるのか、期待して待ちたい。

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